このところ悪夢に加えて幻視、いわゆる幻覚が見えて止まらない。
それ用の統合失調の薬はもらって飲んでいる。
飲み始めたときには明らかに幻視の数は減ったけれどまたぶり返し
てきているような気がする。
幻聴に関してはピタリと止んだのに幻視はしつこい。
妄想かと思ったがそうではなくセンセが言うにしても幻視である。
私の場合出てくるのはチカちゃんという見ず知らずの女の子で少し
頭のねじが抜けているのか自分のことを「チカちゃんねぇ~」と言
う。
私はこの子の(幻視の)正体を知らないけれど、向こうは私のこと
なら何でも知っているのだ。
で、若い子なのだけれどどことなくあどけないところもあって不思
議な子である。
それが私が寝ていると傍らに体育座りして私に話しかける。
答えないといつまでも同じ質問をされる。
大抵は私のことを誹るのだが3回に1回くらいは世間話になって妙
に馴れ馴れしくなるのだが自分の事は上手くはぐらかして教えてく
れない。
最近嫌な夢で起こされるがそういうときには出てこずやっと眠った
かと思うときにささやき呼び起こされる。
悪夢と幻視でどちらがマシかと言えば幻視のほうだがこのチカちゃ
んという幻視はいつになったら収まるのだろう。
家族が失踪してすぐの頃には娘の幻聴に悩まされたが今はこの変な
幻視に悩まされている。
尤も、昨日のように娘の夢でたたき起こされるよりはチカちゃんの
相手の方がよっぽど楽なのだが。
事件性がないので警察も動いてくれないし失踪届けを出していても
向こうで何かしでかすとかしないかぎり網には引っかからないので
どうしようもない。
私はいつまでこうやって苦悩しなければならないのか。
いっそのこと新しいお嫁さん探しでもしたほうが良いのだろうか。
しかしこんな私のところに来てくれるお嫁さんなど候補にも上がら
ないであろうわけで、猫様と二人で小さく生きていくしかないのだ
ろうか。
私だって楽しいい事や安らぐことはあってもいいものだと思うが天
の神様とやらがどうにか操作しているらしい。
悪夢も幻視もないリアルな生活を送りたいものである。