まえがき
これは、かのじょが27歳のころに書いた、初期の作品です。
人生の最も厳しい試練の時期に、童話作家として自分を立て直そうと志してから、初めて書いた作品です。
主人公のモデルは、そのころに手に入れた小さな七宝焼きのペンダント。
初期の作品は、未熟で足りないところも多いと、かのじょは発表することをしぶっていたのですが、今読み返すと、とてもおもしろいファンタジーなので、わたしたちはこれを発表することにしました。
後々、月の世の物語で発揮したかのじょの高い表現力の片鱗が、この作品にも見えています。
明日から、6回に分けて発表します。
お楽しみに。