Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

国際派プロフェッショナルのすすめ

2006-07-31 | Business
 本書は、今月の半ばに、Amazon.co.jp で、他の本を検索していて偶然目にとまって、筆者の組み合わせが興味をひいたので、「ワンクリック」で注文したもの。

 筆者お二人のうちの一人目は、 米国内科学会の最高栄誉会員(Master of the American College of Physicians:M.A.C.P.) の称号をおもちの内科医であり、腎臓の権威で、これまで日本内科学会、日本腎臓学会をはじめ複数の学会の会長、理事長等を務められており、現在、東大名誉教授、東海大学総合科学技術研究所所長、日本学術会議会長の、 黒川 清 先生
 もう一人は、一橋大学大学院 国際企業戦略研究科教授、日本学術会議副会長の 石倉洋子 先生 である。

 それぞれ、専門も、経歴も大分違うが、
  米国に留学していたこと
  複数の職場での経験があること
  プロとして専門分野で知られた業績があること
  大学の教員をしていること
  国際的な会議に参加していること
 などの共通点がある。

 本書は、筆者二人の経験を中心に、20台後半から30台の人、これから「プロ」を目指す人へ、日本でしか通用しないローカルなプロではなく、国際的に活躍できるプロを目指すべく、様々なアドバイスをまとめたものである。
 日本では、飛行機などで隣り合わせた人に職業を訪ねると、そのほとんどは、所属する組織の名前や組織内での役職等をいうが、欧米では、職種や職務内容あるいは専門分野等をいう。そもそも、このあたりの職業意識から、日本の場合は、ローカルな風習があると思う。
 自分の仕事にパッションとプライドをもち、組織や肩書きではなくその分野の専門家同士が認める「腕」をもち、常に「技」を磨き続ける、そのような「プロ」を、21世紀の職業観のロールモデルとして示し、そのようなキャリアを築くために必要なポイントについて、豊富な実例を用いて説明している。
 
 私は、海外留学の経験もないし、海外駐在の経験もない、あるのは、外資系の会社に勤務していたとき、あるいは友人と米国にサイドビジネスの会社を作ったときのわずかな出張経験だけである。また、黒川先生や石倉先生のような業績もない。しかし、本書の職業観、世界観は、私の実感に非常に近いものが多く、共感できる。

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 目次

 序 <国際派>プロフェッショナルのすすめ

 PART1 <国際派>プロフェッショナルの時代
 第1章 ハードだが充実感ある「国際派プロ」という生き方
 第2章 世界という「競技場」で勝負する

 PART2 国際派プロ」になるためのキャリアステップ
 第1章 二〇代まで(学生時代)の過ごし方
 第2章 二〇代(キャリア形成期)の過ごし方
 第3章 三〇代(キャリアアップ期)の過ごし方
 第4章 三〇代以降の過ごし方

 PART3 「国際派プロ」に必要な五つの力
 1 「現場力」を磨く
 2 「表現力」を磨く
 3 「時感力」を磨く
 4 「当事者力」を磨く
 5 「直観力」を磨く
 6 <国際派>プロフェッショナルのための基本

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 国際的に活躍できる、本物のプロ、ビジネスパースンを目指す人に、オススメの一冊。


 まるで漫才のかけあいのように、それぞれの「節」にどちらの筆者の記述かわかるように、細かく記名があるスタイルがとても新鮮であった。私の次の共著でも、この方式を拝借しようと思う。


世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ
黒川 清、石倉洋子 著
東洋経済新報社

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P.S.
黒川先生から、専門分野(腎臓と肝臓の書きまちがい)ついて、コメントをいただきました。お詫びして訂正いたします。ご専門とご経歴について、修正追記しました。
黒川先生の「プロは、常に技を磨き続ける」という言葉を肝に命じて精進したいと思います。 2006/08/02
コメント (2)
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マネジャーの正しい育て方、学び方

