Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

OSSAJ オープンソースビジネスセミナーのおしらせ

2006-05-29 | Software
 明日,5/30(火) の オープンソースソフトウェア協会 (OSSAJ) のセミナーですが,まだ,席に若干の余裕があるようですので,お知らせします.

 当日申し込みも受け付けています.

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OSSAJ オープンソースビジネスセミナー 参加者募集

主催:NPO法人オープンソースソフトウェア協会(OSSAJ)
協力:NPO法人FSIJ、 ソフトウェア技術者協会(SEA)
日本Linux協会(JLA)
後援:有限責任中間法人 IT記者会

***** 参 加 者 募 集 要 領 *****


当協会も設立から3年を迎えるに至りました。たいへん遅い歩みではありますが、すこしずつ具体的な活動を展開し始めております。これもみなさまのご協力の賜物と感謝いたします。
 さて今年の総会に引き続くセミナーでは、現在のオープンソースソフトウェアを取り巻く最新の情報をご提供したいという意図のもと、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のOSSセンター長である田代一秀氏にOSS推進策の最新情報、ならびにOSSの最先端ユーザ、住友電工情報システム(株)の岩佐洋司氏に先進的な利用例をご報告いただくことといたしました。
みなさまの奮ってのご参加をお待ちいたしております。

日時:平成18年5月30日(火) 14:30 - 19:00
場所:中野サンプラザ(東京・中野)  http://www.sunplaza.jp/

プログラム:
◆第一部:講演(14:30-17:00) 研修室6(8階)
○受付:(14:15-)
○OSSAJ会長挨拶、OSSAJ活動案内
○基調講演-1:(14:40-15:40)
「IPA OSSセンターにおけるOSS利用促進の取り組み」
田代 秀一氏(独立行政法人情報処理推進機構 オープンソースソフトウェア・センター長)
 内容:OSS(オープンソースソフトウェア)は、もはや国を挙げてのテーマになりつつあります。すでに企業や行政の現場においてなんらかのOSSの導入を図るところが急増しています。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)におかれても、OSSセンターを開設し利用に関する各種の支援をすでに開始しています。今回はOSSセンターの田代秀一センター長をお招きし、IPAとしてのOSS普及の政策全般をお話し頂くとともに、本年5月15日付で公開された「オープンソースソフトウェア・センター(OSSセンター)全般の活動を通じて蓄積した情報を集約し、インターネットを通じて情報発信を行うための基盤として、オープンソース情報データベース「OSS iPedia ※1 (オーエスエス アイペディア)」」(IPAホームページより)ついてもお話し頂くこととしています。

○基調講演-2:(16:00-17:00)
「住友電工におけるOSSの基幹システムへの利用例」
岩佐 洋司氏(住友電工情報システム(株) 代表取締役社長)
 内容:住友電工情報システムでは、OSS(オープンソースソフトウェア)を利用して、社内の基幹システムの構築をきわめて「実戦的」におこなっておられます。現時点で、間違いなく国内の最先端を行く利用例であるとともに世界的な観点からもかなり進んでいると申し上げて過言ではありません。今回の企画は、その最先端の利用例を当協会の会員のかたがたにご紹介いただこうというものです。


◆第二部:情報交換会:(17:15-19:00) エトワール(15階)
定員:60名

◆申込み方法
 以下の申込書に記入の上、セミナー事務局まで e-Mailまたはファックスをお送りください。追って受付確認のメールを返送いたします。先着順で受付、満員になり次第受付を終了させていただきます。

◆参加費(第一部から第二部まで共通):
OSSAJ:正会員 3,000円、 一般会員 4,000円、 賛助会員 3,000円
FSIJ会員 4,000円、 SEA会員 4,000円、 JLA会員 4,000円
一般のかたがた、および当日申込:5,000円

 ・当日、領収書を用意しております。
 ・請求書をご希望の方は、参加申込に請求書宛先をご記入ください。

◆本会の問い合わせ先
Tel: 03-3943-2241、Fax:03-5940-4582、e-Mail:info@ossaj.org



――――――――――――――― fax: 03-5940-4582 ―――――――
To: OSSAJセミナー事務局 <conf@ossaj.org>
Subject: [参加申込]
--
OSSAJ オープンソースビジネスセミナー・参加申込書

※氏名(ふりがな):     ( )
所属:
連絡先郵便番号:
連絡先住所:
※電話番号
Fax:
※E-Mail:
※種別(該当欄を黒四角(■)に変更してください):
□ OSSAJ会員(正/賛助)
□ OSSAJ会員(一般)
□ FSIJ会員(正/賛助) (会員No. )
□ SEA会員(正/賛助) (会員No. )
□ JLA会員 (会員No. )
□ 一般
 請求書
□ 請求書発行
請求書宛先:                            

先頭に"※"がある項目は必須項目です。他はオプショナル項目です。
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ジャワ島地震 国をあげて支援体制を!

