ある日の朝
もう少し夢の続きを見たいと思っていたら
リビングの方から何かの気配を感じました
寝ぼけ眼をこすりながら
明るい方に目をやると
私をじっと見つめるクロエと目が合いました
私が寝ているのを知っているから
起こさないように
静かに待っていたのでしょう
ふすまの前には
非常持ち出し袋が置いてあって
中に入れないのですが
吠えもしないで静かにしています
なんて、いじらしい姿
いくら眠くても起きないわけにはいきません
ベッドの横に置いていたカメラで
クロエのかわいい様子を撮って
すぐにクロエを抱っこしました
毎日、ずっと一緒にいるのに
特に朝は、うれしそうに大はしゃぎ
ちぎれる位、しっぽを振って喜びます
そんなクロエと戯れて
私の一日が始まります
2年前のアルバムを見ていたら
何かを見つめるクロエの横顔がありました
秋桜を見ているのかな？
そう思って瞳を拡大してみたら
その瞳の中には
お兄ちゃんが映っていました
クロエは、お兄ちゃんが大好きなのね
このやさしい表情が
クロエの気持ちを表していると思いました
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