冬の朝雲の合間に昇る太陽はまるで夕暮れみたいに紅い色をしていましたが、やがてその輝きを取り戻し一日がスタートしました。
そして夕方には宵の明星が、少しばかりの時に燦々と輝きながら生まれたばかりの三日月と共に西の空に消えて行きました。そして12時間後に再び東の空に太陽が登り、私たちは一太陽日が過ぎたことを知ります…
年老いた愛犬が自らの足で立つ事がかなわなくなってしまいました。
まだまだ寒い休日でしたがその汚れた身体をお湯で洗い流し、陽だまりで日向ぼっこをしながら膝の上でイビキをかいて寝ています。
彼女も夢を観るのでしょう…時々寝言を言いますが、果たしてなんと言っているのか?16年間の時を過ごし、その想い出は楽しいものであっただろうか…
やがて訪れる別れの日、何度か味わった愛犬との別れ、いつも後悔しています。もっともっと愛してやればよかったと…
せめて今の時間だけでも楽しい夢を観ておくれ。側にいるよ。