2006-05-28 | Environment
 昨日,インドネシアのジャワ島でおきた地震はとても大きな被害がでているらしい.
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ジャワ島地震、死者4600人超す・救援活動難航

 【ジャカルタ=代慶達也】インドネシアの社会省によると、ジャワ島中部ジョクジャカルタ特別州で発生した大地震による死者は28日午後時点で4611人となった。国軍による救援活動が本格化し、日米欧など国際社会が支援に乗り出したが、機材や人員不足のため現地での作業は難航。死傷者の数はさらに増えそうだ。

 社会省などによると、負傷者は1万人以上、家を失った被災者の数は20万人以上に達した。現在も多くの住民が倒壊した家屋の下敷きになっているもよう。被害が最も大きかったジョクジャカルタ南部のバントゥル地区などでは通信が遮断、現在も停電が続いている。医療品や食料品が不足しており、救援の遅れで負傷者や高齢者が亡くなるケースが増えているという。

 ユドヨノ大統領は国軍5000人を動員して被災者の救出活動を進めているが、バクリ国民福祉担当調整相は「最終的に死者の数は5000人に達する可能性がある」と語った。 (21:37)
---------------------
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060528AT2M2800T28052006.htmlより引用


 このような状況をうけて,小泉首相は,インドネシアのユドヨノ大統領に,
 「多数の人命が失われたことへ哀悼の意を表明し、被害に遭った方々の速やかな回復と復興を祈念する」
 とのメッセージを送ったと伝えられている.また,外務省の「ジャワ島中部地震災害対策連絡室」は「緊急援助物資提供などの支援策について協議した。政府は資金面の援助も検討している。」らしい.
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060528i112.htm?from=main1より引用
 

 我が国は,長い間,様々な資源をインドネシアからの輸入している.特に天然ガスでは最大の供給元である.また, 「インドネシアにとって日本は輸出入両面で最大の貿易相手国。」でもある.つまり,お互いに重要な戦略的なパートナーである.

 もちろん,インドネシアの政治には少なからず問題があることは承知している.

 しかし,このような時こそ,我国は,アジア最大の経済力/技術力を持つ国としての責任を果たして,外務省だけでなく,国をあげて,物的,人的な支援にいち早くてを差し伸べるべきだと思う.自衛隊の人員や装備が役に立つのであれば,是非活用してほしい.
 政府機関だけでなく,普段,インドネシアとの貿易で利益をあげている企業,インドネシアから輸入している資源でビジネスしている企業からも,積極的な支援が必要であると思う.

 
 ユニセフでは,いち早く 緊急支援活動を開始 している.ジャワ島向けに インターネットでの緊急募金 が開始されたら,個人的にも少しでも募金しよう!


追伸:
 その後, 我国政府からは,1000万ドルの支援 が決まったらしい.
 ちなみに,「米国は250万ドル(約2億8000万円)の支援を決定。英国は300万ポンド(約6億4000万円)、サウジアラビアが500万ドル(約5億6000万円)、中国も200万ドル(約2億3000万円)の支援を決めた。」とのこと.(時事通信社による)
 普段,インドネシアの資源にお世話になっている,我国の民間大手企業からも支援にも大きく期待したい.
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情報通信政策フォーラム  セミナーのお知らせ

2006-05-23 | Informatics

 情報通信政策フォーラムの今月のセミナー(5/25)は,まだ席に余裕があるようですので,お知らせします.

