Coronavirus Crisis /コロナ禍
7. 別に高齢者でなくとも、若くても、コロナにかかると、大変だ。
⇒ 考える、ということを英語学習において勧めている。
英作においてもそうだし、教室においても、普通は学習者には難しいとされているTIME他、様々な媒体を用いて、これはぜひ読んで、考えて欲しいというものを厳選して、読んでもらっている。英語の勉強にというのも、さることながら、むしろ英語の向こうにある世界の様々な問題を見て、それらの問題を読んで自ら考えて欲しいと思って、難しそうなものであっても、果敢に読むことに挑戦してもらっている。
『コロナにかかると、大変だ。』
大変て、一体どのように大変なのか考えることが大事である。
大変というのは、人生大変な事ばかりであるが、ことコロナという病気に関することで、大変とはということなので、明らかに、発症して大変だということ。こうなると、以前に書いた、sick という英語を使うとよいだろう。
(sick に関して→英作問題『コロナ禍5(高齢者・基礎疾患・重症化)』をご覧ください)
『別に高齢者でなくても、若くても、コロナにかかると、大変だ。』
簡単に言うと、高齢者も大変だし、若者も大変なのである、コロナになると。
・Elderly people may get very sick when they get covid. Young people may get very sick when they get covid.
・Both Elderly people and young people may get very sick when they get coronavirus.
sick=病気の、という単語だが、very をつけるだけで、すごく病気→『すごくしんどい』『症状が重い』という意味で使われる。
難しい単語を覚えるのも、もちろん大事だが、こういった簡単な単語の使い方に習熟することこそ、英会話の熟達には必要不可欠だ。やはり生の英語を、どんどん読んで聞いて、インプットをすることが大事だし、英英辞典などもぜひ読んで欲しいと思う。英英辞典は、情報の宝庫である。
Aだけでなく、Bもそうだ、 という構文( not only A but also B)を知っていれば、
・Not only elderly people but also young people may get very sick when they get coronavirus.
主語をコロナに変えても言える。make (使役、~させるの意)を使うと、
・Coronavirus will make both elderly people and young people very sick.
・Coronaviurs will make both young and old people very sick.
sick のみならず、他の言い方も使えるだろう。Not only "sick", but other expressions can be used, too.
大変、ということは、症状で言うと、重症化すると考えて、以前に紹介した、have symptoms を用いて、
・Both young and old people may have severe symptoms if they get cornaviurs.
さらに考える。大変だということは、問題があるということなので、have a problem を使い、
・Elderly peole will have serious problems when they get coronavirus. Young people, too. (→So will young peole. /The same goes for young people. )
・Both young and old people will have a lot of problems if they get coronavirus.
問題というと、trouble という語を思い浮かべる方も多いだろう。trouble ならば、in trouble という形式をとる。
・Both young and old people will be in (serious) trouble if they get coronavirus.
※have trouble は、~するのが難しい、と言う意味になるので注意が必要。例)I have trouble breathing. (呼吸困難)
大変だ、ということは、重症だということ。重症とは、軽症と異なる。どう異なるか。生死の境をさまよう。簡単に言うと、死ぬかもしれないということ。よって、
・Even if you are young, if you get covid, you may die.
『大変だ』という簡単な一語であるが、その意味する所を考えて、深く掘るならば、その意味するところは、結局、死ぬ可能性だとわかる。そうすると、die という簡単な英語で、言い表せることとなる。
will は未来(だろう)を表し、may は可能性(かもね)を表す。
You will die. なら、ほぼ確実に死ぬ。You may die ならば、死ぬ可能性がある、ということで、不確実性なので、死ぬかもしれないし、生きるかもしれない。なんか当たらぬも八卦当たらぬも八卦の占いみたいだが。
簡単な助動詞のmay だが、なかなか人は、意外と使わない。可能性というと、likely やpossible を使う方も多いが、正確に使いこなすためには、英和、英英辞典などで例文を見て、使用例をよく参照する必要がある。そういう難しい(難しくもないが)言い方もいいが、基本の助動詞である、may なんかをよく使いこなして欲しい。可能性と言っても、確実ではないのだから、その反対は、恐らく(たぶん)そうだということなので、may という話である。
may でもmaybe でもいいが、知っているはずの英語が、出ないのは、なぜか。日本語で考えているからである。もしくは、頭に浮かぶ日本語を、そのまま直訳していることが原因である。
日本人なので、日本語が頭に浮かぶのは、当たり前かもしれない。しかし、頭に浮かぶからといって、そのまま単語レベルで英語に置き換えても、自然な英語には、大抵ならない。
本当は、本来的には、いっそうのこと、英語で考えるようにするのが、近道なのであるが、英語で考えるということは、多大な修練と、覚悟が要るので、おいそれとはできないかもしれない。英作修行の行く果ては、Think in English に他ならないのであるが、その途上においては、特に難しい日本語においては、英作の発想で、その日本語の意味を本質レベルで英語に置き換えるということを行なう必要がある。
頭に、ある日本語が浮かんでも、そのまま英語にするのではなく、その日本語自体に吟味を加える。自分が言いたいことは、一体何か。自分がそう思うのは、なぜか。
自分の想いと言葉。それらをちゃんと自分で考えて、なぜ自分はそう思うのかを考えることができれば、それらは他ならぬ自分の想いなのだから、必ず自分の言葉で、簡単な身近な英語で言えるだろう。
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