今年の2月に、PHS内像のハンドヘルドコンピュータ? Willcom W-ZERO3 を購入した。
小さいがPCと似た配列のキーボードがついていて、画面も昔のPC並みの640x480なので、携帯電話とノートPCの中間的な携帯でバイスとして便利に活用していた。
基本ソフトのバグと思われる問題はいくつもあるが、マイクロソフト製なので、その品質上の問題は、これは、まぁ想定範囲内である。
また、端末そのもののメール処理能力に比較して、Willcomのメールサーバーの能力が貧弱であることに関しては、有料オブションでも良いので、W-ZERO3ユーザ向けのサーバーの容量や性能のアップなどの追加サービスを早急に検討してほしいところだ。
goo.ne.jp のようなWebメールでは、300円以下の比較的安い月額料金で、2GBのメールボックスを提供していることを、Willcomの経営陣が知らないとは思えない。
私の意見では、一番の問題は、ハードウェアの品質とサポート体制である。
W-ZERO3の一つの特徴はキーボードにある。そのキーボードはスライド式であり、メカニズムとして相当な耐久製が要求されることは、当然織り込み済みの設計であるはずだ。このことは、W-ZERO3発売時に出た、W-ZERO3を紹介するのMookの記事の中でも、設計企画チームの人の発言として明記されている。しかし、実体はまったくお粗末なものである。
わずか4ヶ月の使用で、スライドキーボードの根っこの部分を押さえる金具を固定しているネジが緩んでスライドキーボードの片側が外れてしまったのだ。
これは、落下などで液晶やケースが破損したというのとは、わけが違う。
毎日、携帯して使用する機器に内蔵されたキーボードを普通に使っていたら、ネジが緩んで外れてしまったというものだ。
一日20回スライドさせても、たかが2400回である。どんなに多くみても3000回だ。
たった4ヶ月で、2000-3000回の開閉で、構造上重要なネジが緩んではずれるというのは,機械屋からみると、ただの設計ミスとしかいえない。いまは、緩まないネジ/ゆるみにくいネジが沢山あるのだから。
色々な状態で携行される、あるいは、その使用形態からいって、スライドキーボードを引き出した状態で色々な振動や外乱をうけることへの想定が、全く不十分であった証拠であろう。
また、肝心な構造部品のネジが緩むという事態について、W-ZERO3は「ユーザは簡単にネジを締め直すことはできない」構造になっていいる。もし、コスト上の問題で、ゆるみ安い安物のネジを使うのであれば、いざというときは、ユーザがゆるみを締め直すようなシカケも考慮すべきだったのではないかとさえ思う。
そうでなければ、どう考えても、2-3年は緩んではいけない部品のネジである。
ソーシャル・ネットワーキングサイトの mixi の中に、「SHARP&WILLCOM W-ZERO3」というW-ZERO3のコミュニティがある。メンバーは、5000人以上である。このコミュニティの中に「私のW-ZERO3はこんな風に壊れました」というトピックがある。
1/15 から開始して、6/24までの間で、190件以上の書き込みがある。
落下や外部からの衝撃によるケースや液晶の破損や水没ももちろん報告されているが、それ以外では、HW的に同じ部類の故障がいくつも報告されている。液晶がナイーブなのは当然としても、電源プラグの部分が特に構造的に弱いようだ。
上述のスライドキーボード関連のネジのゆるみも複数報告されている。
W-ZERO3は、2005/12の発売なので、一番古いロットでも、まだ7ヶ月しか使われていない。7ヶ月の使用期間だとしても、スライドキーボードの開閉は、精々7000-8000回、どんなに多くても10000回以下であろう。やはり、構造部品のネジが緩むのは、設計上あるいは生産管理上の失敗といわざるを得ない。
W-ZERO3は、15万台とか20万台とかいうオーダーで大々的に販売されており、この手の携帯デバイスとしてはヒット商品である。しかし、サポート体制が全く不十分といわざるを得ない。
サポートの窓口である「ウィルコムプラザ」には,W-ZERO3の代替え機はないし,また、今回の簡単な修理でも、修理予定期間は「2週間」という普通の常識ではあり得ない回答であった。
# どうみても、2箇所程度のネジを締め直すだけなのに。
W-ZERO3の場合、PHSの電話というよりは小さなノートPC的な構造であるので、電話や通信の技術部門でなくてもできる、修理が少なからずあるはずだ。
# 今回のネジのゆるみも、PHSとしての通信には一切関係ない。
明らかに、通信に関わらない部分の修理や調整は、「ウィルコムプラザ」、「ウィルコムカウンター」経由ではなく、全国の通常のシャープのサービスセンターでも直接処理できるような体制にして然るべきであろう。
# W-ZERO3は、シャープの通常のサービスセンターでは修理を受け付けていないのだ。
シャープは、長年ザウルスの商売をやっているわりには、携帯端末やハンドヘルドコンピュータを使うユーザのニーズをちゃんと捉えていないのではないだろうか?
金曜日の夕方の,秋葉原のウィルコムプラザの込み具合と、周りにいた他のユーザへのサポートの内容の観察からすると、各社の端末のHWとしてオーバーオールでの品質管理が不足しているように見える。また、そのしわ寄せがフィールドのサポートに集まっているという印象をうけた。その中でも、W-ZERO3への対応は全く不十分であるといえよう。
W-ZERO3についていえば、通常の携帯電話よりは、部品の価格が高いことも考慮すると、衝撃での破損や水没の場合もカバーする、オプションの損害保険プランの提供が早急に必要なのではないだろうか?
