世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

金色の星

2017-02-18 04:41:55 | 花と天使・第2巻


新しく買った色鉛筆に金色があったので、描いてみました。

夜の空は何度も塗り重ねなければならないので、けっこう大変です。

この絵柄は、もともとかのじょを描くために考案されたものなので、やっぱり一番描きやすいですね。






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玄宗と楊貴妃

2017-02-17 05:05:11 | 詩集・絹の鎖

みんな
なんであんな女に入れあげるんだと
おれのことを言うよ
たいした美人でもないのにと

知ってるさ
あれは
まだ自分の下帯さえ
上手に縫えないような馬鹿なんだよ
だが
おれの女なんだ
何にも代えがたい
おれの女なんだ

遠い昔だ
おれたちはいつか
葡萄畑の隅で会う約束をしていた
おれは用が長引いて
少し遅れて行った
そのときは別にすっぽかしてもいいと思っていた
馬鹿な女だし
ほかにもっとかわいい女はいた

だのに
おれは見たのだ
おれが約束の葡萄の木の近くまで来た時
あの女は
必死で
小さなものをいじくっていた
おれは不思議な気がして
しばし隠れて覗いていた

何をしていたと思う
あの女は
ちぎれたトンボの翅を
必死でつけてやろうとしていたのだ
それはもう悲しそうな顔で
涙すら流して

おれはそのとき
あの女の魂を見たのだ
おまえたちにはわかるまい
見たことがあるやつでなければ
女の魂というものが
どういうものであるか
わかるまい

それは
虹色の
小さなカタツムリのようだった
かわいいなんてもんじゃない
あれは
なんていうものなんだ
なんでこんなに愛おしいんだ
見ているだけで
どうしておれは幸せになるんだ

女っていうものの
正体を見てしまったら
男はもうおしまいなんだ
かわいいやつなんだよ
まだ馬鹿だから
失敗ばかりする
おれも痛い思いばかりする
だが離れられない
離れるくらいなら
死んだ方がましなんだ

馬鹿だと思えばいい
おれは幸せなんだ
馬鹿になってこいつを愛せることが
幸せなんだ
離れたくないんだよ

愛しているんだ





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稲を持つ天使

2017-02-16 04:17:09 | 花と天使・第2巻


お待たせしました。ソルです。

似せようと努力しました。まずまずの出来です。

でも本当の彼は、もっと男らしくて、さわやかな男性です。

この絵柄では、この辺が限界ですね。ゾスマやシリウスは、とても無理です。






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犀の角を持つ天使

2017-02-15 04:17:24 | 花と天使・第2巻


ヴェガです。似せようと努力しましたが、この人は描けば描くほど遠くなるような気がします。

どうしても邪魔が入るからです。

かのじょの描いた絵が一番似ていますよ。






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赤い実を持つ天使

2017-02-14 04:38:37 | 花と天使・第2巻


この絵のモデルはもちろんアンタレスですが、前の絵の方が似ています。

似せようと努力してみたんですが、やはりこの絵柄では難しいですね。

本人はもっとかっこいいです。







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猿の目

2017-02-13 04:18:16 | 黄昏美術館


オスカー・ココシュカ


自画像であるが、目と顔つきが一致していないことが明らかにわかる。

渋いことのできる男の顔に、猿のように弱気な目が灯っている。本霊はほとんど何もしていないが、訳のわからない不安にいつもさいなまれているのだ。

それはおそらく、自分を他人から盗んでいることへの呵責であろう。

何も偉いことをしていないのに、実力がある人間の人生を歩んでいることに、何らかの怯えを感じているのである。その様が絶妙の筆で描かれているが、残念ながら本人が描いているのではない。

この画家の作品は、ピカソのように、将来的に廃棄の対象になるだろう。人間の勉強が進めば、正体を見破られ、ごみと同様のものになる。

20世紀の芸術には、そういう絵画が多い。







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黄色い百合を持つ天使

2017-02-12 04:18:56 | 花と天使・第2巻


アルヤのつもりですが、あまり似ませんでした。

彼はもっと男らしくてやさしい感じです。

この絵柄ではどうしても、女性的になりますね。






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春の天使

2017-02-11 04:17:41 | 花と天使・第2巻


描き手が変わったのが、あきらかにわかる絵ですね。

今度の描き手は、派手で明るいのが好きなのです。

しばらくこの人の絵を楽しんでください。







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アッラーよ

2017-02-10 04:32:06 | 詩集・絹の鎖

マーケットに
爆弾を抱いた女を投げ込み
馬鹿を百人殺した

昨日は
車を駅に突っ込ませた
二十人が死んだ

その前は
いらついた男に
爆弾入りのかばんを
市庁の玄関に忘れて来させた
二十三人が死んだ

時間は流れる
明日は誰を殺しに行くのか
目的は何なのか
何があってもやるというやつは
何を考えているのか

時間が流れていく
時間が流れていく
昨日も確か同じことをしていた
今日の俺は
昨日の俺と同じなのか
なぜこんなことをしている

おれは何もした覚えはないのに
なぜ時間は流れているのだ
誰が時間を流しているのだ
誰がこんな歴史を始めたのか
アッラーよ

爆弾を
熊のぬいぐるみの中に入れ
何にも知らない幼女に背負わせ
市場にいる母親のところに行けと
命じる

殺せば
おれは助かるのか
何からだ

アッラーよ





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散歩する人

2017-02-09 04:17:34 | 詩集・絹の鎖

嘘でもいいから
ちがう自分になりたかったのです

わたしは
影でいやなことをして
馬鹿みたいなぶすになったから
あんな
やさしくていい女になりたくて
形を盗んで
きれいに整えて
いい女に成りすましたの

できることは全部して
完璧にやりました
おとなしめの
センスのいい服を着て
馬鹿みたいなこと言わない
静かな女のふりして
生きてきました

でも
だれも来ないの
男の子も
女の子も
だれも友達になってくれないの
だってわたしは
まだ何もしてないから
みんながわたしを知ってくれるような
いいことは何もしてないから

姿を盗んでも
何かでわかるの
みんなわたしのところには
来てくれない

だから
盗んだお金で
流行りのコーギーなんか買って
冬の町を散歩させてる
犬はかわいいけど
愛してるわけじゃない
犬がいないと
わたしがつらすぎるから
高い犬じゃないと
わたしが悲しすぎるから

風がささやく
このまま何もしないでいると
いつか空っぽになって
馬鹿になるだろう





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