2006-07-30 | Business
  カナダのMcGill University の経営学の教授である ヘンリー ミンツバーグ(Henry Mintzberg)先生 「Managers Not MBA: A hard look at the soft practice of managing and management development」の翻訳を入手した。
 経営学を専門とする知人が本屋いくというのにつきあって、一緒に書棚をみていたら発売直後の本書を偶然発見。

 ミンツバーグ先生は、経営学、特に組織論や戦略論では、著名な研究者、教育者である。経歴が少しかわっていて、最初は、カナダの2つの大学で、機械工学の学士、教養の学士(夜学)をとって、それから、MITで経営学の修士と博士をとっている。

 日本では社会人向けにMBAスクールが花盛りだが、欧米ではMBA的なマネジメントの限界がささやかれている。
 本書は、単なる在来型のビジネススクール(経営管理学修士:MBAを出す大学院)での教育の問題へのアンチテーゼではない。MBA取得者の分析的マネジメントの問題から、マネジメントやリーダシップの本質、その教育と学習について、様々な角度から論じている。中盤で、繰り返しのべられるキーワードは「省察」と「文脈からの判断」である。

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目次

はじめに

PART1 MBAなんていらない
第1章 間違った人間
マネジメントは実践である
MBAの入学者選考における「職務経験」
時期が間違っているだけ?
入学者選考の茶番
経営する意思vsビジネスへの情熱

第2章 間違った方法
ビジネス教育の歴史
・ビジネス教育のあけぼの
・アカデミズム重視への回帰
問題だらけのMBA教育
・業務機能が覇権を握った
・マネジメントはどう教えられているのか?
・分析至上主義の横行
・ソフトスキルはどこへ消えた?
ビジネススクールの教育方法
・「現実世界」を追い求めて
・学生がおこなうビジネスゲームの実態
・フィールドワークはそんなに素晴らしいのか?
ハーバード流ケースメソッドの功罪
・ハーバードの授業でやっていること
・ケースメソッドに異議あり
・「ボック報告書」の衝撃
ビジネス教育方法論の収斂

第3章 間違った結果(1)――教育プロセスの腐敗
学生はどう思っているのか?
自信―能力=傲慢
ビジネススクールの無責任商法
ビジネススクールの最大の関心事とは?

第4章 間違った結果(2)――マネジメント実務の腐敗
「現実」世界への跳躍
・教育への投資に見合う就職
・なぜ、MBAがホットなのか?
・コンサルタントと投資銀行家の「花嫁学校」
・MBA学生の人気就職先
・コンサルティング会社にも見離された?
・生産や販売にはノータッチ
マネジメントは迂回
・重役室の傭兵たち
バランスを欠いたマネジメント
・マネジメントに必要な三要素
・MBAのアンバランス
・計算型マネジャーの実態
・ヒーロー型マネジャーの台頭
MBAの成績表
・CEOの座に就くことには成功
・問題はトップでの仕事ぶり

第5章 間違った結果(3)――既存の組織の腐敗
「探検」と「開拓」
マネジメントの2つのカルチャー
MBAが日用消費財産業を好むわけ
起業家として成功しているか?
ハイテク起業家としての存在感
ハイテク企業のCEOに就任するMBA
MBAは新しい時代の「官僚」

第6章 間違った結果(4)――社会制度の腐敗
正統性を欠くリーダーシップ
バランスを欠いた社会
政府も非政府組織もMBAに任せろ?
リーダーシップに関する二つの考え方

第7章 新しいMBA?
MBA教育という支配的デザイン
エグゼクティブMBAの実態
MBAの革命?
教育テクノロジーの変化
国際化の進行
ビジネススクールの本業
世界のビジネス教育
ヨーロッパにおける専門分化
イギリスの新しい取り組み
二つの対照的なプログラム
MBAの「B」と「A」の断絶

