今年度も,後期は,某大学でプログラミングについて講じている.
[重要連絡事項]
今年度は,都合で,講義は,土曜日に変更になった.昨年までは,1限,3限の2コマだったが,今年度は1限の1コマだけである.また,メディア情報センターの演習環境は,306室から,202室に変更になった.(Linux環境の不具合は10/2に解消されたので現在は,202室でLinuxが使える)
演習環境の使い方と,Linuxの超入門のためのガイド(PDFファイル)を,以下に用意している.
Dr. Jason Suzuki Class Room 「講義関係資料」
「メディア情報センターICTルーム Linux超入門ガイド(2008年度版)」
※本資料中の教室名等は,「306」を「202」に読み替えること.
[これまでの概要]
プログラミング講義の1,2,3回目の概要を以下にまとめる.
また,参考として,2008年度の blog も参照すること.
第1回 概要
連絡先等
ねらい
対象範囲
受講者
評価方法
教科書、参考書
講師略歴
受講者:
履修者の条件
・コンピュータリテラシ関連科目を受講済み
・コンピュータやインターネットに興味がある
・ソフトウェアを開発できるようになりたい
・メカトロ、制御系を専攻したい
・シミュレーション等を専攻したい
参考書、課題図書、宿題、演習
・教科書、参考書を購入して読破する
・課題図書を購入して読破する
・演習、宿題を自分でやって,きっちり提出する
・プログラミング演習は各自が自力で、ICT ルーム等で行う
・自習は毎週、週に2-4時間程度必要になる
※プログラミングの修得は外国語の修得に似ている.直感的には,講義と自習で概ね300時間を投入すれば,単位取得の最低限のレベルに到達すると想定している.
評価方法:
出席:
・重視します
・70%以上の出席が単位取得の最低限の目安です
・大人として適切な授業態度が望まれます
宿題レポート:
・宿題(演習)を出します
※前回の演習の結果提出をもって前回講義の出席とします
・ソフトウェアに関連する課題図書の読書とその内容に関すエッセィを
レポートとして課します
期末試験:
・試験を行います 受験必須
・教科書、参考書、自分のノート、自分の演習結果、持ち込み可
※他人のノートのコピー等は不可
・記述式
・但し、試験の成績だけでは単位は取得できません
評価の配分(予定):
・出席: 30%前後
・宿題(演習): 30%前後
・期末試験: 30-40%
第2回 概要
出席票
教科書 参考書
情報の調べ方
演習
Linux OS
ソフトウェア
C言語
課題
出席票について:
以下を記述して,出席票として提出すること.
学籍番号,学年,氏名,日付
簡単な自己紹介
普段使っているメールアドレス。
出身地、出身校、興味のある技術分野、
趣味、好きな音楽、好きなアーティスト、その他。
現在のバイト、サークル。
将来の希望、専攻分野、なりたいもの
IT関連分野へ就職希望の者はその旨明記すること。相談にのります。
本日の講義で印象にのこったこと。
※第2回の講義を欠席したが本科目を履修する者は,上記の内容を必ずメールすること.
課題については,友人に聞くか,講義の際に質問するように.
Linux OS:
今日,専攻分野にかかわらず理工系の学生にとって,Linux の基礎知識は必須事項である.C言語のプログラミングは習いました,でも,Linux は知りませんでは,エンジニアとしては通用しない.
本講義では,プログラミングの演習環境として,Windows ではなく,Linux を用いることによって Linux の基本をあわせて学ぶをとをねらいとしている.
以下の参考文献にひととおり目を通し,重要と思われることは,ノートにメモすること.
http://www.linux.or.jp/general/linux.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/Linux
http://ja.wikipedia.org/wiki/GNU
http://ja.wikipedia.org/wiki/リチャード・ストールマン
さらに詳しい,歴史的な話については,以下を参照.
GNUシステムとフリーソフトウェア運動
Linuxの強味
インターネット上のある程度くわしい入門ガイド
Linux入門ガイド
第3回 概要
ソフトウェアの設計
C言語の特徴
IDを表示するモジュール
課題
課題1
IDを表示するモジュールの my_id() プログラムのソースコードと
実行結果を印刷して,10/10 講義時に提出する.
課題2
教科書 29.p の list 2-8 のプログラムを,kadai_2-8.c
として入力する.(コメントはローマ字/英文で良い)
そのあと return (0); の前の行に,
my_id();
の呼び出しを追加して,保存する.
コンパイル方法は,IDを表示するモジュールの場合を
参考にする.
gcc -c kadai_2-8.c
gcc -c sp_02.c
gcc -o kadai_2-8 kadai_2-8.o sp_02.o
ソースコードと実行結果を印刷して 10/10 講義時に提出する.
課題3
この課題の目的は,各自が本書の内容を精読し内容を理解することである.
レポートは,それを表現し伝達するために提出してもらうものである.
「ソフトウェア入門」 黒川利明著 岩波新書 876
この「ソフトウェア入門」を読んで,その概要と印象に残った
こと等を800-1000文字程度レポート(A4横書き)にまとめ,10/31 講義
開始時に提出すること.
レポートのスタイルは以下のとおり.
学籍番号 学年 学科 氏名 提出年月日
レポートの題目
まえがき
本文
本書の概要
印象に残ったこと
その他
あとがき,まとめ
レポートのコピーは手元に保存すること.
期末試験の際に持参すること.
[教科書および参考書]
本講義で主に参照する教科書.
試験にも持参すること.
講義の中のソフトウェア工学につい補足するサブの教科書.
ソフトウェア全般についての入門となる良書.
レポートの課題図書,試験にも持参すること.
コンピュータ科学全般についての入門となる良書.
レポートの課題図書,試験にも持参すること.
自宅のPCにLinuxをインストールして演習環境を作成する場合の参考書.
Linuxのソフトウェアが入ったDVD/CDつき.
Linux インストールの際は,「開発環境」もインストールすること.
※Ubuntu を使用する場合,演習のCのプログラムをコンパイルして,以下のエラーが出る場合は,C言語の開発に必要なファイルが不足している.
error: stdio.h: No such file or directory
この場合には,インターネットにつながっている状態で,以下のコマンドを実行して不足しているファイル群を追加インストールする必要がある.
sudo apt-get install build-essential
途中で,続行するかどうかで,Y/n をきかれたら,Y を入力する.
理工系の学生向けの,Linuxの使い方の入門書.
その他の参考書については,別途,随時解説する.