本書は、今月の半ばに、Amazon.co.jp で、他の本を検索していて偶然目にとまって、筆者の組み合わせが興味をひいたので、「ワンクリック」で注文したもの。
筆者お二人のうちの一人目は、 米国内科学会の最高栄誉会員(Master of the American College of Physicians:M.A.C.P.) の称号をおもちの内科医であり、腎臓の権威で、これまで日本内科学会、日本腎臓学会をはじめ複数の学会の会長、理事長等を務められており、現在、東大名誉教授、東海大学総合科学技術研究所所長、日本学術会議会長の、 黒川 清 先生 。
もう一人は、一橋大学大学院 国際企業戦略研究科教授、日本学術会議副会長の 石倉洋子 先生 である。
それぞれ、専門も、経歴も大分違うが、
米国に留学していたこと
複数の職場での経験があること
プロとして専門分野で知られた業績があること
大学の教員をしていること
国際的な会議に参加していること
などの共通点がある。
本書は、筆者二人の経験を中心に、20台後半から30台の人、これから「プロ」を目指す人へ、日本でしか通用しないローカルなプロではなく、国際的に活躍できるプロを目指すべく、様々なアドバイスをまとめたものである。
日本では、飛行機などで隣り合わせた人に職業を訪ねると、そのほとんどは、所属する組織の名前や組織内での役職等をいうが、欧米では、職種や職務内容あるいは専門分野等をいう。そもそも、このあたりの職業意識から、日本の場合は、ローカルな風習があると思う。
自分の仕事にパッションとプライドをもち、組織や肩書きではなくその分野の専門家同士が認める「腕」をもち、常に「技」を磨き続ける、そのような「プロ」を、21世紀の職業観のロールモデルとして示し、そのようなキャリアを築くために必要なポイントについて、豊富な実例を用いて説明している。
私は、海外留学の経験もないし、海外駐在の経験もない、あるのは、外資系の会社に勤務していたとき、あるいは友人と米国にサイドビジネスの会社を作ったときのわずかな出張経験だけである。また、黒川先生や石倉先生のような業績もない。しかし、本書の職業観、世界観は、私の実感に非常に近いものが多く、共感できる。
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目次
序 <国際派>プロフェッショナルのすすめ
PART1 <国際派>プロフェッショナルの時代
第1章 ハードだが充実感ある「国際派プロ」という生き方
第2章 世界という「競技場」で勝負する
PART2 国際派プロ」になるためのキャリアステップ
第1章 二〇代まで(学生時代)の過ごし方
第2章 二〇代(キャリア形成期)の過ごし方
第3章 三〇代(キャリアアップ期)の過ごし方
第4章 三〇代以降の過ごし方
PART3 「国際派プロ」に必要な五つの力
1 「現場力」を磨く
2 「表現力」を磨く
3 「時感力」を磨く
4 「当事者力」を磨く
5 「直観力」を磨く
6 <国際派>プロフェッショナルのための基本
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国際的に活躍できる、本物のプロ、ビジネスパースンを目指す人に、オススメの一冊。
まるで漫才のかけあいのように、それぞれの「節」にどちらの筆者の記述かわかるように、細かく記名があるスタイルがとても新鮮であった。私の次の共著でも、この方式を拝借しようと思う。
P.S.
黒川先生から、専門分野(腎臓と肝臓の書きまちがい)ついて、コメントをいただきました。お詫びして訂正いたします。ご専門とご経歴について、修正追記しました。
黒川先生の「プロは、常に技を磨き続ける」という言葉を肝に命じて精進したいと思います。 2006/08/02
筆者お二人のうちの一人目は、 米国内科学会の最高栄誉会員(Master of the American College of Physicians:M.A.C.P.) の称号をおもちの内科医であり、腎臓の権威で、これまで日本内科学会、日本腎臓学会をはじめ複数の学会の会長、理事長等を務められており、現在、東大名誉教授、東海大学総合科学技術研究所所長、日本学術会議会長の、 黒川 清 先生 。
もう一人は、一橋大学大学院 国際企業戦略研究科教授、日本学術会議副会長の 石倉洋子 先生 である。
それぞれ、専門も、経歴も大分違うが、
米国に留学していたこと
複数の職場での経験があること
プロとして専門分野で知られた業績があること
大学の教員をしていること
国際的な会議に参加していること
などの共通点がある。
本書は、筆者二人の経験を中心に、20台後半から30台の人、これから「プロ」を目指す人へ、日本でしか通用しないローカルなプロではなく、国際的に活躍できるプロを目指すべく、様々なアドバイスをまとめたものである。
日本では、飛行機などで隣り合わせた人に職業を訪ねると、そのほとんどは、所属する組織の名前や組織内での役職等をいうが、欧米では、職種や職務内容あるいは専門分野等をいう。そもそも、このあたりの職業意識から、日本の場合は、ローカルな風習があると思う。
自分の仕事にパッションとプライドをもち、組織や肩書きではなくその分野の専門家同士が認める「腕」をもち、常に「技」を磨き続ける、そのような「プロ」を、21世紀の職業観のロールモデルとして示し、そのようなキャリアを築くために必要なポイントについて、豊富な実例を用いて説明している。
私は、海外留学の経験もないし、海外駐在の経験もない、あるのは、外資系の会社に勤務していたとき、あるいは友人と米国にサイドビジネスの会社を作ったときのわずかな出張経験だけである。また、黒川先生や石倉先生のような業績もない。しかし、本書の職業観、世界観は、私の実感に非常に近いものが多く、共感できる。
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目次
序 <国際派>プロフェッショナルのすすめ
PART1 <国際派>プロフェッショナルの時代
第1章 ハードだが充実感ある「国際派プロ」という生き方
第2章 世界という「競技場」で勝負する
PART2 国際派プロ」になるためのキャリアステップ
第1章 二〇代まで(学生時代)の過ごし方
第2章 二〇代(キャリア形成期)の過ごし方
第3章 三〇代(キャリアアップ期)の過ごし方
第4章 三〇代以降の過ごし方
PART3 「国際派プロ」に必要な五つの力
1 「現場力」を磨く
2 「表現力」を磨く
3 「時感力」を磨く
4 「当事者力」を磨く
5 「直観力」を磨く
6 <国際派>プロフェッショナルのための基本
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国際的に活躍できる、本物のプロ、ビジネスパースンを目指す人に、オススメの一冊。
まるで漫才のかけあいのように、それぞれの「節」にどちらの筆者の記述かわかるように、細かく記名があるスタイルがとても新鮮であった。私の次の共著でも、この方式を拝借しようと思う。
世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ黒川 清、石倉洋子 著東洋経済新報社このアイテムの詳細を見る |
P.S.
黒川先生から、専門分野(腎臓と肝臓の書きまちがい)ついて、コメントをいただきました。お詫びして訂正いたします。ご専門とご経歴について、修正追記しました。
黒川先生の「プロは、常に技を磨き続ける」という言葉を肝に命じて精進したいと思います。 2006/08/02