PART2 マネジャーを育てる
第8章 企業のマネジャー育成
マネジメント教育とマネジャー育成
ぶっつけ本番
異動させて、助言して、見守る
・計画的人事異動
・メンタリング
・モニタリング
・日本のOJT
マネジャー育成のブッフェ
・娯楽、「教えること」、トレーニング、学習
・カスタマイゼーション
・リーダーシップ・プログラム
・ビジネススクールのプログラム
・新しい取り組み
アクションラーニング
・レバンス流アクションラーニング
・MiLのアプローチ
・GEのワークアウト
・アクションはもう十分?
企業内大学
・企業内大学の未来
日本流とアメリカ流
・マネジメントは「不自然」な行為?
専門分野の枠を越えてマネジャーを育てる

第9章 マネジメント教育の構築
まったく新しいアプローチ
定石1「マネジメント教育の対象は、現役マネジャーに限定すべきである」
定石2「教室では、マネジャーの経験を活用すべきである」
定石3「優れた理論は、マネジャーが自分の経験を理解するのに役立つ」
定石4「理論に照らして経験をじっくり振り返ることが学習の中核をなす」
定石5「コンピテンシーの共有は、マネジャーの仕事への意識を高める」
定石6「教室での省察だけでなく、組織に対する影響からも学ぶべきである」
定石7「以上のすべてを経験に基づく省察のプロセスに織り込むべきである」
定石8「カリキュラムの設計、指導は、柔軟なファシリテーション型に変える」
関与型のマネジメントを実現するために

第10章 マネジャーの育成(1)――IMPMプログラム
IMPM(国際マネジメント実務修士課程)
地理上の基本設定――本当の意味での国際性
構造上の基本設定――バランスの取れたパートナーシップ
概念上の基本設定――マネジメント志向のマインドセット
方法上の基本設定――省察志向の教室

第11章 マネジャーの育成(2)――五つのマインドセット
モジュールの設計
・モジュールの一般的な構造
第1モジュール――自己のマネジメント(省察のマインドセット)
第2モジュール――組織のマネジメント(分析のマインドセット)
第3モジュール――文脈のマネジメント(世間知のマインドセット)
第4モジュール――人間関係のマネジメント(協働のマインドセット)
第5モジュール――変革のマネジメント(行動のマインドセット)

第12章 マネジャーの育成(3)――職場における学習
リフレクション・ペーパー
チュータリング
セルフスタディー
マネジャー交換留学
ベンチャー
メジャー・ペーパーと学位

第13章 マネジャーの育成(3)――学習のインパクト
IMPMは割にあうのか?
IMPMの二つのインパクト
IMPMには効果があるのか?
残された課題

第14章 マネジャーの育成(5)――イノベーションの普及
現役マネジャー向け修士課程の位置づけ
IMPM的アプローチの普及
非営利組織向け修士課程プログラム
Eラウンドテーブル
企業向けの短期プログラム
上級リーダーシップ・プログラム
IMPMのイノベーションに不可欠な要素
「境界」でマネジャーを教育する

第15章 本物のマネジメントスクールをつくる
アカデミックな機関の特権
MBAの「M」と「B」と「A」
・専門分野に特化したプログラム
・現役マネジャー向けの総合的なプログラム
・現役マネジャー向けの非学位取得型プログラム
・学部レベルのプログラム
・年長者向けの博士課程プログラム
学術研究の果たす役割
・アカデミックな成果を求めて
・学問的厳密性と実用性
・研究に役立つ教育
・大学との結びつき
マネジメント/ビジネススクールをつくり変える
・「四〇対四〇対二〇」以外の道
・終身在職権の落とし穴
・縦割りを克服する
・基礎的学問分野の位置づけ
・「変革の担い手(チェンジ・エージェント)」を変革する

注釈
引用参考文献

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 個人的には、最後の15章がとても参考になった。
 550ページの大冊なので、全体を一気によむのはちょっと大変だが、章ごとにうまくモジュール化されているので興味のある章を先に読みすすめることもできる。このボリュームと内容で 2800円+税 はお買い特である。
 翻訳もこなれている。注釈もすべて翻訳されている点はりっぱ。

