社会はかわるし、かえられる!

格差社会の縮小めざして、誰もが安心できる社会をめざして!
 

バス事故の原因は?

2016-02-29 07:27:59 | 日記

国会で日本共産党の清水議員が、長野県軽
井沢のスキーバス事故で15人が亡くなっ
た問題を取り上げた。

多くのマスコミも「規制緩和」に焦点をあ
てていた。

清水議員が厚労省資料から作成したグラフ
をみれば一目瞭然!

2000年の規制緩和によって、貸し切りバス
事業者が倍加。
他産業より年間300時間も長い労働時間。
賃金は200万円も減少。

所得低下・長時間労働・非正規化のすさまじ
さは、あえて言うこともないであろう。

公明党の石井国交相の答弁がふるっている。
「規制緩和でサービスは多様化した」

なにも反省していない。

医療や介護などの福祉の負担を増やし、年金
を切り下げ、労働の規制緩和で「貧困大国」
を作り出した認識もない。

儲けるための「規制緩和」はどんどんすすめ、
介護保険や医療の現場は「規制」だらけであ
る。
とりわけ介護保険の現場は「ダメ」マニュア
ル化に堕している。

安倍首相の「自画自賛」もあまりにも醜い。

自民・公明政権とはまったく違う「規制緩和」
が求められている。


国家観の違い

2016-02-27 07:29:59 | 日記

北海道の政治史上における画期的な出来事
が起きた。
衆院5区補選で池田真紀さんを統一候補と
してたたかうことで、日本共産党道委員会
と民主党北海道とが合意した。

「戦争法」を廃止し、立憲主義を回復する
この1点で、自民・公明候補と対決する。

前回の投票では、ほぼ拮抗している。
1+1が3にも4にもなるのが政治の世界
だ。
  こちらをぜひ読んで→→
衆院5区補選 必勝訴え決意(2016.2.24)

しかし、この5区の野党統一に猛反発した
のが「大地」の鈴木宗男氏であった。

鈴木貴子氏も述べているが、「国家間の違
い」を理由づけにしている。
とってつけたような言い方だし、これほど
ひどい理由づけはない。

もともと宗男氏が貴子氏を自民党から出そ
うとして断られ、民主党から出た経緯があ
る。(新聞報道)

理由は後付けとしか見えない。

それよりも問題は「公約」だ。
TPPは釧根地域に破壊的な影響を及ぼす。
「TPP断固反対」から「断固推進」の安倍
首相の側に移れば、有権者への裏切りであ
る。

また「戦争法」を強行し、立憲主義を破壊
した自民・公明政権への「与党入り宣言」
もある。

参院の1人区で安泰であった自民の議席が
野党の統一で敗北してしまう。
そうとう焦
りはじめている。
今後も安倍首相や自公政権は、なりふりか
まわず「5野党合意」を攻撃してくるだろ
う。今回は「大地」を取り込んだ。

自由と民主主義の発展は、「秘密保護法」
や「戦争法」を強行した自民・公明政権を
必ず乗り越えていく。

その「号砲」が5野党合意であり、最初の
スタートが北海道5区の衆院補選だ。

「戦争法」廃止の2000万署名がさらに
勢いを増していく。


冷えた朝は気持ちがよい

2016-02-26 07:47:48 | 日記

今朝の釧路の中心街

久しぶりにマイナス14度まで冷えた。
けあらしも見られたが、写真には写らなかっ
た。日の出がビル街の上層部を輝かせていた。

大地の鈴木貴子氏が民主を離党すると報道さ
れた。既定の路線であった。
しかし、「公約はどうした」と言いたい。
TPP断固反対と訴えていたのではなかったか。

あまりにも「議席さえ取れれば」というさも
しい姿勢がみえみえである。
それをTPP断固推進する安倍首相に取り入っ
て、
有権者にどう説明するのか。

どうすれば国会議員になれるか。そのために
は民主党であろうと、自民党であろうと、公
約はそのための道具か、と思ってしまう。
野党、与党とコロコロ変わる。
これを人は「信用できない」というのではな
いか。

ここに政治の劣化がある。

国の根幹である憲法。
「戦争法」で立憲主義が壊されたままである。
どんな立派な憲法であろうと、立憲主義が否
定されたなら、憲法の意味が失ってしまう。
「五党合意」で、この国の異常事態を打開す
る方向が示された。

ある意味、自民・公明政権に対決する「号砲」
といえる。

立憲主義回復へ、さあこれからだ!!


