パリオリンピックの開会式のフィナーレは、セリーヌ・ディオンによって「愛の讃歌」がうたわれた。
夫や兄の死、そして自らの病気で歌えなくなってしまった。
その苦しみを乗り越えての「愛の讃歌」。多くの人が感動した。
エディット・ピアフも恋人の事故死とかさねわされて、世界的な大ヒットとなった。
日本では、過激な歌詞を改めて、岩谷時子訳の「一途な愛」をこめた越路吹雪の歌がヒットした。
私はフランス語はわからないが、セリーヌディオンのエッフェル塔での歌声は感動ものであった。
オリンピックのさなかでも、戦火は絶えない。
ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ攻撃・・・
多くの命が失われていく。
なんと愚かな・・・と思う。
そして権力を握った政治家たちの「19世紀的思考」のひどさがあきらかになった21世紀だ。
安部元首相やその右翼的潮流も「19世紀的思考」がはなはだしい。
軍事大拡大がすすむ日本。
岸田首相は安部元首相の遺言の実行者のごとく、アメリカいいなりに他国攻撃できる日本にまい進している。
二度の大戦の惨禍からうまれた国連憲章とその後の人権擁護の条約。人類は前進している。
基本的人権の擁護こそ、戦争を防げる。
あらためてオリンピックの精神、国連憲章の精神をとりもどすときではないか。
セリーヌディオンの歌声がかさなって聞こえた。