クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

貝澤徹さんが語ったこと

2023年10月22日 19時58分06秒 | 美術展
今日は、特別展アイヌ工芸品展「AINU ART-モレウのうた」のアーティストトークを聴きに、三岸節子記念美術館に2回も出かけた。
まずは午前11時からの貝澤徹さんのトーク。中途半端なメモを頼りに、印象に残った話を書き出すと。

二風谷イタの彫り方は浅く、刃の傾きを変えてアイヌ文様の陰影を浮き上がらせる彫り方。
祖父(だった、曾祖父かも)が彫った作品を観てみると、その時代には鉛筆も無く定規も無く、手で寸法を測りながら文様を彫り進めたことだろう。

しなの木は柔らかい。熊を彫り、タクシーのダッシュボードに置いてもらった。否応なく、観光客の目に触れ続けるように。

藤戸竹喜さんから貰った熊作品を始めて見た時の印象は強烈だった。
これが写実だ、生きている。骨格まで分かる。

乾燥させてから彫る木がほとんどだが、中には彫りながら乾燥させる“せんの木”の様なものもある。

木彫作家は普通自分の作品が手元から離れれば、二度と見ることはないのだが、今日ここに40年ぶりに見ることができた作品が展示されていて感慨もひとしお。

ホタルが花嫁を探す神話をテーマに彫った。

『ウコーク』(作品名ですが、多分聞き間違えています)は、私の母、嫁、娘へと25年ごとに繋ぐ文化の継承がある。

午前中は、ギャラリーでのトーク。聴衆は30人程でした。書き出した事柄には、誤りがかなり含まれてるかと思いますことをご容赦願います。

そういえば、貝澤徹さんは自分のことを何回も“職人”って呼んでましたね。どういう心持ちから来てるんでしょうね。
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同級生の初出品

2023年08月20日 13時16分01秒 | 美術展
大学の同級生が、初出品をするというので、観に行きました。
昨日、愛知県美術館ギャラリーで開催の南風展です。
石﨑均さんでタイトルは、アトリエにて。


こちらは、ベテランらしい人の作品です

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瀬古亮河さんの鋭い足どり

2023年07月21日 19時07分32秒 | 美術展
今日、名古屋市中区栄3丁目のNODA CONTEMPORARYで瀬古亮河さんの「円あるいは、」の鋭い切れ味の折り重なるような筆致を楽しんだ後、エレベータで3階から2階へ、そしてその後は階段で1階まで降りました。階段の出入り口近くに、杖をついたご老人が一人、私を待っていたかのように話しかけます。
『上のギャラリーへ行きたいんだけど、このとおりの体で一人では行けない。誰か、3階の画廊から助っ人を呼んできてくれんか』
また3階まで上がって受付に座っていた作家の瀬古亮河さんに老人の言葉をる伝えると、彼は即座に立ち上がり、3階から一気に1階まで階段をトントンと。軽い身のこなしで、描く絵と同じように鋭い足どり、優しい心意気が頼もしいですね。
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絵は、時間を表す

2023年05月20日 20時17分43秒 | 美術展
今日観に行った絵画展。私の次に会場に入った人の言葉が、面白い。
彼は、書をやってる人。書は色が無いから、表す工夫としては、筆の勢い、線の太さ、そして墨の色。
そんな彼が言うには、絵は、時間を表すことができる。絵は動きを表すことができる。
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堀部美奈子さんの木彫展の賑やかな群像たち

2023年05月19日 20時19分41秒 | 美術展
堀部美奈子さんの木彫展に行ってきました。今回の個展タイトルは「原点に還る」。なんでも彼女の初期の作品を嫁ぎ先からちょっと帰ってもらって展示してるとのこと。
どの作品も鮮やかな出来栄えです。特に私のお気に入りの『あした天気になぁれ』は、見れば見るほど、その笑い顔に惹かれます。

堀部美奈子さんの木彫展「原点に還る」は28日(日)まで、一宮市浅野字駒寄のギャラリー葵で開催中です。(月、火曜は休廊)

トップの写真は、『あした天気になぁれ』。

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