Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

ICPFシンポジウム「通信と放送は融合できるか」 のお知らせ

2005-06-30 | IT
  情報通信政策フォーラム (ICPF) より,シンポジウムのお知らせです.

 # 各セッションの講演者は調整中とのことなので,決定次第追記します.

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第1回ICPFシンポジウム「通信と放送は融合できるか」

ブロードバンドの急速な普及にともなって、通信のインフラを使って映像を伝送
する「通信と放送の融合」が、技術的には可能になってきました。しかし現実に
は、いろいろな権利関係などの障害が多く、なかなかビジネスとしては立ち上が
りません。今回のシンポジウムでは、問題点を明らかにするとともに、その解決
の方向を関係者との議論によってさぐります。

日時:7月29日(金)
場所:東洋大学(文京区白山)スカイホール (二号館十六階)
    東京都文京区白山5-28-20
    地下鉄三田線「白山」駅から徒歩5分
    地下鉄南北線「本駒込」駅から徒歩5分
入場料 2000円(ICPF会員は無料)

第1セッション 13:30-15:30
  「放送とインターネットの出会い」
  地上波放送の再送信をめぐって起きている問題を整理し、解決策を考えます。
司会:池田信夫(ICPF事務局長)

第2セッション 15:45-17:45
  「著作権の処理をめぐって」
  融合の最大の障害である著作権などの権利処理の問題を考えます。
司会:山田肇(ICPF副代表)

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人間におけるコミュニケーションの意味

2005-06-30 | Education
  6/27のblog で東大の 福島 智 助教授 を紹介した.
 福島氏が高校2年の終わりに失聴し盲聾となってから,盲学校での授業,友人とのかかわり,予備校,大学受験,大学での授業や日常の生活,「指点字」の詳細などについて,本人,先生方,それらの人を支える沢山のボランティアによるレポートと,ご家族や知人,同じ障害を持つ方のインタビューやエッセイが単行本としてまとめられていたので,すぐに入手し,読了した.

 本書は,多重障害者教育についての非常に貴重な実験の記録資料となっている.しかし,単なる障害者教育の本ではない.人間のコミュニケーションと教育について,根本から問いかけ来る.また,我々がいかに,普段から「想像力に乏しいか」「恵まれているか」ということも,再確認さられる内容だ.

 教育にたずさわるすべての人に推薦したい.



ゆびで聴く―盲ろう青年福島智君の記録

松籟社

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# 表紙の画像が出ないのが残念です.
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SEA & FSIJ 合同フォーラム のお知らせ

2005-06-28 | Software
 7月の SEA & FSIJ 合同フォーラムのお知らせです.

----------------------------------

              開 催 案 内
           
            SEA & FSIJ 合同フォーラム
  ~開発最前線シリーズ: Debian GNU/Linux エピソードIII.1:Sargeの復讐~
            ~リポート: Debconf 5~

                主催
           ソフトウェア技術者協会(SEA)
        フリーソフトウェアイニシアティブ(FSIJ)


***************** 開 催 要 領 *****************

1. 日時: 2005年7月26日(火曜日) 18:30 ~ 20:30

2. 場所: 東京都体育館 第四会議室
〒151-0051 東京都千駄ヶ谷1-17-1
http://www.tef.or.jp/tmg/
(注意)会場の場所は右側に植込があるゆるやかなスロープを降り半地下の
入口から入った奥の方になります。
http://www.tef.or.jp/tmg/data/mapn.gif のトレーニングルーム
健康体力相談室、サブアリーナ 入口とかいてある所からが下りスロープ
で、研修室と書かれているのが会議室です。

交通:
*JR中央・総武線各駅停車* 千駄ヶ谷駅より徒歩1分
*地下鉄大江戸線* 国立競技場駅より徒歩3分(A-4出口)


3. 講演内容

・テーマ: Debian GNU/Linux エピソードIII.1:Sargeの復讐

話者: 武藤 健志 (Debian Project)

3年にわたる激戦の末、去る6月6日にリリースされたDebian GNU/Linux 3.1
Sargeについて、リリースエンジニアリングの観点から語る。歴史を紐解き、
なぜここまでの遅延となったのか、謎に包まれた暗黒組織「Cabal」の黒幕は
何者なのか、そして我々はこの戦いから何を学び取らなければならないかにつ
いて考察する。

