桐島洋子さんを知ったのは二十歳過ぎくらいだったかなあ?
当時、ある方面の書類を作って、関東地区のいろんな役所に出向いて、申請して許可書を貰うという仕事をしていたので、とにかく電車に乗っている時間が多かった。
当時は携帯電話なんてなかったから、電車には文庫本が必須で、その短い時間に気軽に読めるショートショートのSFとか、エッセイを探していた折、たまたま見つけたんだと思う。
母親業なんて想像もつかない年代だった私には、一般にいわれる彼女の「ぶっとんだシングルマザー」が軽いノリでカッコよく思えたし、何よりリズムのある文章に魅了された。
そんな桐島さんも高齢になって「もう書けなくなった」と途中で断筆してしまった本の続きを、諸事情により、子供たちが書いて完成させた「ペガサスの記憶」
今回やっと購入して読んでみた。
自分が親になってみて、改めて子供たちの言い分と一緒に読んだところ、まあまあドン引きすることがありすぎた🤣🤣
若い頃はジャーナリストの視点だけ見て、洞察力が鋭いなあ、文章上手いなあ、自由人でカッコイイなあと憧れ一色だったのにね。
娘たちから見た、彼女の40代で結婚した相手(後に離婚された、故人)の評価には大いに納得したし、キレキレの桐島洋子さんでも、恋をするとこんなフル節穴になるのか?!とガッカリしたようなホッとしたような「ダメンズ好きっぷり」に、思わず笑ってしまった。
やはり私はド凡人で、或いは歳をとったもんだ。