考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『経済制裁、ロシア包囲網【ウクライナ戦争4】』

2022-06-27 14:28:00 | 英作 解答

英作問題『ウクライナ戦争』 War in Ukraine

4.西側諸国は、ロシアに対して経済制裁を発動。ロシアに対する包囲網を強化しつつある。

⇒ まずは、経済制裁とは何かを考える。

何をすることが、経済制裁なのか。

なぜ経済制裁をするのか。

経済制裁をすることで、どうなるのか。

経済制裁をすることで、何を求めているのか。

考えるとは、漠然と考えるのではなく、具体的に考えることである。

色々な角度から、その事柄に考察を加えることである。

色々考えると、経済制裁というような、我々の日常からかけ離れたような用語も、何か自分に近づいてくるように思えるだろう。

経済制裁とは、要するに、ロシアが他の国を攻撃しているので、やめさせるために、ロシアを攻撃するわけにもいかないので、仕方ないので、軍事的には、どうすることもできないが、経済的に打撃を与えようとすることで、具体的には何かというと、ロシアとの交易を一旦停止しようということなので、簡単に言うと、ロシアから物を買ったり、物をロシアに売らないようにしたら、ロシアも困るだろう、ということが、経済制裁ということだろう。

つまり経済制裁とは、簡単に言うと、ロシアから物を買わないし、またロシアに売らないことである。よって

・to stop buying from Russia or selling something to Russia. ということとなる。

他にも、売り買いをしない、ということは、ロシアと取引しない、ということなので、business を使い

・Western countries stopped doing business with Russia. 

 

『ロシアに対する包囲網を強化しつつある。』

次に包囲網を考える。

包囲網とは、何だろうか。

昔で言うと、戦前の日本に対する石油等の禁輸措置であるABCD包囲網といったものがあったが、要するに、包囲網とは、諸々の制限を加えることにより、対象国を封じ込めることで、包囲網が強化されることで、その対象国は、孤立する事態に陥る。孤立無援。孤独。ということは、要するに、手を差し伸べる援助国がないということで、日常語で言うと、友人がいないことである。よって、

・Russia will have no friend(s). 

friend は、友であるが、形容詞 friendly を用いて、a friendly nation とすると、友好国となり、a friendly fire は、味方からの誤爆という意味である。参考まで。

友人(友好国)がいないということは、逆にいうと、敵だらけとなる。enemy を使って

・Russia has a lot of enemies. 

・Russia has enemies all aroud them. とすると、周りには敵だらけ、となり、包囲網のニュアンスが出る。

包囲されるということは、助けてもらえない、ということになるので help を使い

・No countries will help Russia.  

・Russia will not be helped by any other coutries. とひっくり返して受動態にしてもよい。help がよいなら support もよい。

・No countries will support Russia. 

No は行き過ぎということであれば、fewer 程度にするとよい。

・Fewer countries will support Russia. 

Few countries なら、ほとんどいない。a few なら、少しはいる。fewer なら、結構少ない、少な目という感じ。a の有無等で、意味が異なる。

・There will be no/fewer supporters for Russia. でもよい。

経済制裁というのは、報道ではよく impose/put sanctions on/against ~ と言う。包囲網は、孤立することなので、コロナの文脈でもよく言う、isolate という語がある。

・Western countries decided to impose sanctions on Russian. Russia is becoming more and more isolated. 

・Wetern countries announced sancions on Russia, which will make the country increasingly isolated internationally.  

等。

誰しも、言いたいことがあれば、ズバリのひと言を求める。でも、よく考えたら、人生において、大事なことは、一言では言い得ない。大事なことを伝える時、人は自ずから多弁となる。それに対する思いが強ければ強いほど、言葉を尽くして、相手にわかってもらおうとする。

経済制裁を sanction と言うのは、簡単である。辞書を見れば、すぐわかる。

しかし、はたして、それだけで、英語の力がつくのだろうか。言いたいことが、言いたいように言える、迫力ある、力強い英語力が獲得できるのだろうか。

 

一言を求める人の英語は、一言で終わる。

 

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