・テーマ: DebConf参加報告

話者: 鵜飼 文敏, 野首 貴嗣 (FSIJ)

7月に開催された Debconf 5 への参加報告。

4. 参加費: SEA会員(正/賛助)、及びFSIJ会員(正/賛助) 1,000円、
  OSSAJ会員(正/賛助) 、JLA会員 1,000円
一般 2,000円 (釣銭のないようにお願いします)

5. 定 員: 30 名 (先着順に申込みを受付け、定員になり次第、締切)

6. 申込み方法:下の申込用紙に必要事項をご記入の上、
SEA SIGOSS 事務局 <sea-sigoss-office@media.osaka-cu.ac.jp>まで
E-Mailでお申込みください。
申込受付後のキャンセルは、原則としてお断りします。

尚、満員でお断りするなどの事情がない限り、こちらから参加申込の確認
等のご連絡を差し上げることはありません。

7. 今後のスケジュール

SEA & FSIJ 合同フォーラムは毎月開催しております。今後のスケジュール
は以下の通りです。いずれも場所は東京都体育館第四会議室、時間は18:30
からです。

予定日時: 8月24日

......................................................................
To: SEA SIGOSS 事務局 <sea-sigoss-office@media.osaka-cu.ac.jp>
Subject: [参加申込]SEA & FSIJ Forum
--------------------
SEA & FSIJ 合同 Forum (Jul. 2005) 参加申込書

※氏名(ふりがな): ( )
所属:
連絡先郵便番号:
連絡先住所:
※Tel:
Fax:
※E-Mail:
※種別(該当欄を黒四角(■)に変更してください):
 □ FSIJ会員(正/賛助) (会員No. )
 □ SEA会員(正/賛助) (会員No. )
 □ OSSAJ会員(正/賛助) (会員No. )
 □ JLA会員
□ 一般
先頭に"※"がある項目は必須項目です。他はオプショナル項目です。
......................................................................
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黒塗りのプリウス

2005-06-27 | Transportation
 今日,東京駅の丸の内口を出たところで,真っ黒いプリウスをみた.珍しい色だなと思って,近づいてよく観ると,タクシーだった.車体の横に「ASSIST」と記載されていた.
 あとで調べてみると, (株)アシスト という会社がみつかった.この会社は,赤帽から初めた運送事業,旅客(タクシー)事業,他社のフランチャイズに加盟する形の飲食事業などを展開している,ちょっとユニークな会社である. タクシー事業 の説明では,「低公害・低料金タクシーの普及」を第一に掲げている.その流れの中での,プリウスを採用となったようだ.


 統計によると,現在日本には,以下のような台数のタクシー・ハイヤーがある.
  法人 220,662台
  個人 46,479台
  合計 267,141台
  * 平成16年3月末,(社)全国乗用自動車連合会調べ

 このうち, 東京だけでも,約56,000台のタクシーがあるらしい. これは,世界の大都市の中でも一番多ということだ.

 もし,56,000台のすべてが,プリウスになったら,それによって,東京のタクシーの排ガスからのCO2はどれくらい削減されるだろうか?
 東京のタクシーの大半はクラウンなので,平均燃費でいけば相当の削減になることは間違いないだろう.今度,時間があるときに,ちゃんと計算してみよう.


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Jason's Profile 所属学界,団体等

2005-06-27 | Profile

 * コンピュータ、ソフトウェア、情報システム関連
  o Association for Computing Machinery (ACM)
  o IEEE: Computer Society (IEEE/CS)
  o 情報処理学会 (IPSJ)
  o ソフトウェア技術者協会 (SEA)
  o 日本社会情報学会 (JSIS)
  o 情報システム学会 (ISSJ)

 * 機械工学、エネルギー学、環境学関連
  o 日本機械学会 (JSME)
  o 日本流体力学会 (JSFM)
  o 日本ガスタービン学会 (GTSJ)
  o 自動車技術会 (JSEA)
  o 日本エネルギー学会 (JIE)
  o エネルギー・資源学会 (JSER)
  o 環境社会学会 (JSES)

