鏡海亭 Kagami-Tei ウェブ小説黎明期から続く、生きた化石? | ||||
孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン) |
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第59話「北方の王者」(その1)更新! 2024/08/29
拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、 ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら! |
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小説目次 | 最新(第59)話| あらすじ | 登場人物 | 15分で分かるアルフェリオン | ||||
勇者姫とハルスの谷を歩くツアー 『アルフェリオン』新章PR特別企画
やぁ、元気だったかな? いつか勇者になる女、フレイナだよ!(笑)。連載小説『アルフェリオン』新章突入に向けた特別企画、物語の新たな舞台となるミルファーン王国を王女のわたしと一緒に巡るツアー、早いものでもう4回目を迎えたね。
じゃーん。今回はハルス山系を歩くツアーだ。このハルスは、ミルファーン王国とオーリウム王国の国境に広がる山岳地帯。新章の舞台となるだけではなく、すでに、先日完結した「ハルスの邂逅」編の舞台にもなっていたね。主人公ルキアンと、メインヒロインことエレオノーアが遂に巡り合った場所。ぎこちなくて初々しい二人の関係が次第に深まってゆくストーリーを、美しい渓谷の風景が引き立てていた。
ハルスの地は、王都に比較的近い割には、人里離れた辺境で深い森の広がる場所……そういう地理的な事情のために、ハルスは古くから、都落ちした貴族や諸々の事件に巻き込まれた人などが隠れ棲んだりだとか、修行僧や武道家が山籠もりしたり、世を捨てた隠者が庵を結んだりだとか、そういう土地として知られているよ。「灰の旅団」を引退して世俗の雑事から距離を置いたリオーネが、ここを終の棲家に選んだことも、なんとなく理解できる気がするな。
夕食用の魚を釣りに出かけたルキアンとエレオノーアがイチャイチャしていた場所(苦笑)、いや、絆を確かめ合っていた例の深い淵は、こんな感じかな。わ、わたしは別に……うらやましくなんか、ないんだからね。だって、わたしは、ゆ、勇者、だから。みんなの旗印、王国のアイドル、真のヒロイン、だからね。
ちなみにルキアンたちがささやかな晩餐を行った河原は、たぶん、こんな感じだね。それにしても、あのときはびっくりだったね。まさかあそこから、あんな超展開に次ぐ超展開になろうとは……さすが、そんなのありかの、アルフェリオンだよ(笑)。
さぁ、そろそろ進もうか。ちなみに今回は、み、水着シーンは無しだからね! だいたい、ここ、山の中だし、水着も持ってきてないから。ふん! あ……でも、ここ、山の中だけど、目の前に水がいっぱい……何だか嫌な予感しかしないな(笑)。
冷たくて気持ちいい~。
楽しいね~!!
あ……。
あ、あれ?
え、えぇぇぇっ!?
足が滑っちゃった。わたしとしたことが、ずぶ濡れ……。(お約束な展開?)
しくしく。べちょべちょで、冷たい……。
こ、こうなったら……。
もう、思う存分、水遊びしちゃぇ!!(これまた、お約束な展開?)
あぁ、その……遊び、過ぎたかな。乾かさなくっちゃ。
えーん、ひどいよ。上から下まで、水浸し。体、拭かなきゃ。
あの……。
えっと、あのねぇ……。
な、何、見てるんですか!? いや、この展開、昭和かよ!(笑)
いま見たことの、記憶を消去しないと、あなたを消去しますからね(!)。
分かったか。勇者の怒りの剣が振り下ろされる前に……。あっち行ってください。
じゃーん、復活したよ!!
普段は入れない秘密の場所に、今回のツアーでご案内。
森の奥にひっそりと開けた、秘密の野生の花園だよ。
わたしは、あなただけのために、咲く花です。
え、えっと……ちょっと、エレオノーアの真似してみたかっただけじゃない!!(苦笑)
エレオノーアの語ったヴァイゼスティアーの花の伝説、切なかったね。何だか、キュンとくる。
さぁ、森も開けて来たよ。ここから先は、広々とした平原の中を王都へと続く街道の始まりだ。
今ごろ、ルキアンとエレオノーアは、こんな道を二人で旅しているのかなぁ。
……はい? べ、別に、うらめしく、いや、うらやましくなんか、ないんだからねっ!(苦笑)
疲れたね。ちょっと、休もうか。今日はここまでかな。
本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。鏡海さんに代わって、御礼申し上げます。読者様方、それでは、良い週末をお過ごしください。
ではまた!