Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

OSSAJ フォーラム2006 新春夢語り!

2006-01-30 | Software
 本日(1/30)は, オープンソースソフトウェア協会 の新春フォーラムが,中野サンプラザで開催されます.

 事前登録していない方でも,当日会場で参加申し込みできます.
 セミナーの途中から,あるいは,第3部の情報交換会だけの参加も可能です.

 オープンソースにご興味のある方は,是非おいでください.

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      「OSSAJ フォーラム2006 新春夢語り!」

            2006/01/30 (月)
     中野サンプラザ ( http://www.sunplaza.jp )

主催:オープンソースソフトウェア協会 ( http://www.ossaj.org )

共催:
NPO フリーソフトウェアイニシアティブ,
日本PostgreSQLユーザ会,OpenOffice.org日本ユーザ会,
北海道*BSDユーザ会,NPO沖縄Open Source Promotion Institute(OSPI)

後援:
サン・マイクロシステムズ株式会社,
有限責任中間法人 IT記者会 (AFITS)


プログラム

 受付開始 12:40 (8F 研修室2 前)  
 開場 13:00 (8F 研修室2) (参加費:3000円 受付にて申し受けます.)
 13:10 - 13:30 オープニング 20分  開会の挨拶 その他

 13:30 - 16:40 
 第1部 セミナー 「OSSビジネス放談 基本ソフトからデスクトックまで」

  NPO フリーソフトウェアイニシアティブ g新部 裕氏 55分 
 「ソフトウェアとネットワーク、自由な社会」
   概要:フリーソフトウェアを主軸に,ソフトウェアとネットワーク
   による「自由な社会」について解説する.

  PostgreSQLユーザ会 石井達夫氏  55分 
 「PostgreSQLの最新事情とビジネス利用」
   概要:PostgreSQLの最新版 8.1 と,PostgresSQLを用いた様々なビジネス
   システムについて解説する.

  小休憩 10分

  OpenOffice.org日本ユーザー会 可知 豊氏  55分 
 「OpenOffice.org2.0の全貌と可能性」
   概要:オープンソースのオフィススイートOpenOffice.orgは,バージョン
   2.0の登場で大いに注目を集めている.誰でも気軽に使い始められるOSS
   として,OpenOffice.orgの全貌と可能性を解説する.

  サン・マイクロシステムズ(株)ストラテジック・マーケティング統括部
  専任部長 藤井 彰人氏 20分 
  「Sun Microsystems 社のオープンソースへの取り組み」
   概要:Sun のオープンソース戦略「Participation age」と「オープン
  コミュニティー支援プログラム」について紹介する.

 16:45 - 17:00 休憩 15分

 17:00 - 19:00 
 第2部 セミナー「地域社会におけるOSS」

  北海道*BSDユーザ会 佐々木伸幸氏  60分 
 「北海道のオープンソース関連活動とコミュニティ近況」
   概要:北海道でのオープンソース活動のはじまりとここ数年の経過に
   ついて概観する.その上で,現在のビジネス的な動向とコミュニティの
   動向について解説する.

  NPO沖縄Open Source Promotion Institute(OSPI) 大木一浩氏  60分 
 「地方IT産業振興とOSS」
   概要:OSS活動と地方IT産業の更新とのかかわりについて,沖縄の事例
   等を交えて解説する.

  協会からのお知らせ 事務局 5分

 19:05 - 19:20 休憩/フロア移動 15分

 19:20 - 21:00 第3部 OSS新春情報交換会  (15F フォレストルーム)
    会長挨拶,活動報告,分科会説明等

※セミナーの内容等は1/29時点での予定です.変更される場合がございます.
※お問い合わせ,参加申し込み: 
 E-mail info@ossaj.org FAX03-5804-1822
 当日会場での参加申し込みも可能です.

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 講師略歴

g新部 裕 (にいべ ゆたか) 氏
独立行政法人産業技術総合研究所 情報技術研究部門 自由ソフトウェア武門グループ長
NPO フリーソフトウェアイニシアティブ(FSIJ) 理事長,Debian JP Project 会長,
NPO オープンソースソフトウェア協会(OSSAJ) 理事
 1989 年より GNU プロジェクトに関わる.1993-1998 年 Linux PLIP driver メンテナー.1999 年より Linux SuperH メンテナー.mlh, Micro Quixote (ICOT Free Software), Xp-BETA, EGG V4 などの Free Software を発表.GNU Emacs, Linux, GCC, Guile などの Free Software 開発プロジェクトに参加.

