今日の絵は、添島揺之を敬して、わたしが選んでみました。レナード・オクトマンという、トーナリズムの画家の作品です。題名は「冬の朝」。
トーナリズムは多く、押さえた色調で風景を描きます。それがどこか水墨画に似ているので、添島はトーナリズムが好きらしい。
わたしたちがやっていた西洋美術の活動を通していろんな絵を見て学んでいましたから、自分のブログを始める時は、これでいこうと決めたらしいです。
美しい風景画と、秀逸な短歌のコラボレーションなどおもしろいですね。歌だけでなく、絵画に関する短いエッセイなどもある。古今の歌をかかげたり、時には現代短歌を添削したりもしています。実におもしろいブログだ。
添島揺之は人霊ですが、わたしたちのこの多重人格活動に参加しています。多くの人格の一つです。何せ今の時代は、優れた才能が伸びることが異様に難しい。なので彼はこういうところから出てきた。人間も馬鹿ばかりではない。優れたものもいるのだということを、世間に教えたかったらしい。
それはそのとおり。今は馬鹿が好きなようにやって、いい人材をしらみつぶしにつぶして、自分たちばかりをいいようにしているという時代ですから、彼のような才能はとても伸びることはできない。それどころか大人になることすら難しい。実質、高い才能を持つ人間は多く、この時代10代までで死んでいます。生き残ってくれた人も実に苦しいことになっている。人類の冬の時代と言えましょう。
この様相では、人類は馬鹿ばかりなのかとも思えてくる。悲愴ですね。だが人間は馬鹿ばかりではない。非常に優れた才能を持つひともたくさんいるのです。
時代が時代ですから、彼はこんな形でしか出て来れませんでしたが、いずれ時代が変わり、馬鹿が失墜して、いいものが伸びて来れる時代がくれば、彼も自分の人生を持ってこの世界で才能を発揮できるでしょう。
そのほうが自然でいい。自分で自分を生きている実感がある。
早くそんな時代が来て欲しいですね。