あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

何故今これを言うのだろう

2013年02月13日 23時04分31秒 | 政治(安倍政権)
【ポストセブン】ホリエモン「富裕層増税は逆効果。日本経済は縮小化する!」
http://www.news-postseven.com/archives/20130213_171514.html

 俺、実はホリエモンわりと好きなんだけどな…。

 ひろゆき氏やホリエモンを見てて思うのは、正論を語っているように見せかける術がすんごい上手だなぁってトコだ。

「増税の対象者はほとんどオーナー社長とかだから、役員報酬を基準額以下に引き下げて会社に内部留保するだけだと思うんだよね。実際、法人税額と比較して有利な額以上の報酬を受け取らないのは普通の節税対策だから」
全員とは言い切れませんが、オーナー社長がこの増税の対象のド真ん中なのは間違いないでしょう。
彼らは会社の経理を動かせますので、合法的に節税工作ができる。うーん、これでは税収増えなかったりするわけです。


 まあ微妙(※後で解説する)なんだが…、でも、まだここは正論なんだよ。
 で、これに、

「これは政府の低所得者に対するポーズだろう。それは非常に危険なこと。大多数を占める富裕層以外の人に向けた単なるポピュリズム政策の末路は、ほとんど税収が増えず、富裕層の節税や海外脱出を助長し、経済は冷え込むという最悪の結果を生む」


 こういう論法に繋がっているのが、おかしい。ここは絶対に正論じゃない。
 税収が増えないなら、実質富裕層にダメージは「極小」だと主張しているわけやん。海外生活ってのは思いの外にリスキーだし、特に日本国内に住んでいる富裕層については、海外へ出ようという人はそんなに多いとは思えない。つーかこの程度の増税でリスク覚悟で海外出て行くような連中は、既に出て行ってる。矛盾しているわけだ。
 ホリエモンとかひろゆき氏周辺はどうか知らんが。そーゆー連中の方が「特殊」と見るべきであろう。

 あと、この記事の出る時期が微妙に気になる。
 これは要するに、野田政権の爪あとの増税路線だろ?(ホリエモンの言う)ポピュリズム政策をしていたのは野田ではないか。そこに言及しない辺り、抜粋した人に悪意があるのか、ホリエモンに悪意を感じる。
 ちなみに、野田もポピュリズム政策だったわけではなかろう。あれは単なるお友達重用であって、国民に迎合していたわけではない。
 それをやってたのは鳩山・菅の2大売国奴だ。

 なーんかね、ホリエモンの慟哭の矛先が、まるで安倍総理に向いているような気がするんだよ。で、安倍総理を「ポピュリスト」と非難するかのような論調に感じるんだよ。前政権の負の遺産すら、総動員しての。

 ま、安倍総理にポピュリスト的な面が、まったくないとは思わないよ。
 でも、政治家は人気商売なんだから、ポピュリスト的側面がゼロではいけない。大衆へのアピールもできない政治家は、いくら高尚な精神を持っていても表舞台には立てないのだよ。

 そういう意味で、今回の安部内閣は非常にバランスがとれていると思う。
 大衆へのアピールも忘れず、世界へのアピールも忘れず、ジリジリと自分の本当にやりたいことを小出しに実現する。
 台湾の現総統、馬英九が近い存在のような気がする。ホンネは親中反日、でも経済政策重視で親中色封印。「政冷経熱で行こう!」方針。

 なんかね。
 このホリエモンの記事って…、意外と「正論だ」と言っている人が多くてびっくりするんだよなぁ。


※なぜ「微妙」なのかと言うと。
 内部留保するのには限度があるからだ。役員報酬を減額し、内部留保にすれば当然それは利益なので法人税の対象になる。ホリエモンはそこをバランスするように考える事を節税対策って言っているけど、なんか「内部留保叩き」は簡単に悪印象を与えられるから、できる額を無限指定できるような印象にしているよね。実際そう勘違いしているスレ住人が多数いるし。
 じゃあ法人税にせず、経費として使ったり広告費に回したりすれば、それは社会活動の原資となるわけで、経済を回すのに貢献する。
 だから、「内部留保」をこういう叩き方をするのは…俺はあまり正論とは思いたくないんだわ。故に微妙。


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