アベ過ぎる人々

2016-02-25 07:22:30 | 日記

戦争できる日本にするために「平和法制」
増税なのに「軽減税率」
米の儲けのためなのに「TPP」で発展

質問にまともに答えない。同じことを繰り
返し答弁する。人の話を聞かない、ごまか
す。
そして逆のことを平然と言うこと。

この安倍首相の姿から生まれた造語らしい。

地方議会でも「アベ過ぎる」議員のなんと
多いことか。

釧路市議会の議会広報不掲載問題が、掲載
することで決着がついたが、その原因と責
任の所在は明らかにされていない。
唯一、広報委員長が謝罪しただけだ。

とりわけ議長の責任についてはまだない。

先日、議長から「回答書」が日本共産党議
員団に届いた。
驚くべきことに、議長がこの不掲載問題を
「解決」したがごとく述べている。

黒を白といいくるめるに等しいものだ。

事の発端は、広報委員長が議長に相談した
ことからはじまった。
この時点で、議会の原点にたてば問題は起
きなかった。
発覚したのは、議長から「掲載項目の差し
替え」要求が共産党会派の出されたからだ。

議会のイロハを踏み外した事件であった。
同時に、「アベ過ぎる」議員が増えたのも
一因ではないか。

道新で「議会広報はだれのため?」
ーー釧路市の不掲載問題を考えるーー

上中下の3回にわたって掲載された。
その中で、「政治的な中立」を求められて
自主規制する全国的な風潮が影響したと指
摘した一橋大学院法学研究科の阪口正二郎
教授(憲法学)の話が的を得ているのでは
ないか。

政府批判は許さない。
アベ政治批判に異常なまでに敏感になりす
ぎている。
クリアファイル事件もそのひとつである。
9条を守れ、平和を守れのゼッケンを持っ
ていただけで警察官に呼び止められたなど、
こうした事件がひろがっている。

「もの言えば唇寒し」の風が吹いている。
「自主規制」という名でものを言わなくな
る。

まさに戦前への足音が響きはじめている。


時代閉塞の打開

2016-02-24 07:24:52 | 日記

国民と政治のギャップがあまりにも開きすぎ
ている。世論調査では6割、7割が反対でも、
国会で法案が可決されていく。

社会福祉もどんどん切り下げられていく。
年金、医療・介護・・・

そして規制緩和による非正規の拡大、ダンピ
ング競争による中小零細企業の疲弊、大幅な
賃金低下・・・

長期化する自民・公明政権の「自民党型」の
治の結果である。
原因は小選挙区制だ。自民党は17%で、現在
の議席を独占している。

その行きついた先が「戦争法」であり、「立
憲主義」の破壊である。

いまその打開の端緒が切り開かれた。
五党合意である。

一昨日、日本共産党は全国都道府県委員長・
候補者会議を開いた。

自公政権を少数に追い込む。その号砲がなら
された。

啄木が「時代閉塞の現状」を執筆したのが、
1910年。

106年目の今年こそ。

-------------------------------------

全国都道府県委員長・候補者会議の会見

五党合意について


時代閉塞の現状

2016-02-23 07:31:52 | 日記

2月20日は小林多喜二の亡くなった日である。

「戦争反対」、「民主主義」を主張しただけ
で、「特高警察」ににらまれ、逮捕・拘留さ
れた時代であった。
逮捕されれば、そく拷問が待っていた。
小説「1928年3月15日」に詳しい。

治安維持法で逮捕投獄された人は数十万人。
拷問で虐殺されたり獄死した人が194人、
獄中で病死した人が1503人におよぶ。

釧路市で「小林多喜二のつどい」が開かれ、
釧路の野瀬義昭さんが語った。
なんと、伯父さんが治安維持法で逮捕され、
獄死していたことを8年前に知ったという
と。なぜなら、家族がひた隠しにしてい
たか
らであった。

私は、このこと事態が驚きであった。
身内から「アカ」を出した。親族としてこ
以上はずかしいことはない、というよう
な感
情をうえつけられていた時代であった。

この「アカ」とは、お上にさからうことで
り、とりわけ「戦争反対」、「民主主義」、
「貧困」、「労働運動」などが攻撃の対象
あった。

反対者を弾圧し、牢獄に閉じ込めた先が戦
であった。

小林多喜二は、人間に対するやさしい「思
い」
は人一倍であった。小林多喜二は「啄
木歌集」
を愛読していた。歌集の六十三首
に〇がつけ
られ、田ロタキさんにも読ませ
たという。

