運動不足と感じるようになったのは、周囲が多少見えるようになってから。
身体が鈍ってしまう。
さらに、加齢に伴い筋肉がドッと落ちたのが分かった。
そのかわり、脂質がおなか周りに付きなかなか落ちなくなった。
ので、体重には変化はないが中身が大分変化した……。
それが身に染みてわかってしまった。
ここからが問題。
さて、どうしよう? と、考えた。
最初は歩いた。
トボトボ、歩いた。
そのうち欲が出てきて、走ってみた。
結構走れるじゃん! と、思ったら膝の外側が痛む。
知人に聞いたところ、『それは運動不足だよ』とのこと。
思っっていた以上に運動不足で体の質も大幅に変化してしまった。
あれから3年位は経っただろうか。
とにかく、気付いたのが遅かった。
遅かったついでに、がむしゃらに走れずマイペースで走ることにした。
あの時、散歩がてらレンタルビデオ屋さんまで歩いてよかった。
あれがきっかけだったと思う。
仕事のストレス解消、運動不足解消、気分転換などなど、効能はたくさんあった。
この秋、県民マラソに挑戦する。
初挑戦。距離は「10㎞」。既にエントリー済み。
今、唯一挑戦していることが、走ること。
これがなければ、今の私はただただ流されるだけの存在。
県民マラソンに出場したら、何か変化するのか?
いや、きっと何も変化しないだろう。
「出場した」ということだけが残るだろう。
それでも今の私にとって、「走ること」は大切なセレモニー。
大好きな音楽を聴きながら、走る。
伴走者はいない。
強いて挙げれば、ウォークマンに入った音楽かな。
走っていると、何も考えていない自分に気付くことがある。
その瞬間は、しかし、ごくごく短時間。
かと思えば、仕事のことや職場の思い出したくない雰囲気など、モヤモヤしたものが噴出してくるのが分かる。
そんなときは気分が悪い……。
でも、それは長続きしない。
あっという間にほかのことが頭の中をグルグル回りだす。
もしも、しつこく付きまとったら、走るスピードを上げる。
そうすれば、スピードを上げた場所へすべてを置き去りにできる。
置き去りにする代償として、荒い呼吸と足の倦怠感が残る。
それでも走ったことに快感を覚える。
これって、軽度のランナーズハイ? かな??
それなら、みんなにおススメだ。
悲しいなら走ってみよう。
きっと、涙か汗か判別ができなくなるから、丁度いいんじゃないかな……。
走り終わったら、水シャワーが気持ちいい。
大好きな八神純子さんのFacebookでジョギングに関するコラムがあった。
同感! 「ジョギング、その①~③」。
同じ思いだ。私にも「心の変化」は起きた。
そして、「まず一歩を踏み出すことから始まるのだと思えるようになった」。
そう、そうなんだ。
まずは、一歩。