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 第10回「新聞の特殊指定を考える」

 公正取引委員会は今、独占禁止法で「特殊指定」となっている業種の見直しを行っています。なかでも大きな論議を呼んでいるのが、新聞業界の指定です。これは値引き販売や「押し紙」などを禁じる規定で、公取委は「新聞には再販制度があるので、特殊指定は必要ない」としています。

 これに対して、新聞業界は一致して反対を表明し、「特殊指定がなくなると戸別配達網が崩壊し、ひいては活字文化の危機をもたらす」と主張しています。今回のセミナーでは、この特殊指定をテーマにして、マスメディアやジャーナリズムのあり方を考えます。

 スピーカー:後藤秀雄(日本新聞協会 経営業務部長)
 モデレーター:原淳二郎(ジャーナリスト)
 
 日時:5月25日(木)18:30~20:30
 場所:「情報オアシス神田」
    東京都千代田区神田多町2-4 第2滝ビル5F (地図)

 入場料:2000円
     ICPF会員は無料(会場で入会できます)

 申し込みはinfo@icpf.jpまで電子メールで(先着順で締め切ります)

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# 残念ながら私は仕事で参加できません.

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SEA & FSIJ 合同フォーラム (5/29) のお知らせ

2006-05-22 | Software
               開 催 案 内

           SEA & FSIJ 合同フォーラム
        ~Google's Summer of Code に参加して~

                 主 催
           ソフトウェア技術者協会(SEA)
        フリーソフトウェアイニシアティブ(FSIJ)


***************** 開 催 要 領 *****************

1. 日時: 2006年5月29日(月曜日) 18:30 ~ 20:30

2. 場所: 産総研秋葉原サイト 11F 会議室
千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル 11F
1101 室 産業技術総合研究所秋葉原サイト会議室

交通:
*JR秋葉原駅より徒歩1分

3. 内容

・テーマ: Google's Summer of Code に参加して

FSIJはGoogle's Summer of CodeにMentoring Organizationとして参加して
おります。 今回はGoogle's Summer of Codeに関する話題を取り上げます。

話者: Google's Summer of Code FSIJメンター、参加者ほか


4. 参加費: なし

5. 定 員: 30 名 (先着順に申込みを受付け、定員になり次第、締切)

6. 申込み方法:下の申込用紙に必要事項をご記入の上、
SEA SIGOSS 事務局 <sea-sigoss-office2006@media.osaka-cu.ac.jp>まで
E-Mailでお申込みください。
申込受付後のキャンセルは、原則としてお断りします。

尚、満員でお断りするなどの事情がない限り、こちらから参加申込の確認
等のご連絡を差し上げることはありません。

......................................................................
To: SEA SIGOSS 事務局 <sea-sigoss-office2006@media.osaka-cu.ac.jp>
Subject: [参加申込]SEA & FSIJ Forum
--------------------
SEA & FSIJ 合同 Forum (May. 2006) 参加申込書

※氏名(ふりがな): ( )
所属:
連絡先郵便番号:
連絡先住所:
※Tel:
Fax:
※E-Mail:
※種別(該当欄を黒四角(■)に変更してください):
 □ FSIJ会員(正/賛助) (会員No. )
 □ SEA会員(正/賛助) (会員No. )
 □ OSSAJ会員(正/賛助) (会員No. )
 □ JLA会員
□ 一般
先頭に"※"がある項目は必須項目です。他はオプショナル項目です。
......................................................................
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21世紀の成功のコンセプト

2006-05-22 | Business
 先週店頭で購入してあった 大前研一氏 の最新作(訳書).
 2006/05/21の時点で,「Amazon.co.jp ランキング 本で18位」と売れている.

 原作の "The Whole New Mind" は,2005年の米国でのベストセラーの一つで,すでに12カ国語に翻訳されているらしい.
 原作者の Daniel H. Pink 氏 は,エール大学のロースクール出身で,ワシントン・ポスト,ニューヨーク・タイムズ,バーバード・ビジネス・レビュー,Wired,Yahoo!Finance等への寄稿等で知られている.

 
 コンピュータやネットワークの高性能化と普及,中国やインド等のアジアの安い労働力,先進国における「過剰な豊かさ」などのために,これまでは知的労働者と考えられていた,医者,弁護士,MBA保持者のような人々ですら,「左脳」的な能力だけでは,21世紀の「第四の波」の変革の中でサバイバルできなとし,その成功のガギを「右脳」的能力である「6つの感性」として解説している.

 個々の話しをみると,美術やデザインについて多少は学んだ者,あるいは,東洋的な哲学や佛教等にふれている者からみると,「あたりまえ」のことをいっている部分も少なからずあると思う.しかし,工業化,情報化の次に来るものが「コンセプト」であるというのは,通常のビジネスパーソンからみると,斬新な視点であるのかもしれない.
 本書の中で,米国では,美術学修士号(MFA: Master of Fine Arts)が,次世代のMBA(経営管理学修士号)のように評価されているとの記述にはいささか驚いた.

