グレートノーザン鉄道

アメリカのグレートノーザン鉄道の実物(歴史、資料等)と鉄道模型(HO:レイアウト、車両)に関するプログです。

BNは本当はビッグ・スカイ・ブルーになるはずだった・・・。(その2)

2008年07月06日 | 実物・歴史
 Gngoatでは、更に議論が盛り上がっていました。
 当時のGN副総裁、後のBN副総裁のダウニング氏(Robert W. Downing)の公式見解によると、ビッグ・スカイ・ブルー塗装が合併後の塗装色の候補になったことは無く、GNがビッグ・スカイ・ブルー塗装を導入したのは、GNが変わりつつあることを一般大衆に示すためだったとのことです(発言の英文を転載します)
"The paint scheme was not a contestant for a post-merger paint scheme, but came about as an way to show the public that changes were taking place internally at the Great Northern." These internal changes included "the former Traffic Department was being reorganized as the Marketing Department."

 しかし、その一方で、GNの一部とビッグ・スカイ・ブルー塗装を考案したニューヨークの広告会社「Lippincott and Margulies」は、合併後もビッグ・スカイ・ブルー塗装をコーポレートカラーにしようと動いていたようです。しかし、結局、合併相手のNPに嫌がられ、
CB&Qがカブース等に使っていたグリーンを元に、北西部太平洋地域の森林遺産を象徴する「カスケード・グリーン」が採用されることとなったというのが真相のようです。なお、ビッグ・スカイ・ブルー塗装は、GN、NP、CB&Qの3社ともに本拠地としていた中北部(南北ダコタ州、モンタナ州、ネブラスカ州、ワイオミング州)を象徴するものとして、選ばれたものでした。
 上の写真は、合併前にカスケード・グリーンに塗装されたグレートドーム車Ocean View No.1391です。カスケード・グリーンの車体に描かれたグレートノーザン鉄道のロゴ「Goat」にご注目ください。

BNは本当はビッグ・スカイ・ブルーになるはずだった・・・。

2008年07月04日 | 実物・歴史
 Gngoatからの話題です。なぜ、グレートノーザン鉄道は、合併間近の1967年5月に、それまでのエンパイアビルダー塗装から、新しいビッグ・スカイ・ブルー塗装に変更したのでしょうか? それは、当時既にICCで合併案が検討されており、1968年には合併が実現すると思われていたからとのことです(実際の合併は1970年)。ディーゼル機関車(GPやSD)は、ビッグ・スカイ・ブルー塗装となって行きましたが、GNのロゴは直接車体には描かれず、ハンドレール部に取り付けた「プレート」に描かれ、簡単に取り外し可能になっていました。F系ディーゼルもビッグ・スカイ・ブルー塗装となったもの(写真)は、GNロゴはプレートに描かれていたとの情報です。

PROTO2000のF7(HO)にもビッグ・スカイ・ブルー塗装が発売になりました。

スティーヴンス峠 2008

2008年07月02日 | グレートノーザン歴史協会
 グレートノーザン鉄道歴史協会の役員でもあるLindsay Korst氏は、たびたびカスケードトンネルやスティーヴンス峠を訪れていますが、2008年6月21日の訪問記が、Lindsay Korst氏のサイトにアップされました。
http://www.gngoat.org/2008_stevens_pass.htm
 今年は、BNSFが、線路の改良工事を行っていたり、スカイコミッシュ駅付近の大々的な工事があったりで、様子が違っていたようです。