石井達夫 (いしい たつお) 氏
SRA OSS, Inc. 日本支社 取締役 支社長
初代日本PostgreSQLユーザー会理事長
 日本におけるPostgreSQLの第一人者.1984年(株)SRA入社.1995年にPostgreSQLのメーリング・リストを立ち上げて以来PostgreSQLの開発,普及活動に本格的に取り組んでいる.また,本業でもPostgreSQLを使ったビジネスの可能性を追求している.「PostgreSQL完全攻略ガイド」(技術評論社)をはじめとしてPostgeSQL,PHP関連の著書多数.日経IT Pro,WEB+DB PRESS(技術評論社)連載執筆中.

可知 豊 (かち ゆたか) 氏
テクニカルライター/コンサルタント/インストラクター
OpenOffice.org日本ユーザー会
マーケティングプロジェクト コーディネーター
 本業のテクニカルライターに勤しむかたわらOpenOffice.orgの普及活動に務めている.最近,OpenOffice.orgとオープンソースがらみの仕事が多くなり,単なるボランティアを越えて、自身の営業活動になりつつある.「OpenOffice.org 2.0 完全攻略ガイド」(インプレス)をはじめとしてOpenOffice.org,オープンソース,Java関係の著作がある.

藤井 彰人 (ふじい あきひと) 氏
サンマイクロシステムズ(株)マーケティング統括本部ストラテジック・マーケティング統括部 専任部長 
 SEとして富士通にてSI事業に従事し,サン・マイクロシステムズ(株)へ.サンではSun/Netscape Alliance,iPlanet,SunONEなどのJava,J2EE,WebServicesを中心にソフトウェア製品,技術を担当し,プロダクトマネージャ,アーキテクト,シニア・ストラテジストを経て現職.

佐々木 伸幸 (ささき のぶゆき) 氏
有限会社サンビットシステム 代表取締役 社長
北海道*BSDユーザーズグループ メンバ
 NoBUG(北海道*BSDユーザーズグループ)のメンバとして,「やっぱBSDだぜ」とあちこちで吹いて廻る.また,オープンソースの有用性とセキュリティの重要性をあちこちで説いて廻る.OpenOffice.orgにXML 署名暗号機能を追加するコンポーネント SCOPを開発.本業はITソリューション提供とソフト開発屋.2004年度札幌市認定ITマスター.

大木 一浩 (おおき かずひろ) 氏
NEC(日本電気株式会社)コンピュータソフトウェア事業本部Linux推進センタービジネス開発エキスパート
NPO法人 OSPI 理事,OSDL Board of Director,日本OSS推進フォーラム/ビジネス推進WGメンバー
 日本電信電話(株)(NTT)において基幹系ミドルウェアなどの研究開発,新規ビジネス創発,戦略企画策定などに従事.1997年 NTTコムウェア(株)発足によりNTTより編入し,Linuxセンタ立ち上げ及びマーケッター兼アーキテクトとして従事.2004年より現職.2000年 日本Linux協会理事, (財)CICCアジアOSSプログラム委員会委員,総務省セキュアOSに関する調査審議委員, (社)JISA日中韓OSS懇談会OSS部会委員,2003年 琉球大学工学部非常勤講師,早稲田大学OSS研究所客員研究員,早稲田大学メディアネットワークセンター非常勤講師.2005年 (財)CICCアジアOSSプログラム委員会委員.
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133年目と78年目 一つの時代の終焉

2006-01-22 | Business
 133年前の明治のはじめ,1873年に,東京・麹町の薬種問屋,「小西六兵衛店」が写真器材や石版器材の取扱を開始した.
 その後、この会社は、国産初の印画紙、国産初のカラーフィルム、世界初のオートフォカスカメラなどを開発し,写真技術の専門学校( 現在の東京工芸大学) も設立するまでに成長した.それがコニカミノルタの「コニカ」である.

