6/25「デイリー新潮」の記事を一部引用させて頂く。
安倍総理は緊急事態宣言を発令した4月7日、「人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減できれば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができる」と発言。
言うまでもなく、8割削減という目標は、厚生労働省クラスター対策班に所属する北海道大学の西浦博教授(理論疫学)による試算を根拠にしていた。
西浦教授はさらに畳みかけ、4月15日には、接触を減らすなどの対策をまったくとらなければ、国内で約85万人が重症化、うち約42万人が死亡する恐れがある、という試算を公表した。
テレビも加勢し、翌16日のTBS系「ひるおび!」を例にとれば、八代英輝弁護士が「政治はそれ(科学的知見)に従うということが大前提で、科学的知見が8割であったら、それを政治で7割に調整するということは、本来許されない」と発言。
専門家とメディアがスクラムを組み、政治的判断の先をいく自粛ムードを作っていった。
(※ここ重要と思う)
これに対して吉村大阪府知事が囲み会見でこう語っていましたね。
「40万人亡くなるというのも、4月15日に出ましたが、
ああいうのを僕ら政治家が見せられると、すごく影響が強い。
命を守らなきゃいけない立場になったときに、40万人死にますと言われると、全部抑えなければならない、となってきます。
でも、40万人死んでいません。現実には900人。
すべて西浦モデルが出発点になって、国の方針が示されてきました。国を挙げて批判的検証をしないと間違った方向に進むんじゃないか」
ふうん。
続いて記事はこう続く。
吉村知事が先のように語ったのも、会議の席でオブザーバー参加した2人の学者から、緊急事態宣言も、西浦教授の予測を信じて行った大阪と兵庫の間の往来自粛も、多方面への営業自粛要請にも、効果がなかったと断じられたからだ。
その学者の一人、京都大学ウイルス・再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授は、
「吉村知事は天を仰いでいました。西浦モデルに“騙された”という思いがあるのではないでしょうか」 と、述懐。
そして、「私はウイルス学が専門で、常にウイルスが飛び交う場所で、感染リスクを考えながら研究しています。その点からいっても、新型コロナは基礎疾患がある人、高齢者などの“コロナ弱者”を除けば治る病気。強毒性のウイルスと同様の対処をするのはどうなのか、というのが私の意見です」
と言い、多くの対策に効果がなかった根拠を説く。
「空気感染はないと言っていいレベルで、咳、痰、唾が飛んでの飛沫感染、ウイルスが付着した手で口や鼻を触っての接触感染に気をつければ、感染リスクは非常に下がり、それにはこまめな手洗いとマスク着用で事足ります。
感染は3月28日にはピークアウトしていましたが、収束へ向かったのは初期段階の対策の効果。
緊急事態宣言の発令後、映画館やパチンコ店など、ほとんど話をしない場所への自粛も呼びかけられ、駅の利用状況も問題視されましたが、唾液が飛ばないところで自粛しても意味がありません。
緊急事態宣言にも、メンタル的な効果はあったと思いますが、休業を強いる必要はなかった」
※これ以上詳しく知りたければ記事を読んでください。
大阪府知事さん、
今になって気づくのは、気づかないよりはいいけどね。
政治家ですら「騙された」と天を仰ぐ、と言われてもね( ̄∇ ̄)
政治家って先を読んでリードするのが仕事でしょ?
お勉強ができた人ほど、マニュアルや権威に弱いんだろうか。
騙される、騙されないって、偏差値でも人柄でもなく、一体何なんだろうね?