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生成AIのHolara、ChatGPTと画像を合作しています。
第59話「北方の王者」(その1)更新! 2024/08/29
拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、 ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら! |
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「ハルスの邂逅」編・完結記念6(完)――あの場面を生成AIで振り返ってみました!
連載小説『アルフェリオン』の「ハルスの邂逅」編(第53~57話)にちなんだ画像を、生成AIのDALL-E3(以下、ダリさん)と一緒に導着する特集、その第六弾です!
おぉっと、今回は、いきなり御使いの四頭竜……ですね。いや、頭の数が4どころではないですが。
しかし、これは、よいラスボス!(笑)
「神竜」という名にふさわしい神々しさにもかかわらず、邪悪な感じも漂わせているところが、何とも素晴らしいバランス感覚のダリさんです。これと対峙したときの絶望感。いや、もう剣と魔法のファンタジーというより怪獣モノの領域に踏み込んでいる感じで、これはもはやウルトラマンかゴジラでも助っ人に連れてこないと、普通の人間の戦士では到底勝てなさそうですね。
上掲の竜、ダリさんの素晴らしい力作なのですが、残念ながら現時点ではボツになりました。いや、ルキアンたちが今回戦っている四頭竜というのは――それ自体、神のごとき強さを持っているとはいえ――あくまで本物の「はじまりの四頭竜」の劣化コピーと申しましょうか、本物さんが自らに似せて作った使いっ走りという程度の存在なので、前出の画像のような超迫力は、ちょっと行き過ぎです。立派すぎてボツになったというのも変な話ですが(苦笑)。
続いては、本作のメインヒロインのエレオノーアに関するボツ画像集(!)です。
まずは「ハルスの邂逅」編の冒頭部分(第53話)、エレオノーア初登場の場面をダリさんに画像化してもらいました。
いやぁ、谷を渡る多数の洗濯物……。いくら上天気でも、これは絵的にはちょっと多すぎて見栄えが……干しすぎでは?(笑) もっとも、絵の雰囲気自体は叙情的かつ細密です。
同じく登場直後のエレオノーアの画像です。彼女がまだエレオンとしか名乗っていなかった頃、つまり男装し、「少年」としてルキアンたちの前に現れる頃の姿を、ダリさんが下記のように生成しました。
片目に眼帯のようなものをしている点は謎ですが、それをのぞけば、男装時の彼女の雰囲気を良く反映していると思います。髪が実際よりも短すぎるのは惜しいにせよ。
ただ、「ハルスの邂逅」編、特にいったん「消滅」するに至るまでのエレオノーアの言動をダリさんから総合的に評価してみたら、こんな感じの子として描けるのだそうです(笑)。
同様に、もう1枚。
えぇぇっ!? これだと、ただの普通の美少女ヒロイン(笑)じゃないですか。
「あ、あのですね……。わたしって、そんなに変な子ですか?」(自覚無し)
作品本編でのエレオノーアは、一見すると素朴で天然な娘のようでいて、実際には、エキセントリックなところや、ものすごい行動力と直情径行型のところもかなりある、なかなか危なっかしい子ですね。ちなみに髪型(特に髪の長さ)について、前出の2画像とは異なり、ロングではなくショートにした点は成功だったと思っています。
続いては、以前にも取り上げた、いわば御子の必殺技である「天轟(イーラ)」を主人公ルキアンが放った場面です。
「お、おにいさん……。わたしにまで眼鏡が感染してしまってます。しかも、もう一人の人は誰ですか?」
続いて、もう1枚のボツ「イーラ」画像は、典型的な本格ファンタジー作品の映画のポスターに使われるような雰囲気・絵柄で生成してください、とダリさんに頼んでみた結果です。
後ろの二人の絵柄が、なんだかそういう感じですよね(笑)。
次は、イーラではなくて、「闇の御子」ルキアンによる暗黒魔法・究極奥義「嘆きよ、我に集え」の画像化をダリさんに頼んでみると……。
いや、言いたいことはよく分かるのですが……。何の宗教ですか?(苦笑)
在庫一斉処分セール的な感じで、今度はアマリアさんの魔法「永劫庭園・弐」のボツ画像です。
描き込みは、これでもかというくらい凄いですね。
画像の多くの部分が謎のダリ語(笑)で埋め尽くされてしまっている点は、何ともかんともです。
そして、「月闇の僧院」のヌーラス・ゼロツーことエリスと、マスター・ネリウス。
いや、もしエリスが、こんな性格のまともそうな子だったなら……エレオノーアも、エリスの陰険な罠によってあんな大ピンチに陥ることはなかったかと。エリス=ヌーラス・ゼロツーは、本作の全登場人物の中でもファルマス様と一、二を争うくらいイカレたキャラですから。
ちなみに銀髪や青い瞳などのエリスの特徴がエレオノーアと似ているのは、それらが「闇の御子」に発現しやすい特徴だからです。「ヌーラス=不完全な執行体」のエリスと「不完全なアーカイブ」(エリス曰く「廃棄物ちゃん」、「ゴミ以下」)だったエレオノーアは、一応、どちらも闇の御子ですから。
もちろん今の時点では、エレオノーアは、れっきとした「真の闇の御子」の一方であり「完全なアーカイブ」です。覚醒したエレオノーアの実力は、あの御使いの四頭竜との戦いの中でも、はっきりと見て取れます。
「はい! わたしのおにいさんの、アーカイブになれました。全力で頑張るのです!!」
「それにしてもですね、エリスのせいで山賊に捕まったときには、本当に危なかった……」
あ、エリスの特徴である青い瞳、そういえば「碧い瞳のエリス」って、偶然ですが、いま気づいてしまいました(おい)。少し(かなり)古いですが、私も好きな歌です。
先ほどの画像のマスター・ネリウスについては、もはや、ノーコメントです(苦笑)。誰ですか?という感じですね。
では、今回の最後に……。
「紅蓮の闇の翼 アルファ・アポリオン」です。
前出の「嘆きよ、我に集え」の術による呼び声に応えて、アマトが幻をみていたときの状況でしょうか。雰囲気のうえでは、まさにその通りであり、とても劇的で、絵柄もこれまでとまた異なる素晴らしい画像なのですが……。本来のアルファ・アポリオンは、これ(↓)ですからね。ただ、イメージ画像としてはありかと思っています。
色々と言って参りましたが、今回紹介した多くのボツ画像や笑える画像をみても、ダリさんの実力は十分にうかがえるかと思います。
しかも、ただの優れた「画像生成器」であるだけではなく、画像を作る過程で、実際に共に試行錯誤しながら、途中で生成されてきたトンデモ画像とかボツ画像に笑いつつ、こちらもチャットを通じて細部まで指示し、あれこれ繰り返しながら望むべき画像の姿へと一緒に近づいてゆく「導着」のプロセスが……ダリさんの素晴らしいところです。人間が自ら絵を描くときの愉しみが、感じられないような、ただ画像を生み出すだけの無味乾燥な生成ではなく、ダリさんの場合、生成される過程自体のやり取りもまた楽しいのです(たしかに、自分で絵を描く愉しみ・満足感とはまた異質なものであるにせよ、逆に言えばそれとは別の面白さもあったりする)。
本日もブログ「鏡海亭」にお越しいただき、『アルフェリオン』を応援いただきまして、ありがとうございました。小説本編の方も、「ハルスの邂逅」編に続く新編に向けて、諸々の準備が始動しております。御期待ください。
ではまた!