 21世紀の新しいコンセプトや感性に興味のあるすべての方にお勧めの一冊.


 筆者解説
 はじめに
 第1部 「ハイ・コンセプト」の時代
 1 なぜ,「右脳タイプ」が成功を約束されるのか
 2 これらかのビジネスマンを脅かす「3つの危機」
 3 右脳が主役の「ハイ・コンセプト/ハイ・タッチ」時代へ

 第2部 この「六つの感性」があなたの道を開く
 1 「機能」だけでなく「デザイン」
 2 「議論」よりは「物語」
 3 「個別」よりも「全体の調和」
 4 「論理」ではなく「共感」
 5 「まじめ」だけでなく「遊び心」
 6 「モノ」よりも「生きがい」

 あとがき


ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
ダニエル・ピンク(著),大前研一(訳)
三笠書房

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 原書は読んでいないが,大前先生にしては,なんとなく訳文のリズムがよくない部分があるように感じた.
 また,第二部6章で,Mazeを迷宮(メイズ),Labyrinthを迷路(ラビリンス)と訳しているところには,やや違和感があった.
 本来,Labyrinth Maze 異なるものである.本書の中でももその違いについて説明している.日本語で,これらを区別する場合には,ギリシャ神話にでてくるクノッソス宮殿に代表される Labyrinth の訳語は「迷宮」,袋小路のあるゲーム等の Maze の訳語が 「迷路」 として,広く定着していると思う.手元の「新明解 国語辞典 第四版」(三省堂) には「めいきゅう [迷宮] Labyrinth の訳語.」とある.Labyrinth の訳語に迷路をあてているのは,医学用語の「内耳の膜迷路」(Membranous Labyrinth) など,特殊な場合だと思うが,あえて,一般に定着しているものと逆の訳語にしているのは,何故だろうか?
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研究者と研究方法 モデルとアドバイス

2006-05-15 | Education
 先週入手した本。偶然だが、どちらも「共立出版」の書籍である。
 共立出版は、創業80年の科学や工学の分野に強い出版社である。情報系の分野では、2001年4月号で休刊になった「bit」という月刊誌が有名であった。バイオ系では50年の歴史をもつ「蛋白質 核酸 酵素」がよく知られている。
 

 「研究者のテイスト」は、1988年に「 bit 」に連載されていたもので、筆者の鈴木則久氏は、当時、日本IBMの東京基礎研究所の所長を務めていた。現在は、米国でビデオサーバーなどを開発している Zaxel 社 の CEO を務めている。鈴木氏は、現在の多くのコンピュータで活用されている、スヌープ・キャッシュという、メモリ管理方式の共同発明者である。
 先週、Amazon.co.jpで、なにか別の本について、検索していて、偶然発見。
 連載等当時は、とても熱心に読んだ記憶がある。1990年に出た単行本は、すでに購入済みであるような気もしたが、すくなくとも、いまの家に引っ越してからは見た記憶がないので、とりあえず注文。

 鈴木氏の経験と当時の最新の技術動向などをあわせて解説し、研究者(大学だけでなく、企業における研究者も含めて)、特にコンピュータサイエンス分野について、研究や研究開発をする研究者/技術者のあるべき姿を説く。

 1章 計算機の科学研究を志す
 2章 研究者としての独り立ち
 3章 西暦2000年の計算機
 4章 科学的RISC論
 5章 パーソナル・スーパーコンピュータの技術
 6章 オブジェクト指向言語の動向
 7章 研究所の運営
 8章 3次元グラフィックス
 9章 プログラミング・エンバイロンメント
 10章 パーソナル・コンピュータの将来を予測する
 11章 行列の掛け算を現実の計算機で行なうには
 12章 急速な技術の進歩

 15年も前の本だが、現在よんでも、示唆に富んだ部分が少なくない。


 もう一つの「グリンネルの研究成功マニュアル」は、 テキサス大学サウスウエスタン医療センター Frederick Grinnell先生 による、研究者/科学者ガイドブック。
 翻訳は、「白楽ロックビル」のペンネームをもつ、お茶の水大学の林 正男教授
 こちらも、紀伊国屋本店で、他の本を検索していて偶然発見。表紙だけみて購入。
 日本語版は、1998年の初版、2005年で6刷なので、バイオ/医療系の若手研究者の間ではよく知られている本のようだ。