 * その他の団体     
  o オープンソースソフトウェア協会 (OSSAJ)
  o フリーソフトウェアイニシアティブ (FSIJ)
  o 情報通信政策フォーラム (ICPF)
  o IIOSS Project
  o OpenMDA Project
  o UMEZAWA DB Project
  o SWIMY Project
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Jason's Profile 専門分野,興味のある分野等

2005-06-27 | Profile
 大学,大学院での専攻分野:機械工学
 大学,大学院でのこれまでの主な研究テーマ:
  超音速流体素子
  粘性流体の数値解析
  湧泉の数値解析
  自動車交通システムの省エネルギーと環境負荷

 業務上での主な技術分野:
  CAE,UNIX,Internet/Intranet,マルチメディア,RISC,オープンソース,オブジェクト指向,UML,MDA
 業務上でのこれまでの主な実績:
  半導体および機械のCAD/CAEシステムの研究開発
  UNIX系OSの日本語化/国際化
  RISCアーキテクチャに関するコンサルテーション/テクニカルマーケティング
  UNIX系組み込みシステムの設計/開発/監理
  言語処理系システム(C,C++,Java)の開発の監理
  Internet/Intranet系システム,マルチメディア・システムの設計/開発/監理
  マルチメディア情報館システムに関するコンサルテーション,基本設計
  オープンソース方式のオブジェクト指向設計/開発ツールの企画/設計/監理
  オープン・ソース・ソフトウェアに関する調査,コンサルテーション
  海外ソフトウェアの製品の調査,発掘,製品企画,マーケティング
  社内システム/ネットワークの管理,調達

 興味のある分野:
 機械,エネルギー,環境系
  次世代交通システム
  クリーンエネルギーシステム
  環境学,特に,化学物質汚染
  交通システムのシミュレーション 
  熱流体システムのシミュレーション
  環境システムのシミュレーション
 情報系
  情報システム,ソフトウェアの設計学
  知識システム
  分散システム,並列システム,自律システム
  情報学,特に,社会情報学
 その他
  認知科学,心理学,言語学
  医学,特に,脳科学,免疫学,再生医療,アンチエイジング
  医療情報システム,医療支援システム
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全盲聾のアジアのヒーロー

2005-06-27 | Education
  日経 ビジネス Associe 2005.07.05 号,pp.126-129 に, 東京大学 先端科学技術研究センター (バリアフリー分野) 助教授である, 福島智 氏 の紹介記事があった.

 福島氏は,9歳で失明し,18歳で失聴し,全盲聾となったが,日本で初めて盲聾者として大学に進学し,その後大学院に進み障害児教育を専攻したという経歴の持ち主である.
 以前にも,どこかで,福島氏の名前を見聞きした記憶があるが,今回の記事は非常にインパクトがあった.
 私には重度身障者の伯母がおり,その伯母から点字を少し習ったことがある.また,ヘレン・ケラーの伝記や映画から指文字(触読手話)についても知っていた.しかし,この記事を読むまで, 「指点字」 というものの存在を知らなかった.全くお恥ずかしい限りだ.

 障害者教育やバリアフリーの研究やデザインの多くは健常者が行っているので,障害者側のリアルな視点が欠けていることがあるという話しを聞いたことがある.
 福島氏の研究者としての業績は,「見えなくて聞こえないという特殊な体験はすごくしんどい.しかし,このしんどさには,私にしかできないことをしろという意味が込められていると思う」という彼の言葉どおりの,大変立派なものだと思う.

 くわしくは,是非,Associe 誌や,福島研究室のWebサイトを読んでみてほしい.
 # Web サイトは,点字ディスプレイでも読めることを前提に構成されている.
 

 この記事を読んでから「私にしかできないことをしろ」という言葉がとても気になっている.

 
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Jason's Library 読書するプログラマ

2005-06-26 | Education
 20年近く前,1985年から インターフェス誌 に数年間の間,「いきあたりばったり読書日記」というコラムが連載されていた.著者は,ソフトウェア技術者であり,会社経営者であり,作曲家でもある 祐安重夫 氏である.

 「読書日記」の中でよく使われた,「丸善よりXXXXが届く」,「友隣社よりYYYYが届く」というフレーズには,なんともいえない,特別な雰囲気があった.

