クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

テーマは「いいかげん」

2024年11月07日 08時15分06秒 | 美術展

昨日観た愛知県美術館で開催中の『第15回ポスターグランプリ 入賞・入選作品展』。いずれもきれいにデザインされた作品で、見ていて気持ちのよいものです。
テーマは「いいかげん」。はて、受付のお姉さんに尋ねると、『いろんな「いいかげん」があって、愉しんでみてください』とのこと。
私が、「いいかげん」で真っ先に思い付くのは『いいころかげん』。そして良い加減の意味の『いいかげん』。その2つの意味の作品が並んでいましたが、もう一つの「いいかげん」がありました。

その作品のタイトルは『いいかかげんに、こっち向いて!』。開花したヒマワリの花が、幾千本(ちと、オーバーか)も写っています。そのいずれのヒマワリも向こうを向いているんですね。

第三の「いいかげん」は、『(しびれを切らしてしまったよ。)もうそろそろ』の意味でした。

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倉地伸幸さんの「新聞ちぎり絵70アート展」の見事なグラデーションとマチエール

2024年09月11日 08時56分23秒 | 美術展

素晴らしい輝き。

およそ新聞“紙”の物理的特性からはほど遠い「輝き」という言葉。

倉地伸幸さんの「新聞ちぎり絵70アート展」での新聞紙の、いや正確に言うと新聞紙の破片の集合体の輝き。

新聞紙の本体だけ(折込広告は使わず)を、色別に集め、ちぎってはちぎっては糊(百均で買うという)で紙に貼り付けできあがる作品。

30cm四方だと、2日で仕上げるという。時にピンセットを使い、見事なグラデーションにマチエール。

1年前なのかな、アクルリ画で展示をしたという尾西歴民。

同じ声のトーンと奥様のしとやかな様子は、アクルリ画展でも楽しくお話をさせていただいたことを思い出しました。

倉地伸幸さんの「新聞ちぎり絵70アート展」は、一宮市尾西歴史民俗資料館で、15日(日)まで開催中です。

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能面の秘密

2023年12月24日 10時18分19秒 | 美術展
こんなことは、承知の事実かもしれませんが、私は初めて知りました。
先週観た「第18回宏春会能面展」でのこと。
講師の宏春さんが説明してくれました。

能面は、左右対称でない。能面の向かって左側、面をかぶる者からいうと右側にあたるのですが、口から目にかけて少し短くなっている。緊張感を漂わせているとのこと。
能舞台に登場する時に、舞手は舞台に向かって左から出てくる、つまり能面の緊張した表情を観客に見せながら舞台中央にやってくるのだそうです。

うぅぅ~~ん、知らなかったな。
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午後は関根真紀さん

2023年10月22日 20時02分59秒 | 美術展
特別展アイヌ工芸品展「AINU ART-モレウのうた」のアーティストトーク、午後は関根真紀さん。講堂で行われ、聴衆は50人。
『アイヌ文様のモレウは、梟の目に似ている。』
『アイヌ文様は、切ってはいけないもの。無限に繋がっていかないといけない。』
『アイヌ文様を、尻にひいてはいけない。』
予定時間を5分延長して話が終ってからのアイヌ語の早口言葉。一息で、7~8秒続く言葉を7回半も繰り返しました。およそ1分は圧巻の締めくくりでした。

関根さんは自分のこと「甘え上手」って言ってましたね。「デザイン作家の自身」をデザインするプロモーションがうまい人なんでしょうね。
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貝澤徹さんが語ったこと

2023年10月22日 19時58分06秒 | 美術展
今日は、特別展アイヌ工芸品展「AINU ART-モレウのうた」のアーティストトークを聴きに、三岸節子記念美術館に2回も出かけた。
まずは午前11時からの貝澤徹さんのトーク。中途半端なメモを頼りに、印象に残った話を書き出すと。

二風谷イタの彫り方は浅く、刃の傾きを変えてアイヌ文様の陰影を浮き上がらせる彫り方。
祖父(だった、曾祖父かも)が彫った作品を観てみると、その時代には鉛筆も無く定規も無く、手で寸法を測りながら文様を彫り進めたことだろう。

しなの木は柔らかい。熊を彫り、タクシーのダッシュボードに置いてもらった。否応なく、観光客の目に触れ続けるように。

藤戸竹喜さんから貰った熊作品を始めて見た時の印象は強烈だった。
これが写実だ、生きている。骨格まで分かる。

乾燥させてから彫る木がほとんどだが、中には彫りながら乾燥させる“せんの木”の様なものもある。

木彫作家は普通自分の作品が手元から離れれば、二度と見ることはないのだが、今日ここに40年ぶりに見ることができた作品が展示されていて感慨もひとしお。

ホタルが花嫁を探す神話をテーマに彫った。

『ウコーク』(作品名ですが、多分聞き間違えています)は、私の母、嫁、娘へと25年ごとに繋ぐ文化の継承がある。

午前中は、ギャラリーでのトーク。聴衆は30人程でした。書き出した事柄には、誤りがかなり含まれてるかと思いますことをご容赦願います。

そういえば、貝澤徹さんは自分のことを何回も“職人”って呼んでましたね。どういう心持ちから来てるんでしょうね。
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