 78年前の昭和のはじめ,1928年に,兵庫・武庫川で,田嶋一雄 が設立した「日独写真機商会」において,ドイツ人技術者の技術指導をうけドイツのローライ社カメラの研究がはじまり,翌年にはレンズ,シャッターなどには輸入部品を用いた"ニフカレッテ"カメラが発売された.
 その後,この会社は、国産初の二眼レフカメラを発売し,NASAに宇宙船搭載用のカメラや露出計を提供し,世界初のオートフォーカス一眼レフカメラを開発する.それが,コニカミノルタの「ミノルタ」である.

 コニカとミノルタは,日本の写真/光学機器の業界では,最も古い歴史を持つ会社であり,2003年,つまり,コニカの創業から130年目,ミノルタの創業から75年目に経営統合し,「コニカミノルタ」となった.


 このような歴史のある、コニカミノルタの写真とカメラの事業ではあったが、残念ながら,デジタル・カメラによるビジネスの流れの変化にうまく適合できなかった.
 銀塩フィルムベースの写真事業からの撤退は時間の問題であったと思う.しかし,デジカメについては,カメラ事業の長い歴史の中での多くの「成功」が「油断」を産み,新しい環境への柔軟な対応が遅れたということであろうか?全く残念なことだ.

  2005/01/19 プレスリリース:「カメラ事業、フォト事業の終了と今後の計画について 」

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79歳11ヶ月の博士号!65歳からの挑戦!

2006-01-16 | Education
 数日前に,高校の恩師のO先生から,少し遅めの年賀状が届いた.その恩師は,生物の教諭で,2年,3年と担任としてもお世話になった方だ.

 年賀状には
 「お世話になり,ご心配いただきました学位は,昨年の11月22日,80歳の誕生日の一週間前に取得しました.」
 とあった.

 O先生は,25-30年ぐらい前の時点で,既に経験20余年のベテラン生物教師だったけでなく,日本に生息している植物の分類にかけてはフィールド研究者として第一人者だった.私が高校生のころ,聞いたところでは,当時既に 6000以上の植物を同定できるとおっしゃっていた.
 都立高校退職後も,私立の高校の嘱託などをしながら,植物の分類とそのデータベースついて,長年の研究の成果から何本も論文を発表し,それを博士論文としてまとめてて,博士号が授与されたのだ.

 大学教授でも引退間際に博士論文を提出して博士号を取得するという話しははあるが,引退後に,実際に博士論文をまとめて,79歳と11ヶ月で博士号を取得するというのは,理系の分野では極めて珍しいことだと思う.

 この恩師のように70歳を過ぎても80歳に近づいても,大きな仕事ができるように精進したいものだ.

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 この土曜日は,色々とお世話になっている,K大学のS教授の最終講話と懇親会があった.
 S教授は日本の大学での研究にUNIXを導入した第一世代の先生である.ソフトウェア工学やOSの専門家で,最近は,広い意味でのITやメディア学等も研究されてる.
 K大学では,学部長や常任理事まで務められた重鎮である.

 そのS教授は,K大学を退職されて,今度は,別のK大学でこの4月から新設される新しい学部の学部長としてその立ち上げを指導されるという.

 S教授は,最終講話の中で,「これまで,K大学でできなかったことやり残したことに,(移籍先のK大学の)新しい学部で)どんどん挑戦していきたい.」とおっしゃっていた.

 65歳といえば,普通であれば私立大学でもあと数年で定年である.
 65歳になっても,新しい環境で新しいことに挑戦できる,エネルギーと好奇心を養っていこう!!




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「デジタル著作権管理」概論

2006-01-09 | Informatics
  12/14 の blog につづくデジタルコンテンツもの.昨年12月に Amazon.co.jp に注文していた本のうち,新年になって届いたものの一冊.
 一昨年の秋から,デジタルコンテンツについて,某大学の先生と共同研究を進めているが,その参考文献として購入.
 
