何十年もの長きに渡り「バカは風邪をひかない」と言われ続けた私は、特別真剣に風邪を予防して、徹底してウイルスを避けていたのだろうか?
いえいえ、だいたいが年中薄着だし、都会の満員電車にも乗ってたし、密もイチャイチャも散々して、家族がインフルエンザになっても神経質にもならず、ごくごくふつうに暮らしてきましたよ。
おそらくこれまでの人生にも、
昨今流行りのウイルス探知機(PCR)があったならば、
私もそんなもので逐一調べられれば、
「自覚がなくても陽性反応が出た」なんて幾らでもあったと思う。
ない方がずっとずっと不気味と思うわ。
私、無菌室で暮らしていたわけじゃないからね。
今迄は、そういう人を「風邪をひいてない人」と言った。
「風邪をひいているか」「ひいていないか」の二つで世の中は事足りていたし、何の問題もなかった。
「無症状でも感染者」とか「無症状でウイルスを撒き散らしている奴」なんてわけのわからない言葉はなかった。
そんな言葉に脅える必要もなかった。
そんな言葉がなかっただけで
「無症状でも感染者」「無症状でウイルスを撒き散らしている奴」
「ウイルスがいても免疫でやっつけて、病気が発症しない人」
「鼻風邪程度で気づいたら治っている人」
なんて昔から当たり前にいたと思う。
何割かなんて知らないけど、今までもこれからも、風邪なんて8割くらいが常にそうじゃない?と思う。
だって10人いればちょうど2人くらいは冬になったら風邪をひいてたよね?
あとの人たちは逃げ回っていたんじゃなくて、発症しなかっただけでしょう?
で、そのうちのごく一部が、たまに学校や職場を休むくらいだったよね?
そんなことは難しい本なんかこねくりまわさなくても、今までの経験上がそうだった。
「無症状をいいことに、ウイルスを撒き散らす身勝手な感染者」
「PCR検査の陽性反応者は、全員が隔離が必要な病人」
ウイルスが、本当にそういうものなら、今までななぜそう言わなかったの?
なんで、ふってわいたように今回から突然に言い出したの?
それとも新型コロナだけ特別なんだろうか?(それはなぜ?)
結果、それで何のメリットがあったのかとうと、私にはデメリットしかないと思った。
「風邪をひいている人」と「ひいていない人」の二つだけでスムーズにいっていた世の中が、おかげで滅茶苦茶にされてしまったと思う。
私が「なぜこんな騒ぎになっても怖くなかったのか?」と訊かれれば、
単純に、そんなこんなの自分の経験と感覚で怖くなかった。
「猛威をふるっている」「爆発的な感染」と煽られたことも同じで、自分の経験と感覚になかったから怖くなかった。
だって、周りにいなかったから。
今迄も「インフルエンザが流行っています」とニュースで言われれば、確かに近所のあの人もこの人も罹ってるか、幼稚園で流行っているという実感があって、そうなんだなと思った。
こういう実感がないと、私はピンと来なかった。
たったそれだけなんですよ。
一方で
経験も実感も無視して「偉い人が言ってるから」「皆が言ってるから」といってブルブル震える人もいるんだなあと思った。
感覚が違う、としか言いようがない。