東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたはむる

頬につたふ
なみだのごはず
一握の砂を示しし人を忘れず

砂山の砂に腹這ひ
初恋の
いたみを遠くおもひ出づる日

たはむれに母を背負ひて
そのあまり軽きに泣きて
三歩あゆまず

啄木の「時代閉塞の現状」の行く先が、戦
であった。
啄木のやさしいまなざしが、踏みにじられ
いった。
いままた「時代閉塞」が語られている。

「秘密保護法」、「戦争法」が強行可決さ
た。
いままさに、歴史的岐路にさしかかってい
る。

問われている。
あなたはどちらにすすむか?


社会変革=社会の仕組み

2016-02-22 07:50:49 | 日記

大雪で事務所と自宅の除雪でくたくたであった。
関東方面から北上する低気圧のよる大雪が春の
恒例になってきた。

前回までは宗教問題のいくつかにふれたが、江
戸時代までは、世直しは「宗教的ころも」をま
とわずにいられなかった。
農民一揆やルターの宗教改革であった。

18~19世紀は、国家と宗教が癒着し、国民の
不満が高まれば弾圧を繰り返していた。

社会変革には、現状認識と「思想」が必要であ
る。

しかし歴史は、社会や経済の研究や認識を深め
てきた。そうした流れのなかから、宗教的ころ
もが脱ぎ捨てられ、新たな社会変変革の時代に
入っていった。

マルクスの二大発見
剰余価値と史的唯物論である。

格差がひろがり、ワーキングプアのひろがり。
少数の富めるものはますます富み、貧しいも
のはますます貧しくなる。
1%の富裕層と99%の貧しい国民。
・・・We are the 99%・・・

しかし、1%のふりまく「理論」、「思想」。
文化、道徳などが圧倒的に占めている。
これを支配の「イデオロギー」とよんでいる。

これと真っ向から対決する社会変革の思想が
「科学的社会主義」だ。

「おかしい」
これが出発点だ。

「哲学者たちは、世界を様々に解釈してきた
だけである。肝心なのは、それを変革するこ
とである。」
   (フォイエルバッハ論)


宗教と習俗

2016-02-19 07:51:07 | 日記

議員時代、現場ではなかなか難しい問題であり
課題でもある。

初詣、お賽銭、お布施、氏子や神社のお祭り、
祥月命日、〇〇回忌・・・
私たちの生活の中に深く入り込んで、日常生活
のなかで「習俗化」している。

それぞれ歴史を持ち、たとえ起源が宗教儀式で
あっても、いわゆる「習俗」、「季節行事」に
なっているものが多くある。

言葉もそうだ。
だんな、ならく、うそも方便、おしゃかになる、
ほとけになる、などなど・・・
キリがなくある。

ちなみに「だんな」は、サンスクリット語の音写
であり、昨日の「お布施」のこと。いまでは「ご
主人」、「夫」の意味で使われている。

議員として、公務の仕事上「政教分離」は厳し
くしなければならない。これは人類の歴史の教
訓であり到達点である。

しかし、生活のなか、ましてやさまざまな相談
にのるなか、この「宗教と習俗」の難問にぶつ
かることがある。

「宗教、信仰は『私事』である」
   ―――私たちの大原則である。
これは「個人の尊厳」であり、信仰の自由の問
題であるから。

私たちの相談は、さまざまな信仰心を大切にし、
その人の生活を尊重することから始まる。

よく共産党は宗教を禁止すると、いまでもいわ
れる。これは誤解もあり、また意図的にひろめ
ているものもいる。
信仰の自由を真っ先に守ったのは、マルクスで
あり、レーニンであり、それを守るため宗教と
国家権力との癒着を批判してきた。

「宗教はアヘン」という言葉がある。
マルクスは、ぼう大な文献を残したが、これを
使ったのは、たった1回であった。

当時の時代におけるアヘンの認識は、病気やケ
ガの痛みをとる薬の役割を担っていた。

正確に理解してほしい。

一つには現実の不幸の表現であり、一つには現
実の不幸にたいする抗議である。宗教は、悩め
るもののため息であり、心なき世界の心情であ
るとともに精神なき状態の精神である。それは
民衆のアヘンである。

