普段、AWARD、AWARD!とほざいている私ですが、なんだかんだ言っても『自作のアンテナ』で、遠くまで届いた、そして交信が成り立ったときの感慨はひとしおです。
【写真:自作のGP-ANTで、CUBAとの交信は、うれしいものです】
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◆趣味とは、文字通り『おもむき』や『味わい』を楽しむもの。
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FT8の交信は『超シンプル』です。
コールサイン、RPT(SNR)、73でおしまいです。
一見すると『味も素っ気もない』とか言われます。
確かに、そうなのかも知れませんね。
しかし、わずか60~75秒で完結しても『人的交流のきっかけ』が作れます。
世界の外交面では『ロシアによるウクライナ侵攻が』とか、
あるいは『台湾有事が』はたまた『中東情勢が』と、
イヤな世の中にはなっています。
そういった時勢だからこそ『毅然と対応すべき』だと思っています。
私は、HFでの運用は『もっぱらCQを出し続ける方』です。
どこが呼んでくるかは、わかりません。
当たり前ですが、中国、ロシアも呼んできます。
そこで『NO CHINA』とか『NO RU』とかやっていては、
草の根外交は成り立ちません。
紛争していようが、戦時国であろうが、関係ありません。
相手局が『どんな立場なのか』まではわかりませんが、
同じ娯楽で遊んでいる仲間だと考えています。
特段、戦争当事国ではない日本から、
NO CHINAやNO RUといったメッセージを送るのは、
私は、あまりスマートではないなと思っています。
自作の、それも『チープなGP』で10,000kmも飛んだら嬉しいものです。
Top DXerからは『そんな感傷に浸っているうちは・・・』とか言われそうです。
趣味とは『おもむきを味わうもの』です。
味わいを楽しむまでは『そこそこの時間』が必要でしょう。
FT8の方がCWより遠方まで届きます。
でも、CWの方が楽しいという方や『運用のほとんどがCW』という、
CWファンも多くいらっしゃいます。
FT8は、言葉の壁やCWの技能も不要になり、DXが身近になりました。
FT8より、もっと遠くまで小さな電力で届くJT65が淘汰されたのを見ると、
FT8は『絶妙な時間構成になったのだろうな』と感じます。
FT4は、FT8の半分の時間で交信が成立しますが、
デコードはFT4の方が不利な割に、FT8が混んでいるときに、
FT4へQSYすると『あちこち、たちまち交信成立』もザラです。
きっと、FT8は混んでいるが、FT4は空いている・・・ということも要因でしょう。
デコードが不利と言われる割に、あっさり交信できるのは、
どうやら『片道7.5秒では気忙しい』ため『FT8の片道15秒』が絶妙なのかなと、
人間の習性まで考えが及ぶことがあります。
遠くまで届くだけが、ムセンではないということなのかも知れませんね。
一番、効率面では不利なAMが不滅の支持があるのは、
そこに『無線の原点』があったり『あたたかい音質の味わい』があるのでしょう。
なにかしら『真空管式のアンプ』を通して聴く音楽と通ずる味があるのかも。
海外仕様の違法CBの混信もあったにもかかわらず、
今も、市民無線のファンが根強く存在しているのを見れば、
そこには、それなりの『味わいがあるのだろうな』と思います。
▲チープな2.5mの電線から、六大陸に電波が届くのはロマンがあります。
・電離層の織り成す伝搬の不思議
・太陽活動が伝搬を左右する不思議
・昼と夜で、時間帯で、飛ぶ、飛ばないが変化する不思議
・春夏秋冬、一貫しない、伝搬変化の不思議
これだけでも、十分に『おもむき』や『あじわい』があります。
カムバック組が『短期間で手柄を立てたい』という気持ちはわかります。
しかし、味わいやおもむき、季節感など、
多少は『情緒を楽しむ』とか『風情を楽しむ』など、
ムセンをやっていない人から見ても『やってみたいな』と感じるような、
何かが、少し不足している・・・と私は、常々感じています。
不足ついでに、申し上げますと、
今のJARLは、役員の目線が『会員を見ていない』と実感します。
JARLの基幹事業である『QSLカード送付を抑制』とか、
会員が、何を期待してJARL会費を納入しているのか、
さらに、既存会員向け基幹事業は後回しで『ニューカマーに優しく』とか。
本質がズレていると、私は感じています。
JARL批判については、選挙が近づいた頃に、改めて書きたいと思います。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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