昨日も例のごとく女房の帰宅と同時にダッシュでハナちゃんのとこ
ろへ。
おお、おおおおお! 何だ今日は自分から「お父ちゃーん!」か、
ピントが追いつかないぞ。
ハナちゃんのコワイコワイの「青い人」(先生)がやって来て、
「抗生剤は今ので効いていて血の数値もぐんぐん良くなっているの
で、水曜日くらい一度退院して通院に切り替えましょうか」と。
ハナちゃんそれを恐々聴いていて
「えッ! 帰れんの!!」
「但しカラーは外せますが腹巻はしないといけないので(先生)」
「いやうーん、そうね、これなんスよね、こう、どうにも・・・」
「お前、それ外してもらってもお腹はペロペロ出来んのだぞ?」
「いやもうコレさえなければヘブンっスよ、私のお布団で静かにゆ
っくり寝られるしご飯も好きな時にいつもの食べられるし」
まあそうだわな、先生も「この子はちょっとこういう所では食べら
れないのかもですしね」と観察していて分かったようだ。
「んで、今日もおながいします」
「はいはい、首のとこ痒いねぇ、ここかな?」
「うーんいやもっと奥です、そうそう、あーもうかなわんです」
私に触れれているときは夢中で女房に触られているのにも気づかな
いらしい、と言うかわたしは片手にカメラなので、両手で撫でられ
る訳ないのだが、そんな事は今どうでもいいらしい・・が。
女房が一人で触ろうとすると
「また婆貞子かよ、ほれちょっとだけな、もうお父ちゃんにやって
もらったからさ」
嬉しいくせに女房にはなぜかいつも対抗意識を燃やして「私のお父
ちゃんなんだからね!」と言うスタンスを崩さないが嬉しいのはや
っぱり嬉しいのだ。
で、今日は元気一杯でよく鳴くようにもなったので散々ヨシヨシし
てもらって
「イキました、へう~ん」
さてまだ決定ではないが、水曜日に出られるということは一週間な
ので、ここの病院は一週間おきにまとめて診察料などを払わないと
いけないのだが、最初先生が、一週間で出られればいいですけれど、
この様子だと十日やそこらではきつそうですね、と言うので「ま、
いやらしい話と言うか現実問題なんですが、予算はどれくらい見て
おけば・・・」と聞くと「それはやはり大事な事ですよね、うーん
と検査して手術してまた検査しながら、んで一泊いくらって掛かっ
てきますので、まあ今見たところでは十日では無理そうなので二十、
いや三十万円くらいは最低でも掛かると思っていただければ・・・」
と仰っていた。
まあそうだわな、ペット保険なんて入っていないし全て実費だしヒ
トのように「高額医療制度」なんてものないし、まあそれくらい掛
かるだろうとは予想はしていた(普通の避妊手術なら市からちょび
っと補助金が出て三万五千円くらいだ)けれど、一週間で出られる
ならちょこっと安くはなるかもしれないが、手術の方が緊急大手術
だったので、そこで高くなるかもな。
でもお金のことなんかより命の方が計り知れないくらい大きいので、
そんな事は言ってられない。
多頭飼いで子猫生ませたいとか、色々理由があって避妊させない人
もいるだろうし、わたしのようにバカみたいに「自然のままの方が
よかろう」なんて人も他にもいるかもしれないけれど、ペット保険
はやはり入っておくべきだったなと痛感した。
保険なんてものは「使わなければ払うだけ勿体無い」ではなく「何
かあったときに困らないように先行投資する」ものだから、無駄金
でも何でもない。
メスだから避妊だけれど、しておかないとこういう事もありうるの
で出来るだけしてあげてくださいと、貰い受ける時に言われていた
が、まさか本当にこんな大変な事になるとは誰も思わないだろう。
避妊しなければ絶対こうなる訳でもない、そのまま健康に生きてい
くネコもいる。
だが逆にハナちゃんのように三途の川の入り口まで行くこともある。
ハナちゃんは幸いにも三途の渡しの船をぶっ壊して帰って来られた
が、みんながそうとは限らない。
余程理由がなければ避妊・去勢はするべき、ペット保険は安いので
もいいから入るべし、年に一度はどんなに元気でも健康診断に連れ
て行くべし、である。
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