猫が好きな生徒さんが、おられる。
毎回、がんばって英語で、近況などを書いて来られている。今回は猫に関してだった。
以前に飼っていた猫に関して、いかに家族の皆さんががその猫をかわいがっておられたか、よく伝わる文章だった。
教室で勉強されている表現を駆使して、猫との生活を描写されていた。
書いて来られた内容に関して、英語でお話しをしてもらい、さらにこちらから質問をして、がんばって英語で説明をして頂く。
その中で、『お母さんが、猫を自由に出入りさせている』というのは、英語でなんて言ったらいいのか、と考え込まれる場面があった。
即座に私は、『猫になって、猫の立場で考えて下さい』とお願いした。英語で言うと Be a cat!
すぐに、あっ、そういうことか、という表情をされ、
The cat went into the house and went out of the house freely. という英語が導き出された。
これは、うちの教室で練習して頂く 速習トレーニングgo(33文型)の内の I go into my house. I go out of my house. の活用である。
お母さんが、出入りさせている→ 猫が自由に出たり入ったりできる。お母さんの視点で言うと、少し難しいのなら、今度は猫の立場で考える。それだけで、今回の場合、英語が簡単になった。
『出入りする』『出入りさせる』という風に日本語で考えると、発想が固定されて、難しく思えるかもしれないが、自分が猫の立場で考えると、具体的なイメージがわき、自分の知っている英語で表現できるとわかるため、英語が簡単になる。
ちなみに、『お母さん』から始めると、let (過去形も同じlet )を伴って、
My mother let the cat come in and go out of the house freely. などと言ってもよい。
今回は、猫の視点ということだったが、もちろん猫に限らず、英語で言えないといった場合、視点を変えてみると、意外と簡単に英語で言えることが多い。
新しい表現を求めることも大事なのだが、視点を変えるだけで、使えないと思っていたもの(英語の知識)が、息を吹き返す。
物は言いよう、考えようである。
英作の練習は、我々に自由で柔軟な発想をもたらしてくれる。
たとえ持っている知識が限定されたものであっても、精神の働きを限定することはない。
自由な発想によって、自分の持っているものが、使える武器となる。
自分が既に手にしている道具を、どう使いこなすか。
よく考え、そして工夫することが、英会話上達の近道だと思う。
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