 少し大げさにいえば,この「読書日記」は,当時,駆け出しのソフトウェアエンジニアだった私に「プログラマの知的生活とはかくあるべき」という「ロールモデル」を示しくれた,メンターであった.お陰で,私は,丸善の本店や,紀伊国屋の本店に定期的に通うようになり,一時期は丸善の領収書だけでその年の年収の2割に達するほどになった.
 振り返ってみれば,このころ,独学で勉強したことは,そのほとんどが「ストック」の知識となって,その後の仕事や研究に大いに役立っている.
 

 この数年,昔のように,丸善にも紀伊国屋にも通わなくなってしまった.しかし,そのかわり
  「Amazon.co.jpより...が届く」
 という生活になった.



読書するプログラマ
祐安重夫(著)
翔泳社

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# 表紙の画像が出ないのは残念です.
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Jason's Library 読書のススメ:古典的「知的生活」とその周辺

2005-06-26 | Education
  6/16 の記事 に,あるビジネスマンの「読書のススメ」について書いたところ,色々なコメントをいただいた.

 このビジネスマンは,元マイクロソフト(日本法人)社長であり,現在は投資・コンサルティング会社を経営している,成毛 眞 氏である.彼がこれほどの読書家であるとは知らなかった.モノ書きでもなく,学者でもない人が,本代が年間1000万円というのはすごい.

 本の「知識メディア」としての利点は,電源が切れても,ネットワークがつながっていなくても使え,持ち歩ける点だ.逆に,最大の欠点は,量が増えた場合の保存にはスペ-スが必要なことだ.私自身の年間の本題は100万円強程度だが,それでも,3LDKの小さなマンションには1万冊ちょっとの本があり,そこら中「本だらけ」である.
 その10倍のテンポで増える本を保存できる成毛氏の家にはどれほどの書庫があるのだろう?

 「ストック」となる知識を系統立てて得る方法として,あるいは先人の経験や知見を得る方法として,読書は,非常に有効な方法であるとおもう.また,知識,経験,知見を得られるだけでなく,「筆者と対話しながら」あるいは「自分ならと考えながら」読書するとさらに面白い.

 以下の4冊は,高校生のころに読んで,その後の生活に大きな影響を受けているものである.すでに出版から30年前後を経ているが,「知の達人」と云える筆者達によるその内容は色褪せることがない「古典的」な良書である.



知的生活

講談社

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知的生活の方法

講談社

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考える技術・書く技術

講談社

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考える技術・書く技術 続 (2)

講談社

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Jason's Library 2005 オープンソース最前線

2005-06-20 | Software
  オープンソースソフトウェア について,新しい情報をまとめたムックが発売された.

 ビジネスの視点からみたOSS,Firefox,OpenSolaris,Linuxに関する歴史的概観,Linux開発者 Linus Torbalds の講演録,石井達夫氏と原田洋子氏の対談,平林俊一氏のインタビュー,大阪大学でのLinuxの大規模導入,OSSライセンス豆知識,推薦図書など盛りだくさんの内容.
 石井さんと原田さんの対談が特におもしろい.

 ソフトウェアの開発や,情報システムの構築に関わっている人には,広くオススメの一冊である.
 プログラミング等の解説ではないので,経営,営業やマーケティングの人にも参考になるはず.


2005 オープンソース最前線

技術評論社

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自由なソフトウェアのための会

2005-06-19 | Software
  昨日(6/18)は, NPO法人 フリーソフトウェアイニシアティブジャパン (FSIJ) の年次総会と,月例会セミナーがあった.
 FSIJは,「個の創造性発揮によって、経済・文化の発展に寄与することを目的に、開発者・利用者を支援し、正しい フリーソフトウェア 概念の普及に努めるとともに、国際シンポジウム開催などの活動を行なう団体」である.


 月例会セミナーは, SEA & FSIJ 合同フォーラムとして開催され,以下の内容であった.

# 私は,FSIJ,SEAの両方の会員である.
# また, オープンソースソフトウェア協会(OSSAJ) の会員でもある.


---------
SEA & FSIJ 合同フォーラム
~開発最前線シリーズ: uimのこれまでとこれから~
~リポート: CodeFest日本2005~


(1) テーマ: uimのこれまでとこれから

話者: 徳永 拓之

多言語入力ライブラリuimの大まかな構造と特徴、最近実装された機能、今後
の課題などについて説明する。また、後半ではかな漢字変換エンジン用辞書を
分散メンテナンスするためのツールについての構想も少し取り上げる。


(2) テーマ: CodeFest日本2005報告

話者: 鈴木裕信、g新部裕 (FSIJ)

さる6月3日から6月4日にかけて開催された「CodeFest日本2005」の報告と今後
の日本における活動についてのディスカッションを行なう。

---------
 uim の講演では,長年の日本語入力システムの問題や多言語の取り扱いについて,色々と考えさせられた.
  CodeFest 日本 2005 には,参加できなかったが,今回詳しい報告を聞くことができた.


