さて、イヴですね。
今年のイヴはまた、これまでと違った心で迎えられたのではないでしょうか。
去年までは、あなたがたはまだ閉じた感性の世界の中にいた。人の見栄えだけを見て、心などほとんど感じなかった。人間など馬鹿だから信じられない、見栄えがきれいだったらなんでもいい。人はいやなことをする動物だから、馬鹿にして、適当につきあっていればいい。そんなことを考えている人が多かった。その中で、建前的ではありますが、プレゼントなどして、だれかのための愛を実行できる、一年に一回の貴重な日だったのです。
どんな愚かな人も、この日だけは、美しいイエスの心を思い、だれかのために美しいことをすることができる。愛の中で許されているような気のする、とても美しい日だったのです。
もっとも厳しい冬の日がそれであるというのが不思議だ。厳冬の日々の中にたった一日だけ、わずかに美がある。まるで暗黒の逆風の時代に生まれてきたイエスのようだ。
アンタレス、と呼ぶことにしましょう。彼の名はたくさんありますがね、この星の名が、かっこいい彼を表わすのにちょうどいい気がします。そのアンタレスが、炎のように吐くツイートで、あなたがたにもいろいろなことがわかってきた。
愛の本当の姿がわかってきた。人間の真実がわかってきた。
新しい感性で感じる、イヴという日はどんなものですか。今年も変わらず、だれかのためにプレゼントを用意するでしょう。それは、去年とは違うものでしょうか。
愛する人の心が見えるようになったとき、人間は何をその人に贈るでしょう。
少しずつ、何かが変ってきています。