(下島君のボランティア報告、これが最終回です。)
(中略)
その工務店の社長は、今後も支援してくれる人たちに感謝の意を示し続ける、それが自分のできることだという。
みな、てんでばらばらに、異なる理想を語る。けれど、どの人もみな復興へ向かうポジティブな気持ちに溢れていた。話を聞きながら、私は宮沢賢治の童話をぼんやりと思い出していた。
僕たちは決して銀河鉄道の乗客ではない。なぜなら彼らは生き残り、これからも生きていこうと前向きになっている。だから、ここはイーハートーブのポラーノの広場なのかもしれないと、そう思った。私たちはポラーノの広場を見つけたのだ。水ではなく、お酒を飲んではいるけれど。
日が沈み、板張りの宴会場でジャズの演奏がはじまった。最初の曲はサマータイム。吹き抜けの天井にベースの音が反響する。
好き勝手に過ごしていた大人も子供も、一斉に宴会場に集まってきた。被災者も、ボランティアも、みな同じ音楽に耳を傾け、拍手をする。
まさしきねがいに いさかうとも
銀河のかなたに ともにわらい
なべてのなやみを たきぎともしつつ
はえある世界を ともにつくらん
(宮沢賢治『ポラーノの広場』より)
<下島君は詳細で長文の原稿を書いてくださっていましたが、ここに紹介したのはその一部です。短いボランティア活動の中でも、さまざまな出会い、それを通して考えさせられたことがあったこと、それを皆さんに伝えたいと思いました。>
KAIT支援ブログ管理者
(中略)
その工務店の社長は、今後も支援してくれる人たちに感謝の意を示し続ける、それが自分のできることだという。
みな、てんでばらばらに、異なる理想を語る。けれど、どの人もみな復興へ向かうポジティブな気持ちに溢れていた。話を聞きながら、私は宮沢賢治の童話をぼんやりと思い出していた。
僕たちは決して銀河鉄道の乗客ではない。なぜなら彼らは生き残り、これからも生きていこうと前向きになっている。だから、ここはイーハートーブのポラーノの広場なのかもしれないと、そう思った。私たちはポラーノの広場を見つけたのだ。水ではなく、お酒を飲んではいるけれど。
日が沈み、板張りの宴会場でジャズの演奏がはじまった。最初の曲はサマータイム。吹き抜けの天井にベースの音が反響する。
好き勝手に過ごしていた大人も子供も、一斉に宴会場に集まってきた。被災者も、ボランティアも、みな同じ音楽に耳を傾け、拍手をする。
まさしきねがいに いさかうとも
銀河のかなたに ともにわらい
なべてのなやみを たきぎともしつつ
はえある世界を ともにつくらん
(宮沢賢治『ポラーノの広場』より)
<下島君は詳細で長文の原稿を書いてくださっていましたが、ここに紹介したのはその一部です。短いボランティア活動の中でも、さまざまな出会い、それを通して考えさせられたことがあったこと、それを皆さんに伝えたいと思いました。>
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