先日、知人の紹介で Amazon.co.jp で購入した一冊。
昨年から、某大学で「環境安全工学」という講義を担当しており、そのため、様々な事故に関する参考書、解説書を集めている。
本書は、JR福知山線事故に関する、最新の解説書の一つである。
筆者は、元NTT基礎研究所主幹研究員で現在同志社大学大学院教授の 山口栄一 先生 と、2両目の車両に乗っていて重傷を負った事故の被害者である 宮崎千通子さん 。
本書は、今回の事故について、
被害者の受けた様々な不利益とその実態
JR西日本の賠償の姿勢
事故が「脱線」ではなく「転覆」であった事実の解明
JR西日本の非科学的な体質
JR西日本社会的責任
などについて、被害者の手記や、物性物理と技術経営を専門とする筆者の考察だけでなく、鉄道工学、医学、心理学、弁護士などの様々な分野の専門家の支援のもとにまとめられている。
JR西日本の経営陣/技術陣が、事故がおこったカーブの実際の転覆限界速度を、事前に知らなかったという事実は、非常に衝撃的である。つまり、あのカーブは、1997年の経路変更の時点から、ずっと欠陥設計だったのである。
「鉄道」だけでなく広く「交通システム」や「公益事業」にかかわる経営者、技術者、さらに「システムの安全と組織」について興味のある学生、エンジニア、ビジネスパースン必読の書。
目次
序章 JR福地山線事故とは何だったのか?
第一章 宮崎千通子の手記
悲劇のはじまり
ガレキの中で
生と死のはざま
生きるパワー
社会復帰を目指して
新しい希望
第二章 どのように事故は起きたのか
事故調査報告書を読み解く
物理学的な考察
国枝正春博士の証言
JR西日本非科学性
第三章 社会から尊敬される会社になるために
JR西日本の被害者対策の非合理性
企業の社会的責任とは何か
チーフ・サイエンス・オフィサー(CSO)設置の必要性
終章 JR西日本は生まれかわるか?
あとがき
参考・引用文献
昨年から、某大学で「環境安全工学」という講義を担当しており、そのため、様々な事故に関する参考書、解説書を集めている。
本書は、JR福知山線事故に関する、最新の解説書の一つである。
筆者は、元NTT基礎研究所主幹研究員で現在同志社大学大学院教授の 山口栄一 先生 と、2両目の車両に乗っていて重傷を負った事故の被害者である 宮崎千通子さん 。
本書は、今回の事故について、
被害者の受けた様々な不利益とその実態
JR西日本の賠償の姿勢
事故が「脱線」ではなく「転覆」であった事実の解明
JR西日本の非科学的な体質
JR西日本社会的責任
などについて、被害者の手記や、物性物理と技術経営を専門とする筆者の考察だけでなく、鉄道工学、医学、心理学、弁護士などの様々な分野の専門家の支援のもとにまとめられている。
JR西日本の経営陣/技術陣が、事故がおこったカーブの実際の転覆限界速度を、事前に知らなかったという事実は、非常に衝撃的である。つまり、あのカーブは、1997年の経路変更の時点から、ずっと欠陥設計だったのである。
「鉄道」だけでなく広く「交通システム」や「公益事業」にかかわる経営者、技術者、さらに「システムの安全と組織」について興味のある学生、エンジニア、ビジネスパースン必読の書。
目次
序章 JR福地山線事故とは何だったのか?
第一章 宮崎千通子の手記
悲劇のはじまり
ガレキの中で
生と死のはざま
生きるパワー
社会復帰を目指して
新しい希望
第二章 どのように事故は起きたのか
事故調査報告書を読み解く
物理学的な考察
国枝正春博士の証言
JR西日本非科学性
第三章 社会から尊敬される会社になるために
JR西日本の被害者対策の非合理性
企業の社会的責任とは何か
チーフ・サイエンス・オフィサー(CSO)設置の必要性
終章 JR西日本は生まれかわるか?
あとがき
参考・引用文献
JR福知山線事故の本質―企業の社会的責任を科学から捉える山口栄一、宮崎千通子エヌティティ出版このアイテムの詳細を見る |