 FSIJの月例会は,いつも,フリーソフトウェアに関連する最新の技術や話題について,発表や報告があり,いつも非常に勉強になる.
 
 昨日は,月例会のあと,フリーソフトウェアに興味をもつ様々な経歴の若手のエンジニア,高校の先生ら7人で,近くのファミリーレストランに場所を移して,コンピュータやソフトウェアに関して色々な面白い話しをした.気がつくと,あっという間に3時間が過ぎていた.


 フリーソフトウェアについて,勉強したい方は,まずこの本から.

フリーソフトウェアと自由な社会 ―Richard M. Stallmanエッセイ集

アスキー

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あるビジネスマンの「読書のススメ」

2005-06-15 | Education
 さて問題です.以下の言葉は,誰の発言でしょう.

 ヒント:元IT業界で,比較的有名な,日本人ビジネスマンです.

----------
 最初と比べると,年収は10倍以上増えましたが,今でも年間1000万円強が本代.うちは図書館じゃないのでこれが限界です.

 転職して,年収が上がった人に使いみちをアドバイスするとしたら,「引きこもって,ひたすら本を読め」.これにつきます.たかが,200万~300万,本以外に有効な使い道はちょっと思いあたりませんね.

 なぜ本なのか.私は「能力のある人を峻別する目安が読書をするか,しないか」だと思っています.

 教養を身につけるにはすごく時間がかかるので,不断の努力が必要です.転職して年収が上がっても,それに安住してはいけない.頭の中身もグレードアップするべきです.
----------

 回答は,月刊 PRESIDENT 2005.7.4 pp 48-49.
 # 上記は,この PRESIDENT の記事からの引用です.


 正直なところ,私は,これまで,このビジネスマンをあまり評価していませんでしたが,今回,少し評価を改めることにしました.
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Jason's Library 心理学的方法論のビジネス判断への応用

2005-06-13 | Business
  和田秀樹 氏は,精神科医師で,心理学者であるが,心理学だけでなく色々な分野への心理学の応用等について活発な執筆活動を行っている.国際医療福祉大学教授でもある.
 私は,元々,心理学や,心理学の他分野へ応用には興味があるが,和田氏が,私と同年代ということもあって,和田氏の著作には目がいきやすい.

 本書は「リーダーのための意思決定学」というタイトルだが,副題が,"form e-business to p-business" となっている.p-business の "p" は,psychology の頭文字であり,心理学をベースとしたビジネスモデルを表しているらしい.
 ややまとまりに欠ける感はあるが,「リーダーのため...」に限らず,ビジネスのさまざまな場面で応用できるような,様々な「判断」にかかわる心理学・認知科学的な知見や方法論がコンパクトにまとめられている.183ページの本だが,巻末に50近い参考文献リストがありさらに学習を進める場合にも役に立つ.


リーダーのための意思決定学

文春ネスコ

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Jason's Library  ビジネス,マーケティング,経営戦略,経営学,経済学

2005-06-12 | Business
 私は,工学部の機械工学科の出身であり,生業であるIT,ソフトウェアの関係の分野も,ビジネス,経営の関係の分野もほぼ独学である.

 ITやソフトウェアについては,学生時代から独学しているし,実務も20年もやっていると,「動物的カン」もついてくるので,日々の学習であまり困ったりはしない.
 ビジネス,経営やその周辺についても,高校生のころからなぜか興味があって少しづつ勉強はしていたが,ビジネス・スクール(経営管理学の修士課程)的なことを独学するようになったのは,20代の終わりに外資系のコンピュータ会社に勤務し,米国のMBAを持つ人たちと働くようになってからだ.

