新型コロナ禍のなか、失業で住まいを失
い、病院も行けなくなる。さらに食事も
とれないという「絶対的貧困」も生まれ
ている。
自民・公明、維新政治による格差と貧困
の拡大による社会の脆弱性問題が、いっ
きに噴き出ている。
先月、今月と私も生活保護申請に付き添
ったが、申請の壁となっている一つに
「扶養照会」がある。
親、兄弟、子どもたちに「支援ができる
金額」の手紙が発送される。その手紙に
は本人の収入まで書く欄がある。
生活保護を受けることを知られたくない
として、ここで断念する人はどれほどい
るのだろうか。
生活保護への攻撃などで、生活保護は
「恥」だという思いが深く浸透してい
る。
昨日、国会で日本共産党の小池書記局長
が、この問題にふれている。
続柄 | ドイツ | フランス | スウェーデン | イギリス | 日本 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
1親等 | 配偶者 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
子(未成年) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
子(成人) | 〇 | 〇 | ||||
親 | 〇 | 〇 | ||||
2親等 | 兄弟姉妹 | 〇 | ||||
祖父母、孫 | 〇 | |||||
3親等 | 曽祖父母、曽孫 | 〇 | ||||
おじ・おば、甥・姪 | △ |
↑ HTMLで作成したため、位置がうまく定まらない。
日本がヨーロッパと比べて異常に親族へ
の負担を強いている。
新型コロナの感染拡大で厚労省は、かな
りの通達を出して柔軟に対応している。
そろそろ思い切った転換が求められてい
る。それが政治の役割だ。
追記
生活保護の申請で「まさか私が生活保護
になるなんて」と思う人が大半だ。
事故や病気で働けなくなるとき、保険や
補償がなければ、誰でも生活保護を受け
る可能性はある。
生活保護を攻撃する人は、このことを他
人事としか見ていないし、見ようとしな
い。
派遣やパートなど、非正規労働を増やし
た政治的責任も大きい。しかし、この法
律をつくったのが自民・公明だというこ
とを多くの若い人は知らない。
政治が自らの身の上にふりかかっている。
そこをていねいに解明していかなければ。