 執筆陣は,ビル ローゼンバラット(Bill Rosenblatt):コンテンツプロバイダー,デジタルメディア技術の専門会社を経営する,コンテンツ管理,著作権管理,ストリーミングメディアの専門家,DRM技術である,DOI(Digital Object Identifiler)の設計者の一人, ビル トリップ(Bill Trippe):電子出版,コンテンツ管理,SGML/XML技術のコンサルティング会社を経営するコンサルタント,ステファン ムーニイ(Stephen Mooney): ニューヨークおよびマサーチューセッツ州の弁護士,知的所有権のライセンスに関するコンサルティング会社を経営する,著作権管理,ライセンス契約の専門家.


 はじめに
 第1章 アナログ時代の著作権
 第2章 新しいビジネスとその可能性
 第3章 法と技術
 第4章 権利モデル
 第5章 コンテンツの保護と追跡
 第6章 技術標準
 第7章 企業固有のコアテクノロジー
 第8章 ニーズの把握
 第9章 導入のオプション
 第10章 DRM の統合
 第11章 その他のDRM ソリューション
 第12章 DRM 関連のソリューション
 第13章 DRM の将来
 まとめ
 参考文献


 アナログ時代の著作権管理を概観し,2001年までのデジタル著作権管理(Digital Rights Management)技術について,どちらかと言えばビジネスと法律の視点から,網羅的にまとめられている.参考文献も充実している.
 翻訳は,ややこなれていない部分もあるが,固有名詞や技術の名称や略号の説明がそのまま英文表記になっている点は,専門的な資料としてみるとかえって好都合であるる.
# "ORM" の初出で,Old Rights Management の綴りがないのは,原書の編集上のミスかもしれない.ORM は索引にも載っていない.

 米国の話題を中心にDRMの実情と展望を概観できる好書.デジタルコンテンツの管理に興味のある方に広くお勧めできる一冊.


 本書で,書籍と定期刊行物のISBNとISSNの歴史的背景などについて,始めて知った.



デジタル著作権管理―ブロードバンド時代のパブリッシング

ビル ローゼンバラット, ステファン ムーニイ, ビル トリップ (著)
ネクサスインターコム

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自分を磨く方法

2006-01-04 | Education
 年末に購入した数冊のうちの一冊.

 原題は,「The Portable Pep Talk: Motivational Morsels For Inspiring You To Succeed」.
 著者の Alexander Lockhart は,成功哲学や自己啓発について講演や研修をしている作家.
 出版元の ディスカヴァー21 は,「視点を変える 明日を変える」をミッションとするユニークな出版社.

 50の章に,自分の「可能性」や「自信」「自尊心」について,問いかけなおす,色々な言葉が満載.エピソードや引用もとても良い.
 原書は読んでいないが,訳文は非常にスムースで訳語の選択に好感がもてる.

 
 各章の表題とその順序に「意味」あると思うので,あえて目次は紹介しない.
 一般向けの本としては,私が昨年購入した本の中で,『ベスト3』に入ると思う.

  2005/11/15 の blog で紹介した『限界を突破する「学ぶ技術」』とは全くタイプの違う本だが,自分を成長させたいと思う人には,どちらも,自信を持ってお勧めできる.


自分を磨く方法
アレクサンダー・ロックハート 著,弓場隆 訳
ディスカヴァートゥエンティワン

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未来への投資としての教育

2006-01-02 | Education
  2006/1/2のきさらぎけいすけ氏の blog に「日本の理工系学生は、アメリカの大学ではついて行けない?」という記事があった.
  京都大学経済研究所教授の西村和雄 先生 の新聞への投稿について,以下のように紹介されていた.

 『昨年12月27日付産経新聞「正論」で、京都大学の西村和雄教授が「ゆとり教育見直しの手綱を緩めるな」と題した議論を展開していた。』
 『タイトルそのものの主張だったが、その根拠として彼が挙げた一例には驚いた。彼の後輩から、「大学院生をアメリカに留学させようとしても、最近はどの大学院も入学許可をくれなくなった」とのメールが入ったというのだ。さらに西村氏は、「かつて『正論』でも書いたこともあるが、日本人学生を入学させても、ついてゆけないし、かわいそうだという評価がアメリカの大学では定着している。」と続けていた。』という.