 ITの分野は変化が激しいことはよく知られているが,ビジネスの分野もITとは違った意味で日々変化していると思う.そいう状況の中で,ビジネス分野の様々な新しい話題や知見について学習するためには,経験だけにたよったり単行本の教科書を読むだけではなく,色々な月刊,季刊の専門誌に目を通しておくことも重要だと思う.

 以下は,必ずしも毎号ではないが,私がこの3-4年,比較的よく購入する専門誌である.

 「私は,こっちを読んでいます」というようなコメントをお待ちしています.



「実戦的ビジネストレーニング誌」 季刊
ちょっと新しい切り口の,ビジネス誌.実戦的で役にたつ記事が多い.
Think! 2005年春号

東洋経済新報社

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「MOTを究める技術経営戦略誌」 季刊(?)
2004年からはじまった新しい雑誌.経営からみた技術,技術戦略,技術経営などを軸にしている.
技術的な内容が多いのになぜか縦書き.あまり格調は高くないが,新しい話題をフォローしている.
日経ビズテックNo.007 MOTを究める技術経営戦略誌 日経BPムック-日経bizTech

日経BP社/日経BP出版センター

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「一橋大学イノベーション研究センター編」 季刊
日本人(学外からの投稿多数)の書き下ろしの論文や,ケーススタディが中心.比較的実践的なテーマが多い.「ハーバード」よりは読み易いように思う.一橋の先生方の「意気込み」を感じる.編集委員長は米倉 誠一郎 教授

一橋ビジネスレビュー (52巻4号(2005年SPR.))

東洋経済新報社

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「Harvard Business Review 日本語版」 月刊
たぶん,「社長」と「コンサルタント」は,「みんな読んでいる」と思った方が良い「定番」.
経営学の教授なら別だが,日本の普通のビジネスシーンでは,英語で原文をよまなくても,それほどデメリットはないと思う.私にとっては,毎号が面白い特集なわけではない.
Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 07月号 [雑誌]

ダイヤモンド社

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「青山学院大学大学院国際マネジメント研究科編」 不定期
2002年からの発行だが,まだ,コンスタントに季刊にはなっていない.
質,量ともに,「一橋」に比べるとまだまだだ.特集にによっては面白い.今後に期待.
青山マネジメントレビュー (No.7)

プレジデント社

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最先端のネットワークと「尾張様御用」

2005-06-10 | IT
 6/6から,6/10まで,幕張で, Networld + Interop (N+I) が開催された.
 N+I は,コンピュータネットワークの世界では,日本の業界最大のイベント(セミナーと展示会)である.
 
 色々みどころはあるが,ネットワークシステムの設計や運用を生業とする者にとっては,例年会場に敷設されるネットワーク: ShowNet とそれを管理するNOC (Network Operation Center) の機材や構成が注目の的の一つである.なぜなら,それが,今日の最新機器の縮図となるためだ.それも,それは,机上のシステムではなく,展示会期間中,会場全体で,インフラやデモのために実際に動作する,非常に大規模なネットワークシステムである.

 今年も,NOCのメインの機器のコーナーには,最新の高速ネットワーク機材が使われていた.しかし,その機材の中で,ひときわ目を引いたのは,あるネットワーク機器に張られていた「尾張様御用」と書かれた「三葉葵」の御紋つきの札であった.(記念に,撮影しようと思ったが,NOCの機材のコーナーは「撮影禁止」なので断念した.)

 事情が判らないひとには,ただのインチキにみえたかもしれないこの「尾張様御用」のお札は,実はインチキではない.実際に NOCの管理チームのメンバー の中に, 尾張徳川家の22代目となる人物:徳川義崇氏 ,すなわち本物の「尾張様」が参加しているのだ.実際に6/8に会場で,義崇氏を御見かけした.
 実は義崇氏は,日本のUNIXとネットワークの業界では有名な存在だ.私は昔から義崇氏を知っているが,義崇氏は私のことは覚えていないだろう.今回,ご本人に確認したわけではないが,おそらく,御札が張られていた機器は,義崇氏の管理担当のものだと思う.


 I+N は,海外からの参加者も沢山いる,海外からきたネットワークエンジニア達が,NOCのあの御紋つきのお札に気づいたらどう思っただろうか?,また彼らは周りの日本人にどんな質問をしただろうか?大変興味深いところだ.
 まさか,「将軍」のご親戚が,ネットワーク管理をしているとは思わないだろう?


 


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