当時のアヘンというものの理解とこの言葉を読
めば、宗教=麻薬ではないことが一目瞭然。
ましてや当時の時代は「政教一致」であり、教
会が絶大な政治権力を持っていた。

日本の戦前も「政教一致」の世界であった。
侵略戦争のバックボーンとなっていた。

13条 すべて国民は、個人として尊重される
19条 思想及び良心の自由は、これを侵して
   はならない
20条 信教の自由は、何人に対してもこれを
   保障する

人類の到達点である。
いまこれが危険にさらされている。


お布施

2016-02-18 07:55:50 | 日記

私は高齢者の相談にのることが多いが、時々
「お布施」の話題になることがある。

「お布施」=お寺へのお金の寄付
これが普通の解釈である。しかし、そのこと
により、生活が苦しくなっている場合もある。

だからこそ、もともとの意味を考えることも
必要ではないだろうか。

持っているもの、身につけているもの、肩書
などなど。人はそのことにより「執着」が生
まれ、迷い、煩悩がうまれる。
だから切り離すこと、捨て去ることにより、
「執着」から解放される。これがお布施の本
来の意味であろう。

有名な良寛和尚の
  盗人に 取り残されし 窓の月

われわれ凡人はここまでなれない。

お寺や教団にお金を寄付することは、お布施
の意味の、ごくごく、ごく一部であること。

さらには、お金や物ではない「無財七施」と
いう言葉もある。要は、お金や物でなくても
よいのだ。

新興宗教のなかには、「お金は多いほど良い」
「お金=ご利益」などと、ねじ曲げた解釈の
うわさを聞くことがある。

私は、家の玄関に「無財七施」の7項目を書
いて、貼りだしておくようにとすすめたこと
がある。

お話は、さらに引っ越しなどによる「断捨離」
になることも多い。
これは、「言うは易く行うは難し」だ。そう
いう私も「煩悩」が多く、できないと思って
いる。

しかし、最後はバッグふたつで、施設に入る
ケースも多い。

先日、有料老人ホームに入る方のお手伝いを
した。
ほとんど処分し、身のまわりのものだけしか
持っていけない。それは多くが6畳一間の生
活空間になるから。
その結果、明るくなった方がいる。

仏教の教えには人生訓や生活の知恵が多い。
そういえば、マルクスも聖書からの引用が多
い。私のように、神や仏を信じていなくても、
人類が営々と積み重ねてきた思想や知恵は大
切にしたいものだ。

それにしても不祥事多発の政治家(屋)をみ
ていると、お布施の精神とは無縁としかいえ
ない。


依存症を考える

2016-02-17 07:59:01 | 日記

元プロ野球のスター選手が覚せい剤で逮捕さ
れた。連日の報道で、彼の弱い性格から覚せ
い剤に手をだしたかのような報道もある。

議員時代にアルコール依存症者の相談にのっ
てきた私は、これは違うと思っている。
「依存症」という病気への誤解と偏見があま
りにも多い。釧路市でも多い。

誰でもが「依存症」になりえる。
私もけっこう飲める口で、20代前半の飲み方
を続けていれば、まちがいなく「依存症」に
なっていただろう。

そして「依存症」に陥ると共通したものがあ
らわれてくる。

それは「否認」と「自己中心的・攻撃的性格」
ではないか。そして「共依存」者をつくりだ
していく。いわゆるイネイブラーだ。

「自分は依存症と違う」という「否認」から、
小さなごまかしとウソが広がっていく。

「あんな几帳面だった人が」
「まじめで世話好きでやさしかったのに」
と家族や友人から聞くことがある。

アルコール、それに必要な金など、依存対象
への強い「情動」のために他人をかえりみな
い自己中心的・攻撃的性格が大きくなってい
く。

そして一人、また一人と離れていき、家族す
ら崩壊し、孤独となっていく。
私が受けた相談者も多くは独りぼっちとなり、
孤独のうちに亡くなっていった。いまでも顔
を思い出す。

飲んだらダメだ、とよく説得する人がいるが、
一番わかっているのが本人である。
わかっちゃいるけど止められないから「病気」
なのだ。
アルコールはコントロールできるものではな
い。きちんとした知識が必要だ。

