サイクル24期は『SSBやCWしかなかった』と言っても過言ではありません。一部ではJT65が使われていましたが『何しろ、時間がかかる!』ということで、あまり普及しませんでした。一番飛ぶはずの『JT65』が『淘汰』されたのは、なぜか・・・を考えたことはありますか?。
【写真:1kWのIC-PW2は、本当に必要なのか?】
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◆FT8/FT4等の登場で『DX-QSOのハードルが下がった』のです。
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昨日の記事では『ニアマ以下は、すべて弱者』と書きました。
この考え方は『ランチェスター戦略』的に思うことです。
とはいえ、ニアマ以下で1kWerにも張り合える環境が揃いました。
まあ『自分の得意技』と『局所的』で『遊ぶ』といった、
運用の本質は、私は変わりませんが。
結論付けると『DX-QSOの「コストが下がった」』の一言です。
かつての『CWが一番飛ぶ』という時代は去りました。
CWにはCWの良さもありますし、
ダイレクトに伝わる『通信の雰囲気』は格別です。
SSBやAMも、同じような『味わい』は残っています。
しかし、オープン時間が読めない、オープン時間が短い。
<1960年~1990年頃の工業社会>
・人+モノ+カネが重要なファクターだった
<1990年~2020年頃の情報社会>
・人+モノ+カネ+情報が重要なファクターだった
<2020年~現代のネット社会>
・人+モノ+カネ+情報+時間が需要なファクターになっている
JARLのQSLカード問題などは『いまだに工業社会』の名残で、
まさに『時代遅れ』の『ナニモノでもない』といえます。
どうしても『紙カードが欲しい』ならば、
その局に直接リクエストすればいい話で、
おおかたは、Cfmのチェックを済ませれば『あー、邪魔になる』です。
JARL自体が『じっくり合意形成して』みたく『超、時代遅れ』です。
稟議にかけて、じっくり合意形成するなど、
高度成長期の労働組合の活発な時代には『マッチした』でしょうけれど、
今、そんなことをやっていたら『貴重な時間が失われてしまうだけ』です。
FT8/FT4等のシフトは『時間勝負』が露呈したと言えます。
かつて、CWが『一番飛ぶ!』とされた時代に『DX』をするならば、
・第一級かFCCのエクストラ級が『必須』
・100W機の2VFOを親機にして、1kWのリニアも『必須』
・アンテナは『鉄塔』に載せて・・・も『必須』
これだけのムセン・システムを組めば『まぁ、3百万円で平均年収が飛ぶ』時代。
ところが、FT8/FT4等のDigitalモード運用になると、
条件が大きく変化してきました。
▲オープン時間が格段に向上(伝搬が見つかった)
4アマの10Wでも『8J1RL』とFT8で交信している局もいます。
ということは、DX-QSOの『コストが、ものすごく下がった』ともいえます。
私の設備も『仰天のローコスト』で『なんちゃってDXer』になれました。
・IC-7300Mの中古機:70,000円
・中古のファイバーポール:8,000円
・中古のファイバー釣り竿:0円(頂きもの)
・4sqの電線(100m):0円(頂きもの)
・マグネット基台:10,000円
・給電部に差し込むギボシ端子:300円(たくさん入ったセット売り)
・スイッチング電源(30A)15,000円(中古品)
なんと、103,300円で『なんちゃってDXer』になれました、hihi。
今は、ハイバンドも好調です。
HFで一番波長の短い28MHz帯だと『0.25λ(1/4波長)』でも2.5mです。
1本ラジアルのGPを作っても『全長5m分の電線で作れる』。
理屈を理解せずにカウンターポイズを散らかすよりGPの方が飛ぶ。
たった、2.5mの電線から『六大陸(WAC)』もできます。
それだけ『DX-QSOのコストが下がった』といえます。
コンディション良好なのはサイクル・ピークに近づいていることもありますが、
FT8/FT4等の登場で『サイクルボトム期にもDXができた』のですから、
これからは、今までの常識が通用しないとも言えます。
Hamtteニアマや、憧れの1アマ・・・。
まあ、資格取得は『取っておいてソンはない』ですが、
それがないとDXができない・・・ということはなくなりました。
業界は『上級を煽らないと、儲からない』だけの話です。
旧電信級や旧第三級クラスなら『DXのコストダウン』が、
十分にご理解いただけるものと思っています。
高度成長期の『亡霊』に、いつまでも取りつかれていませんか?。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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