『大相撲』
2. 日本各地で巡業が行われる。
⇒巡業とは何だろうか。普通、人はこういう場合『巡業』を和英辞典(ネットでも)で調べる。
まあ知らなければ、そうするしかないと思うだろう。
私だって、えらそうなことを言って、巡業なんて英語知らない。でも知らなくても構わない。
知らないということは、考えるチャンスなのだ。実際の英会話で知らないからと言ってその都度調べる暇はない。
知らなければ調べる。殊勝な態度であるが、それなら知らないものは全部調べる、ということになり、会話なんて全然できない。
スマホ(機械翻訳)片手に話す。または和英辞典に首っ引きでしゃべる。
人と話しているのか、スマホと話しているのかわからなくなる。それでは真の人間らしいコミュニケーションからは程遠い。
まあいずれにしても、実際の英会話では、便利な道具に頼るヒマはない。自分の中にあるものだけで勝負するしかない。だから日頃の練習が大事なのだ。
考えるのだって、常日頃、自力で考える習慣がなければ、必要な時に考えることはできない。第一、調べてばかりいたら、英会話なんか何も面白くない。
自分で考えて、自分で話すから英会話は面白いのだ。
和英辞典なんかなくても、自分でなんとか言える。
そんなたくましさが欲しいものである。
間違えることを恐れない。
人に頼らず、自分の力で何とかする。
英語の勉強は、英会話の修行は他力本願ではダメである。英語は自力本願である。
さて『日本各地で巡業が行われる』を考える。
お相撲さんの立場で考えると、『日本各地で巡業が行われる』とは、
日本のあちこちに行って、相撲を人に見せることである。『あちこちに行く』とは『たくさんの場所に行くこと』である。よって、
・Sumo wrestlers go to many places and show sumo (to people).
巡業とは、取り組みとは異なり、趣旨としては、相撲を見せて、地元の人たちとの交流の場ということであろう。いわゆるイベントである。have を使い
・Sumo wrestlers go to many places and have a sumo event.
通常の『場所』といった公式の試合ではなく、相撲のパフォーマンスを見せるという場であるので
・Sumo wrestelers go to many places and show sumo performance.
簡単に言うと、相撲取りが各地に行って、人が見ると考えて、
・Sumo wrestlers go to many places and people see sumo performance.
『巡業』という日本語にとらわれると、どうしても『回る』という意識になり、rotate や、circulate, といった、難しい単語を持ち出してしまう人も多い。難しい格式ばった英語は、使われる場面が限定されている。だからその単語がどう使われているかを、辞書(英英辞典、英和辞典)で確認する必要がある。難しい使い方をよく知らない英語を使って間違えるよりも、簡単な英語を使う方が自然でよい。基本英語は普遍性がある。普遍性があるということは、幅広く使われるということ。だから間違えることが少ない。確率的に言うと、より通じるということになる。
考え方で言うと、巡業ということは、簡単に言うと、多くの場所に行くこと。この考えるというプロセスを経ることで、不自然な英語を避けることができる。
うちの教室で goの使い方を練習した方であれば、『巡業』という日本語も、考えたら go to many places のことであることが判明するだろう。覚えた英語は、考えて、そして使うことである。活用、応用する力が語学力である。ある生徒さんは、go to many cities and play sumo. と訳した。基本構文のgo to many places をcities に変えて応用されていた。お見事。
『各地で』というと、これも何というか迷うが、要するに『たくさんの場所で』ということなので、have を用いて
They have sumo events in many places. というのもよいだろう。
他にも色々あるでしょうが、これくらいで。
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