アルコール依存症も、「治らないが回復はで
きる」といわれているが困難が多い。
断酒会では、困難を乗り越えて「回復」して
いる方々がいる。

「回復」はフラッシュバックとのたたかいに
なる。これは10年たっても20年たっても変わ
らないという。

アルコールと違って覚せい剤は犯罪である。
そして、アルコールの何百倍もの強烈なフラッ
シュバックがあるといわれている。

もとプロ野球選手の彼は、すべてを失って、こ
れから困難な道を歩むことになる。

私たちの身近にあるお酒。
「おかしい」と思ったら、まずは家族が受診す
べきだ。病院の敷居が高いと思ったら、保健所
でもよい。保健所には分かりやすいパンフレッ
トもある。
家族も含め、専門機関へつながりが大切だ。

・・・私のささやかな経験から・・・

追記
いくつかのブログを紹介
  お酒のない人生は損なのか→
  困難な生活相談 その3→
  ネットゲーム依存→


51巻、大団円

2016-02-15 07:51:30 | 日記

ようやく51巻目、完結を読み終わった。
15年の長きにわたったシリーズ、「居眠り
磐音 江戸双紙」のことだ。

登場人物のそれぞれの人生が走馬灯のよう
にみえてくる。

最後も藩政を牛耳ろうとする一派とのたた
かいであった。
二重帳簿が動かぬ証拠となり、最後の難局
をのりきった。まるで、自民党政治をみて
いるようであった。

人は「能力」だけで重要な地位につけては
ならない。そこに「品性」がなければ。
このことを物語っているシリーズでもあっ
た。

日本共産党の場合は、常に党の「綱領」に
たちかえること。この一点につきる。

そして、今の自民党の国会議員の度重なる
不祥事をみるにつけ、このシリーズの藩政
を壟断(ろうだん)しようとする展開と重
なってみえる。

それにしても長い間ごくろうさまでした。
他のシリーズもいよいよ佳境に入っている
のでは・・・


健康で文化的な最低限度・・・

2016-02-14 15:16:03 | 日記

生活保護のケースワーカーの仕事がマンガに
なった。

小学館(552円+税)

先週のしんぶん赤旗日曜版に紹介されていた
ものだが、釧路の本屋では新刊本コーナーに
たくさ
ん積まれていた。
けっこう売れているようだ。

区役所に入った新人が、最初に生活保護課に
配属されたところから話がはじまる。

読み進むうち、私も議員時代に遭遇したケー
スがいくつも思
い出された。登場する似たよ
うなケースが多
いものだと思った。主人公の
「義経えみる」
がケースワーカーとしてどう
成長するか、楽
しみな展開になっている。

時代背景は現在で、生活保護そのものが攻撃
されており、ストーリーのなかで「指導」が
ひんぱんにでてくる。しかしベテランの半田
さんのもと、どのようなケースワーカー像に
なっていくか。

釧路市での実践を紹介した本「希望をもって
生きる/生活保護の常識を覆す釧路チャレン
ジ」のなかでの言葉。

ケースワークの仕事が「指導」から「人とし
ての尊厳」の回復というコペ
ルニクス的転回
であった取り組みが具体的に
明らかにされて
いる。この中で、福祉事務所の所長が公園で、
被保護者といっしょに清掃に汗を流す光景が
すばらしい。

この「理念」がとりわけ大切だ。
これがなければ単なる就労指導という、もと
の立場に転化してしまうと思う。

この釧路市でも、強引な就労指導で逆に精神
不安定に陥ってしまた相談も寄せられている。

この漫画の今後の展開として、国の政策との
板挟みがでてくるであろうと思う。

人間の尊厳の回復、という気高い理想にむかっ
て、「えみる頑張れ」と思ってしまう。
ぜひ一読を!


政策とは?

2016-02-12 07:44:11 | 日記

「戦争法」の廃止にむけて、
野党は共闘を! 候補の一本化を!

