気が付くと、日曜歴史家もどき(日曜歴史家には到底及ばない者)として、歴史の話題を書いていますが、実はSFが大好きです。
私が子供の頃は、「科学の時代」です。「人類の進歩と調和」を信じていたのです。みんな20世紀少年でした。
星新一さん、小松左京さん、筒井康隆さんが特に好きでした。今でも好きです。
1972年、「時をかける少女」がNHKで映像化されます。題名は「タイムトラベラー」。
原田知世さんが演じたのはその11年後。
そして近年も日本TVで新作が発表されています。ちらと見たところ、主人公の名前すら違う「違う作品」になっていましたが。原作では主人公の名は芳山和子です。
さてNHK版のタイムトラベラー。今では全編を見ることは決してできません。ビデオの重ね撮りによって、消滅してしまったからです。ビデオが高価だったとはいえ、よくもまあ、あの作品を「消す」なんてことができたものだと思います。
最初にナレーションが入ります。城達也さん。そして超常現象的エピソードを語ります。控えめにそして懐疑を交えながら。その超常現象が「本物である」という姿勢ではありません。基本的には「そんなことこの世にありえない」という姿勢です。ただ、最後にこう言うのです。
「もしかしたら」
この「もしかしたら」は少年だった私の心を打ちました。私は今はすっかりオカルト否定派ですが、むやみに否定はしません。「もしかしたら」という実証的態度は必要と思っています。「もしかしたら」という態度は、きわめて科学的だとも思っています。
あとの内容は、実は覚えていないのです。でも原作がありますから、むろんストーリーはわかります。でもNHK版でラベンダーのシーンがどうなっていたか。細部が思い出せません。
ただ主人公が叫ぶ言葉「ケン、わたしを元の世界に帰して」。この言葉だけはよく覚えています。ちなみにケンとは「深町君」。未来人「ケン・ソゴル」です。日本人のようなのですが、どっちが苗字なんでしょう。たしか27世紀人だったはずです。
ああでも、ケン、私を元の世界に戻して、というセリフは「続タイムトラベラー」かも知れません。これ原作者が筒井さんではありません。ややこしい。
音楽も素敵でした。さすがに音楽は残っていて、今でも聴くことができます。
映像のテープはもう現存しません。ただし最終回のみなんとか復元されました。
せめてもの罪滅ぼし?として、NHKは当時の脚本で「復刻版」を作ってくれないだろうかと思います。きっと多くの「大人」が見るはずです。
私が子供の頃は、「科学の時代」です。「人類の進歩と調和」を信じていたのです。みんな20世紀少年でした。
星新一さん、小松左京さん、筒井康隆さんが特に好きでした。今でも好きです。
1972年、「時をかける少女」がNHKで映像化されます。題名は「タイムトラベラー」。
原田知世さんが演じたのはその11年後。
そして近年も日本TVで新作が発表されています。ちらと見たところ、主人公の名前すら違う「違う作品」になっていましたが。原作では主人公の名は芳山和子です。
さてNHK版のタイムトラベラー。今では全編を見ることは決してできません。ビデオの重ね撮りによって、消滅してしまったからです。ビデオが高価だったとはいえ、よくもまあ、あの作品を「消す」なんてことができたものだと思います。
最初にナレーションが入ります。城達也さん。そして超常現象的エピソードを語ります。控えめにそして懐疑を交えながら。その超常現象が「本物である」という姿勢ではありません。基本的には「そんなことこの世にありえない」という姿勢です。ただ、最後にこう言うのです。
「もしかしたら」
この「もしかしたら」は少年だった私の心を打ちました。私は今はすっかりオカルト否定派ですが、むやみに否定はしません。「もしかしたら」という実証的態度は必要と思っています。「もしかしたら」という態度は、きわめて科学的だとも思っています。
あとの内容は、実は覚えていないのです。でも原作がありますから、むろんストーリーはわかります。でもNHK版でラベンダーのシーンがどうなっていたか。細部が思い出せません。
ただ主人公が叫ぶ言葉「ケン、わたしを元の世界に帰して」。この言葉だけはよく覚えています。ちなみにケンとは「深町君」。未来人「ケン・ソゴル」です。日本人のようなのですが、どっちが苗字なんでしょう。たしか27世紀人だったはずです。
ああでも、ケン、私を元の世界に戻して、というセリフは「続タイムトラベラー」かも知れません。これ原作者が筒井さんではありません。ややこしい。
音楽も素敵でした。さすがに音楽は残っていて、今でも聴くことができます。
映像のテープはもう現存しません。ただし最終回のみなんとか復元されました。
せめてもの罪滅ぼし?として、NHKは当時の脚本で「復刻版」を作ってくれないだろうかと思います。きっと多くの「大人」が見るはずです。