 経営学やその教育だけでなく、広い意味で、マネジメントとリーダーシップ、人材の教育や学習に興味のある方、現在、マネジメントに関わっている方にオススメの一冊。
 
 

MBAが会社を滅ぼす マネジャーの正しい育て方
ヘンリー ミンツバーグ著、池村千秋訳
日経BP社

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ネット上の出会いとコラボレーション

2006-07-28 | Informatics
 この2年ぐらいの間に、 blog mixi その他のWebサイト等を通じて、色々な人との出会いがあった。

 特に、blog は、個人が自分のプロフィールや考え等を表明する「メディア」としては、とても面白いと思う。追加や更新の容易さとともに、コメントとトラックバックのシステムが、blog をそれまでの通常のWebサイトとは異なるメディアに押し上げている。
 また、mixi のような SNS は、「友達の友達は皆友達的なしかけ」と、一種の「ネット上の井戸端会議」的なシステムが融合している。mixi の日記は、人によって使い方が様々である。本当にただの日記を淡々と書いているひともいるし、非常に面白いエッセイのようなものを書いている人もいる。

 どちらも、個人がなにかについて発信し、だれかがそれについてコメント等をするという構図が、メディアとしての最初のインタラクションである。
 私の場合には、自分とは異なる分野の専門家と、自分が相手の分野に興味をもっていたり、何らかのトピックスで共通項や接点があったことがわかって、それをきっかけにして、新しい交流が始まることが多い。

 blog や mixi での書き込みだけでなく、頻繁にメールで連絡をとりあったり、実際にあって食事をしながら生の情報交換をすることもある。
 また、以前から知り合いだった人との間で、それまで知らなかったこと、気質、趣味、バックグラウンド、専門分野に等について、mixi の日記などから、新しい発見をして知人への理解が深まるということもある。
 これらは、情報メディアとして人間関係を補完するだけでなく、一種の「知のプラットホーム」的な機能もはたしているように見える。

 ネットを通じだ出会いや再発見から、論文の原稿いコメントをもらったり、著作の草稿をレビューしたり、NPOでの活動への参加をお願いしたり、というような協力関係も生まれている。
 そのような関係がさらに発展して、ビジネスの協業、共同のプロジェクト、本の共同執筆などの密接なコラボレーションに発展してくる場合もある。

  7/17 の記事 で言及した、共著のプロジェクトは、実際に上述のようにして生まれたものである。


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社会人の継続学習のすすめ

2006-07-17 | Education
 友人と共同で計画していたある出版企画が、その友人の紹介による某出版社の企画会議で承認された。

 自分が筆者(共著者)となるのは、久しぶりだ。
 これまで執筆(分担執筆、共同執筆)した、 Mookや単行本は、コンピュータやソフトウェアに関するものだが、今回は、全く違う分野である。
 ある種の「社会人の継続学習のすすめ」にかかわるテーマだ。
 
 私自身は、生来のナマケモノで、小学校から高校まで、いわゆる学校の勉強はあまり一生懸命には取り組んで来なかった。特に、予習復習はほとんどしない生徒だった。

 通常、高校での進学指導は、成績の良い科目に関連した学部学科を主たる進学先としてすすめられることが多いようだ。
 私の場合には、当時の高校の成績からすると社会科学に関連する学科に当然進学すると思われていた。しかし、機械工学に非常に強い興味があったので、英語や数学の成績が不調だったにもかかわらず、無謀にも機械工学科だけを受験した。
 滑り止めに受けた某大学の2部の機械工学科に進学し、2年生にあがるときに1部に転部した。その後、修士課程まで進学した。
 いまになって考えると、機械工学は、ある意味ですべてのエンジニアリング=工学、工業技術の基本となる学問であると思う。結果的には、機械系メーカーには就職しなかったので、高校時代に考えた方向とは少しちがっていたが、最初に機械工学を学んだこと、多くの一流の教授の教えを受ける機会を得られたことは、非常に恵まれていたと思う。
 学部の4年生のとき、自分用の8bitCPUのパソコンを購入したことをきっかけに、コンピュータとソフトウェアに本格的な興味をもったため、修士論文の研究は、流体現象の数値シミュレーションに決め、ほぼ独学で取り組んだ。
 そのころからずっと、私のコンピュータやソフトウェアの知識は、ほぼ独学によるものである。

