世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

芝居

2024-11-20 02:42:44 | 詩集・こどもたちへ

暗い矛盾の闇に
沈み込む自分を
何とかするために
君は上手に嘘をつく

神様が落した
髪飾りのかけらを拾って
メダルのように胸に飾り
美しい人間の芝居をする

ああかわいそうに
そんなことをしなくても
君は美しいのに

矛盾の闇に染まって
鉛のように重い自分を
忘れ去るために
君は悲しい嘘をつく




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道化・2

2024-11-19 02:38:24 | 詩集・こどもたちへ

黄金の雨のように
幸運を浴びながら
どんどん自分が
腐ってゆく

こどもたちよ
ごらん
あの愚かな道化の
踊る舞台を

金色のライトを
浴びながら
絶望の地獄に
沈んでいく魂の
あえぎを隠して
歪んだ笑いの中に
自分を見失ってゆく
あほうの結末を

つらいのだ
つらいのだ
あふれるほど
金があるのに
愛が何もない

魂の飢えを
埋めるために
狂ったように
黄金の魚を食う

こどもたちよ
ごらん
あのすさまじい
孤独の魂を

万人の人に
褒められながら
決して愛されることのない
蛙のようにみじめな
魂を抱いて
あれは一生舞台の上で
嘘の自分を
踊っていなければならないのだ





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赤い実のなる木

2024-11-18 02:50:13 | 花と天使・第2巻

りんごの木にしようと思いましたが、ちょっと単純すぎるので。

赤い実のなる木にしました。

花も描かないとちょっとさみしいかな。

次はもうちょっとがんばってみたいと思います。





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愛を盗む

2024-11-17 03:06:14 | 詩集・こどもたちへ

嘘ばかりで
生きてきた
こんな人生
二度とやらないと
死んでから思った

幸せになりたくて
人の愛を盗んで
やってきた
いいものを着て
いいものを食べて
何不自由なく暮らしても
幸せじゃなかった

愛は
盗んできた途端に
小鳥のように
死んでしまうから

死んで
かたちだけになった
愛を
肩に並べて
幸せのふりをしてきた
つらかった
苦しかった
何もかも嘘ばかりで
何もなかったから

もう二度と
やりません
神様
ごめんなさい

二度と
二度と
愛を盗むことなんて
やりません




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2024-11-16 02:31:46 | 詩集・こどもたちへ

責任が
雪だるまのように
ぶくぶくと膨らんでいきます

ついてしまった
嘘の結果が
お化けのように
大きくなって
のしかかってくるのです

できない
やりたくない
そんなこと
言えるわけがない

善い人のふりをして
12匹の虎の子を
拾ってきたのは
わたしなのだから

本当は
虎なんて
好きじゃないのに

愛しているふりをして
すべてを
やらなくちゃならない
それもこれも
愚かな嘘をついてきたことの
結果なのです




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ご近所の花々

2024-11-15 02:39:53 | 森の声・花の歌

また花の写真がたまってきたので、一気に放出してしまいましょう。最初はオオバアメリカアサガオ。


ユウゼンギクとカマキリ。


キク。


ツワブキ。


ヒメツルソバ。


ホトトギス。




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2024-11-14 03:00:43 | 詩集・こどもたちへ

タールのような
黒い汗を流しながら
おまえは必死に
迷子になった馬を
探している

それに乗れば
不思議な愛の園を
千里も走ることができるという
美しい駿馬を

伝説の聖者となるために
愚かな嘘をついた
その日から
おまえにはその馬が
見えなくなった

愛さえあれば
愛さえあれば
こんなつらい思いなど
しなくてよいのに

黒いタールの汗で
盗んできた聖衣を
汚しながら
おまえは千匹の
駄馬の群れに飛び込む

嘘ばかりついてきた
自分の影を殴りながら
おまえは駄馬の群れの中をさまよい
探し続ける
探し続ける




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ピアス

2024-11-13 03:09:02 | 詩集・こどもたちへ

神様がくれた
小さな幸せを
レジンで固めて
かわいいピアスを
作ってみた

耳元でゆれるたび
ピアスは
神様の声で
小さな歌を歌う

あいしているよ
あいしているよ
みんな
あいしているよ

繰り返すことばが
心の中に住み着いて
ああ
わたしも
誰かにつたえたくなる

あいしているよ
あいしているよ
みんな
あいしているよ




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2024-11-12 02:37:47 | 詩集・こどもたちへ

お空に刻まれた
三日月のような
君の胸の傷を
小さな鉢にして
花の種を植えよう

花はそっと芽生えて
やさしく繁茂し
君の胸の傷を
覆ってしまうだろう

もういいんだよ
苦しまなくて
馬鹿なことはいっぱいした
でも明日は
君にも必ずやってくる

傷は癒えても
傷跡は残る
それを君は
小さな愛の入れ物にして
これからみんなに
愛を配っていくんだ

お空に刻まれた
三日月のような
君の胸の傷を
小さな鉢にして
花の種を植えよう




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黄色い木

2024-11-11 02:47:34 | 花と天使・第2巻

イチョウの木としたいところだけど、なんだか単純すぎるので、黄色い木にしました。

これからしばらく、天使にかわいい木を添えて、描いてみたいと思います。

でも花を描かないと少し寂しいですね。




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