神奈川工科大学/災害支援関連ブログ

2011年4月開始の「東日本大震災被災者支援ブログ」を名称変更し、さらに広い支援活動に関する実践、教育、研究を掲載します

熊本地震から5年、大学の役割とは

2021-04-16 11:03:57 | 支援
 2016年4月14日と16日の2度にわたって発生した最大震度7の熊本地震から5年が経ちました。この2度目の地震が5年前の今日のこと。
 最近のニュースでは、熊本城の天守閣の工事が完了し、今月中には一般公開されるという。この熊本地震を振り返ってみると・・・
 直接死50人、関連死221人、豪雨による二次災害死5人の計276人が亡くなっています。熊本地震は、関連しの多さが顕著で、避難生活のストレスによる持病の悪化などが原因と言われており、死者全体の8割を占めています。熊本県が関連死を分析した結果、原因別では、避難生活の肉体的・精神的負担が4割近く、発生初期に避難環境を整備する重要性を示しています。
 大学避難所として、熊本学園大学震災避難所運営の記録「その時、教授と学生たちは自ら行動した!」と副題を付け、熊本日日新聞社から出版されています。「災害弱者に対応する福祉避難所が不足し、あっても十分機能しないことが浮き彫りとなりました。これからさらに進む超高齢化社会において、大学がどのような役割を担っていくべきか、地域社会の人々に寄り添いながら考えていかなくてはなりません。今回、あのような大きな地震に遭遇したことで、あらためてその責任を強く感じています」と冒頭に記されている。神奈川工科大学においても、同様の意識をもって災害に対する大学の役割を考え、非常時に備えていくべきだと思っています。そして、熊本学園大学での経験を活かして、準備を進めていきたいと思い、報告に記されているキーワードを、今後取り上げていきたいと思っています。

ブログ管理者
地域連携災害ケア研究センター

コメント
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