 西村先生は,元日本経済学会会長,日本経済学教育協会会長,Economic SocietyのFellowであり,日本を代表する経済学者として著名なだけでなく,「分数ができない大学生」(岡部恒治,戸瀬信之氏と共編,東洋経済新報社,1999年.)をはじめとして,日本の学生とくに大学生の学力低下に警笛をならし続けてきた.
 また, 「 21世紀人材育成フォーラム」 の代表, 「教育フォーラム」 所長,「ゆとり教育」に反対する学者らでつくる「2002年度からの新指導要領の中止を求める国民会議」の代表幹事として,教育問題に関して積極的に活動している.
 2005年には,小学生向けの新しい数学の参考書(指導要領に準拠していないのでその意味では教科書ではない)『学ぼう!算数』(岡部恒治氏と共著,数研出版.)のシリーズを執筆している.


 文部科学省の「ゆとり教育」の基本的な失敗は,議論するまでもなく明らかだろう.
 我国は,豊富な地下資源,有り余る水力資源,十分な農業用地等のどれももっていない.我国の最も重要かつ強力な資源は「高い識字率と教育」に支えられた「人材」だけである.また,「教育」だけが「未来への投資」であり,これに手を抜いて,未来が拓けるわけがない.

 もちろん,「教育指導要領」だけでなく,教員の質,高校入試や大学入試のシステムにも問題があろう.また大学の講座制のシステムや,国公立の大学や研究機関の幹部の人事の問題もあろう.さらに,文部科学省の人材,教育や科学への予算配分の問題も明らかである.
 私見では,まず,日本の子供や学生には「自分達は(世界的に見て)恵まれた環境にある」ということを,ちゃんと教えるべきだと思う.
 日本の大都市での学生の生活をとりまく環境は,全く「特別な」もの(もちろん良い話しだけではないが)である.インターネット対応のG3携帯電話も,コンビニやファーストフードでのアルバイトの8-10ドルの時給も,この星のほとんどの学生には得られない環境である.

 そういう状況認識を然るべき行動の前提として教えなければ,大学院へ進学しても,海外へ留学しても,緊張感や向上心を維持できるとは,とうてい思えない.


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21世紀を生き抜く「ザ・プロフェッショナル」

2006-01-02 | Business
 昨年末に入手した数冊のうちの一冊.

 日本人のビジネス・コンサルタントで掛け値なしに世界で一番有名な 大前研一氏 の,昨年秋の著作.
 ハーバードビジネスレビュー(日本語版)への連載をたたき台に,単行本化にあたり大幅に加筆したもの.

 第1章 「プロフェッショナリズム」の定義
 第2章 先見する力
 第3章 構想する力
 第4章 議論する力
 第5章 矛盾に適応する力

 個々のトピックスは,これまでも大前氏があちこちで書いている内容であり,その一部は,既にビジネス・プロフェッショナルの中では「常識」になっているいる.

  学び続ける姿勢
  知的好奇心,知的怠慢
  変化を愉しむ
  試行錯誤
  緊張感
  野生の直感力
  「意志」に投資する
  強固な信念
  「逆行」の発想
  「深度」の経済
  議論する力
  問題解決力とコミュニケーション力
  自由と統率
  直感,洞察,創造
 

 自分自身の日常について,好奇心,こだわり,試行錯誤,緊張感などの不足を痛感させられる.大前氏と議論するつもりで,何度も読み返したい.
 これまで,大前氏の著作を読んだことのない,比較的若い世代にこそお勧めの一冊.
 
 

ザ・プロフェッショナル
大前研一
ダイヤモンド社

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恭賀新年

2006-01-01 | Weblog
 昨年の新年からはじめた blog も一年が経過した.

 まず,これまで,小生のつたない文章を,お読みいただいた方,コメントやTBをいただいた方に,感謝を申し上げたい.

 夏ぐらいまではある程度コンスタントに記事を書いていたが,後半は週刊状態になってしまった.
 昨年は,8月からSNSのmixiもはじめた.SNSと blog のよりスマートな使い分けも今年の課題だ.
 まだまだ,個人によるメディアとしの blog を使いこなしているとは言えない状態である.今年は,情報発信を,質,量ともに増やしていきたいと思う.

 
 
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