 修士課程修了後、最初の就職から現在まで、ソフトウェア関係の仕事をしている。いつも「自分は情報工学、計算機科学の出身ではない」ということが頭から離れたことはない。そのことは、ある種の「ひけめ」であり、それが、20数年来、私をコンピュータ/ソフトウェア分野の独習に駆り立て続けてきた原動力であったといえる。
 一方、「自分は機械工学の出身である」というこをと忘れたこともない。高校時代から持ってきた、機械工学への興味とその分野の学習も継続してきた。そのことが、母校の大学院博士後期課程機械工学専攻での博士号取得につながったのだと思う。この二つの分野の、継続的な学習は、足し算ではなくかけ算的効果を相互にもたらしている。
 また、ビジネス/経営の分野についても、日常の仕事の場だけでなく、色々な形で学習してきた。


 そのような私の経験と、友人(共著者)の異なる分野での異なる経験と知見を、ふまえた上で「社会人の継続学習のすすめ」のある種の型について、まとめてみようと思う。


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相乗効果

2006-07-09 | Education
 最近、ビジネスモデル、マーケティング等の分野を専門に研究している人から色々と教えてもらう機会がある。

 自己紹介にもあるように、私の、学術的な専門は、工学、特に、機械、流体、交通、エネルギー、環境等の分野であり、日常の生業としての専門は、ソフトウェアや情報システムである。

 当然、カテゴリあるいはドメインとしての専門分野は、お互い異なるわけだ。
 しかし、自分とは異なる専門分野の人と、情報交換したり、相手の専門分野について少し教えてもらったりすると、様々な効果がある。


 まず、どんな分野でも、現在それを研究しているその分野専門家から、直に、ホットな話題を直に聞くことがその分野の勉強の一番の早道である。話しを聞く前後で、その人が書いた論文や著作を読んだり、そこに上げられている参考文献を見たりすると、さらに理解が進む。

 もし、幸運にもその専門家の書架を魅せてもらう機会があれば、さらにすばらしい効果がある。自分が少しでもその分野について既に知っていていくつか参考書をもっていれば、自分の書架になにが足りないのか、次にどんな参考書に目を通すべきなのか判る。

 本屋にはいっても、書籍や雑誌を物色しているとき、その専門家から見聞きした情報が頭にのこっていると、そこからくるある種の連想から、その分野に関係する雑誌や本へのアンテナが敏感にしてくれる。

 そのようにして、仕入れた、他の専門分野の文献や知識は、不思議なことに、自分の専門分野においても参考になる情報や知見を沢山与えてくれる。
 また、知的刺激にバラエティが増えるためか、色々な場面で柔軟なアイデアが出るようになるという効果もあようだ。

 そのようなことから、気分転換の読書には、自分の主な専門とは違う分野の本をよむことが多い。これが、また相乗効果を助長するようだ。


 以前にも、地学や水環境の専門家と知り合いになったとき、生化学や抗生物質の大家と知り合いになったときにも、とても大きな効果があった。

 もちろん、自分の専門分野の日々の勉強、すなわち継続学習は当然必要である。しかし、専門以外の分野を少しづつでも専門的に勉強すると、自分の守備範囲も少しづつ広がるし、自分の専門分野にも様々なすばらしい相乗効果がある。


 これからも、色々な専門家の人から、どんどん教えてもらおう!!


追記:
 すっかり忘れていましたが、2005/7/11のブログで、同じテーマの記事がありました。

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