これは、長野ローカルの「マイクロ波通信自体をやった事が無いアマチュア局」が
「FHD-ATVをやりたい」との事から、開局・運用できるまでお手伝いする約束で取り組
んでいるもので、一まず 送受信機が ほぼ完成 となりました。
バラックの様な作りは、最終的に自分でケースに組み込むとの事なので、今はアルミ板
の上に簡易的に並べてレベル合わせや、接続、送受信切り替え、電源回路組 等々をした
だけの「 手抜き! ISDB-TフルハイビジョンATV送受信機 」としました。
国外からの部材調達等には結構な時間が掛かりましたが、動作的にもほぼ問題ないセット
を作り上げる事ができました。
フルハイビジョンATV送信機の免許申請(TSS・JARD等の保証が必要)は、本人が申請を
行う予定との事です。(資料も当方が準備します)
チャレンジャー様には、免許までの間に5.7GHzビーコン受信等でマイクロ波の特性を
見て貰う事をやって頂き、更に5.7GHz用アンテナ、マイクロ波用測定機器等々迄少し
づつ準備し始める程にまで熱が入ってきている様です!
写真を見て貰うと判ると思いますが、今や5.7GHz帯の送受信機だけであれば、主ユニット
類は買い物だけでも間に合わせる事ができる様になっています。(調整・改造等必要です)
しかし、ISDB-T方式のFHD-ATVでは、単なるマイクロ波トランスバーターを作成する以外
の技術が必要となりますので、全くのゼロからの制作では難問が多いでしょうから、経験
者に頼る事が吉でしょう!
今月のハムフェアーでは、アイコムからATV機能?まで入っていると思われる「2.4G 5.7G
(10.2GHz)等」のスタンドアローンリグが発表される様ですが、マイクロ波の事を全然
知らない方までがこの様な高額なリグを買って使った場合、その真価が発揮できるかの問題
が出て来るでしょう!
参考に、ISDB-T変調器を除く「トランスバーターの部材等々の合計金額」は、円安・電子
金属部品等々の価格高騰の折ですが、今回は 約10万円程度 で集める事が出来ました。
なおISDB-T変調器金額は別となりますが 7万円程 で、円安の影響を強く受けています。
この他、本格的に運用する為には、プリアンプの増設・信号劣化を伴わない微妙なパワー
アップ調整等々の課題が残されています。