これが実現したら自民党は政権から落ちてしま
う。そのため、表裏、硬軟、さまざまな妨害が
続いている。

そのうちのひとつが、札幌の5区で起きている。

新党大地によるゆさぶりだ。民主党はこの間の
選挙で大地票でかろうじて議席を得ている。

昨年末に、安倍首相と鈴木氏が会ってから、民
主党への揺さぶりがすごい。

これでは「第5列」ではないか。

大地は、TPP断固反対を訴えてきたのではな
かったか。それが「断固推進」する安倍首相と
会って、意気投合している。

大地の政策と共産党の政策はかなり近いものが
ある。私は、鈴木氏が野党に転じてから、随分
と共産党と同じ政策を話しているな、と思って
いた。

しかし、それは有権者にむけた表の「政策」で
はなかったか。

共産党とは絶対にいっしょにやらない。
これは政策以前の問題であり、いまだに「ムネ
オハウス」や「不正・利権追及」を恨んでいる
としか思えない。

自民党の「TPP断固反対」も「断固推進」に
変わってしまった。
「政策」が、自民も、民主も、そして大地もぶ
れている。政治不信の広がる原因でもある。

数の「驕り」がさまざまな面で顔を出している。
だからこそ、国民の「期待」を受け止めるもの
が、いまほど切実に求められているときはない。

1+1が、3にも、4にもなる方程式だ。

候補一本化にむけて、共産党は誠実にがんばっ
ていく。
ただ「無定見」ではない。
「政策」を平然と裏切らないために。


言論の自由の危機!

2016-02-10 07:47:10 | 日記

自民党の高市総務相が、「政治的な公平を欠いた
ら『電波停止』」などと、とんでもない発言をし
た。

「戦争法」への反対や疑義を表明したテレビのキャ
スターを続けて「更迭?」ごときに追いやったり、
言論の自由への圧力がすさまじい。

政治権力をもった政治家の「驕り」があまりにも
目につく。

「政治的中立」の名のもとに、自民党や安倍首相
への反対を述べることに、「犯罪」のごとく、追
及することが起きている。

釧路市議会の「議会広報不掲載問題」も、その流
れである。

労働組合が、「戦争法」に反対し、それを推進す
る「アベ政権を許さない」というクリアファイル
を机の上に置いただけで、「中立」に反すると攻
撃をかけた自民党議員。
組合の資料を職場に持ち込んだらダメ、などと聞
いたことがない。

ましてや高校の組合の資料なのに、小中学校まで
調査範囲を広げて追及していく。
これでは「中立」の名で、「政治の話はするな」
ということになる。

政治的な自由は、民主主義の基礎であり、言論の
自由こそ、その基礎である。

これが今、危機にさらされている。

高市総務省と同じ権力的発想が、地方政治にもま
ん延してきている。

道議会でのクリアファイル質問、そして釧路市議
会で起きた「広報不掲載」にその怖さをみるのは
私だけではない。

5日、日本共産党釧路市議団は、「不掲載問題」
で月田議長に申し入れた。
残念なことに、公の、正式な申し入れにも関わら
ず、議長は新聞記者に取材を許可しなかったとい
う。

まだまだ問題の根源は深い。


北辰はるかなり

2016-02-09 07:56:34 | 日記

北辰とは北極星のこと。

俳優でタレントの石田純一氏の30年前の、地方
ローカル局のラジオドラマの脚本が手に入った。

北海道ラジオ小劇場「北辰はるかなり」
    ーー室蘭捕虜収容所長 山手大尉ーー
   作  佐々木 逸郎
   出演 石田 純一

東京池袋のサンシャイン60の屋上から、石田純
一氏が語りはじめる。

私も10年ほど前にサンシャインを訪れ、同時に
その側にある公園にも行った。
巣鴨プリズンの碑があると聞いていたから。
またその公園には、ブルーシートが木々の間に
たくさん仕舞い込まれていた。
きらびやかなサンシャイン。ハイソサエティな
ビルの人々との対比があまりの鮮烈として、今
も残っ
ている。

物語は「B級戦犯」として、巣鴨プリズンで処
刑された山手紀一陸軍大尉の話に入っていく。
それも「野球」という接点から。
・・・時代は70年以上前にもどる。

このなかのM(モノローグ)で、「戦争という
ものは理屈抜きに人間を勝つか負けるか、殺す
か殺されるかのるつぼに追い立てる残酷なもの
だということを思い知らされる室蘭の7月14、
15日でした」と
述べている。

彼の原点のひとつだと思った。

二度と戦争をしない、と誓った日本人。そのた
めの「立憲主義」としての日本国憲法。

今それが壊されようとしている。

世界各国で戦争をするアメリカに従って、自衛
隊をそのために使おうとする安倍首相と自民・
公明。
安倍首相は「戦争法」の強行の次は、あからさ
まに「憲法」を変えると発言をはじめた。

「暴走」をこれ以上野放しにさせてはならない。
同じ過ちに踏み込む前に。

山手大尉の悲劇を二度と起こしてはならない。
・・・・・「北辰はるかなり」を読んで。