 グリンネル教授が長年の経験をふまえて、主に大学や公的な研究機関での、科学者、研究者の業界や生き方について、幅広いトピックについて解説している。各トピックの最後に、まとめとして「グリンネルの教訓」というコラム風のひとことがある。
 元々、米国の大学院や学会の仕掛けを前提に書かれているが、白楽先生が翻訳時に日本の事情も考慮してアレンジしている部分もあるようだ。

 第1章 研究は普通の人間の普通の行為
 第2章 観察するとはどーいうことか
 第3章 実験のデザインとデータの解釈
 第4章 学会・大学院・研究室とはこんなところだ
 第5章 いい評価を得る
 第6章 科学には不正、落とし穴、危険がいっぱい
 第7章 科学も社会の一部である

 これから大学院をめざす学部生だけでなく、すでに博士号をとった人にも役に立つアドバイスが満載。
 バイオ/医学系以外の人にも参考になる。


研究者のテイスト―1990年代のコンピュータ
鈴木則久(著)
共立出版

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グリンネルの研究成功マニュアル―科学研究のとらえ方と研究者になるための指針
Frederick Grinnell(著)、白楽ロックビル(訳)
共立出版

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絵(ビジョン)が描けないから忙しい

2006-05-07 | Business
 連休の始めに「忙しいから絵(ビジョン)が描けないのではなく、描けないから忙しいだけだ」という帯のコピーだけをみて購入。
 よくみると、筆者は神戸大学大学院の看板教授金井壽宏先生であった。

 「組織変革」というよりは、個人と人とのかかわりや、人の行動と情熱(パッション)、使命(ミッション)、動機等の基本的な関係を説く。その上で、変革のための、リーダーシップ、ビジョン(構想の絵図)、シナリオとステップ(足取りの展望)について考察する。

 254ページの中に、よくもまぁこんなに詰め込んで、さすが金井先生という感じ。
 心理学、認知科学、組織論、経営論の幅広いトピックスをカバーして、参考文献も充実。
 自分が勉強不足であることを感じさせてくれる。何度も読み直したい。

 <目次>
 まえがき
 プロローグ うちの会社も、どこの会社も
 第 1 章 個人にとって組織とはなにか
 第 2 章 なぜ組織変革が必要なのか
 第 3 章 変革を動機づける
 第 4 章 組織変革を拒むもの
 第 5 章 組織変革のリーダーシップ
 第 6 章 組織変革のビジョン
 あとがき
 参考文献


 人、組織、変革等に興味のあるすべての方にオススメの一冊。

組織変革のビジョン
金井壽宏
光文社

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  金井先生の著作については、 2005/9/17のblogでも紹介した。
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「不確実性の時代」ガルブレイス先生を偲ぶ

2006-05-02 | Education
 ハーバード大学名誉教授の ジョン・ケネス・ガルブレイス (John Kenneth Galbraith) 先生は,20世紀を代表する経済学者である.そのガルブレイス先生は,残念ながら,2006/4/29 97歳で逝去された.

 世界的な大ベストセラーとなった「不確実性の時代」(THE AGE OF UNCERTAINTY) の邦訳は1978に発売された.当時高校生だった私は,なぜかガルブレイス先生と本書にとても興味があり,購入して熟読した.当時私は,ビジネスマンや大学生が読むようなたぐいの本を色々と読んでいた.
 翌年1979年の春に発売された,「ほとんどすべての人のための 現代経済入門」ジョン・K・ガルブレイス(著),ニコル・サリンジャー(著),鈴木哲太郎(訳)[現在入手困難]も,すぐに購入して読んだ.

 「不確実性の時代」と「現代経済入門」は,私が読んだ,経済学者が書いた最初の本となった.
 経済学は私の専門ではないし,もちろんハーバードに留学して講義を受けたわけでもないが,私にとっては,ガルブレイス先生が,最初の経済学の教授であった.


 「不確実性の時代」の監訳を担当され,日本の20世紀を代表する経済学者であった, 都留重人先生 も,2006/2/5 に逝去された.

 ガルブレイス,都留両先生のご冥福を祈るりながら,「不確実性の時代」と「現代経済入門」をもう一度読んでみよう.


不確実性の時代 (上)
都留重人監訳,斎藤 精一郎訳
講談社
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不確実性の時代 (下)
都留重人監訳,斎藤 精一郎訳
講談社
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ガルブレイスわが人生を語る

日本経済新聞社
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