小さいがPCと似た配列のキーボードがついていて、画面も昔のPC並みの640x480なので、携帯電話とノートPCの中間的な携帯でバイスとして便利に活用していた。
基本ソフトのバグと思われる問題はいくつもあるが、マイクロソフト製なので、その品質上の問題は、これは、まぁ想定範囲内である。
また、端末そのもののメール処理能力に比較して、Willcomのメールサーバーの能力が貧弱であることに関しては、有料オブションでも良いので、W-ZERO3ユーザ向けのサーバーの容量や性能のアップなどの追加サービスを早急に検討してほしいところだ。
goo.ne.jp のようなWebメールでは、300円以下の比較的安い月額料金で、2GBのメールボックスを提供していることを、Willcomの経営陣が知らないとは思えない。
私の意見では、一番の問題は、ハードウェアの品質とサポート体制である。
W-ZERO3の一つの特徴はキーボードにある。そのキーボードはスライド式であり、メカニズムとして相当な耐久製が要求されることは、当然織り込み済みの設計であるはずだ。このことは、W-ZERO3発売時に出た、W-ZERO3を紹介するのMookの記事の中でも、設計企画チームの人の発言として明記されている。しかし、実体はまったくお粗末なものである。
わずか4ヶ月の使用で、スライドキーボードの根っこの部分を押さえる金具を固定しているネジが緩んでスライドキーボードの片側が外れてしまったのだ。
これは、落下などで液晶やケースが破損したというのとは、わけが違う。
毎日、携帯して使用する機器に内蔵されたキーボードを普通に使っていたら、ネジが緩んで外れてしまったというものだ。
一日20回スライドさせても、たかが2400回である。どんなに多くみても3000回だ。
たった4ヶ月で、2000-3000回の開閉で、構造上重要なネジが緩んではずれるというのは,機械屋からみると、ただの設計ミスとしかいえない。いまは、緩まないネジ/ゆるみにくいネジが沢山あるのだから。
色々な状態で携行される、あるいは、その使用形態からいって、スライドキーボードを引き出した状態で色々な振動や外乱をうけることへの想定が、全く不十分であった証拠であろう。
また、肝心な構造部品のネジが緩むという事態について、W-ZERO3は「ユーザは簡単にネジを締め直すことはできない」構造になっていいる。もし、コスト上の問題で、ゆるみ安い安物のネジを使うのであれば、いざというときは、ユーザがゆるみを締め直すようなシカケも考慮すべきだったのではないかとさえ思う。
そうでなければ、どう考えても、2-3年は緩んではいけない部品のネジである。
ソーシャル・ネットワーキングサイトの mixi の中に、「SHARP&WILLCOM W-ZERO3」というW-ZERO3のコミュニティがある。メンバーは、5000人以上である。このコミュニティの中に「私のW-ZERO3はこんな風に壊れました」というトピックがある。
1/15 から開始して、6/24までの間で、190件以上の書き込みがある。
落下や外部からの衝撃によるケースや液晶の破損や水没ももちろん報告されているが、それ以外では、HW的に同じ部類の故障がいくつも報告されている。液晶がナイーブなのは当然としても、電源プラグの部分が特に構造的に弱いようだ。
上述のスライドキーボード関連のネジのゆるみも複数報告されている。
W-ZERO3は、2005/12の発売なので、一番古いロットでも、まだ7ヶ月しか使われていない。7ヶ月の使用期間だとしても、スライドキーボードの開閉は、精々7000-8000回、どんなに多くても10000回以下であろう。やはり、構造部品のネジが緩むのは、設計上あるいは生産管理上の失敗といわざるを得ない。
W-ZERO3は、15万台とか20万台とかいうオーダーで大々的に販売されており、この手の携帯デバイスとしてはヒット商品である。しかし、サポート体制が全く不十分といわざるを得ない。
サポートの窓口である「ウィルコムプラザ」には,W-ZERO3の代替え機はないし,また、今回の簡単な修理でも、修理予定期間は「2週間」という普通の常識ではあり得ない回答であった。
# どうみても、2箇所程度のネジを締め直すだけなのに。
W-ZERO3の場合、PHSの電話というよりは小さなノートPC的な構造であるので、電話や通信の技術部門でなくてもできる、修理が少なからずあるはずだ。
# 今回のネジのゆるみも、PHSとしての通信には一切関係ない。
明らかに、通信に関わらない部分の修理や調整は、「ウィルコムプラザ」、「ウィルコムカウンター」経由ではなく、全国の通常のシャープのサービスセンターでも直接処理できるような体制にして然るべきであろう。
# W-ZERO3は、シャープの通常のサービスセンターでは修理を受け付けていないのだ。
シャープは、長年ザウルスの商売をやっているわりには、携帯端末やハンドヘルドコンピュータを使うユーザのニーズをちゃんと捉えていないのではないだろうか?
金曜日の夕方の,秋葉原のウィルコムプラザの込み具合と、周りにいた他のユーザへのサポートの内容の観察からすると、各社の端末のHWとしてオーバーオールでの品質管理が不足しているように見える。また、そのしわ寄せがフィールドのサポートに集まっているという印象をうけた。その中でも、W-ZERO3への対応は全く不十分であるといえよう。
W-ZERO3についていえば、通常の携帯電話よりは、部品の価格が高いことも考慮すると、衝撃での破損や水没の場合もカバーする、オプションの損害保険プランの提供が早急に必要なのではないだろうか?