携帯スマホの話をしよう

スマートフォンなどのガジェットと言われる小型電子機器に関する話をメモ代わりに書き留めていきます。

アップデート期間延長の傾向

2024-09-11 17:08:58 | 総論
昨年からアップデート期間の延長合戦が勃発しているので、最近の状況を纏めたいと思う。そもそも何故アップデート期間の延長が長くなっているかというと、多分EUの規制が原因ではないかと言われている。

EU圏で2025年6月20日以降にリリースされるスマートフォンは法律で最低5回のOSアップデートの提供が義務付けられる事が決定したらしい。という事は、EUで販売する予定の機種は今後は5年間のアップデートが行われる可能性が高いのである(EU向けのみアップデートという技は使えるが、EU向けのみ別扱いにはメリットは無いであろう)。

iPhone は相変わらずの長期間で、何とiPhone7までサポート中なので、とんでもない期間となっている。まあ、これは置いておいてAndroidでは以下の通りである。

Pixcel:昨年の8以降は7年、7までは5年である。
Galaxy:今年から7年に延長している。S22迄遡及しているので、旧式はPixcelより長い。ミドルレンジのA5シリーズも新しいのは7年である。日本国内販売のエントリーのA2シリーズのみ(最近のは)4年。
Aquos:Rシリーズとsenseシリーズは8から5年に延びている。7迄は3年。wishシリーズは今も3年
OPPO:Renoシリーズが良く分からないが、5年のものもある。Aシリーズは4年。
Xiaomi:最近は5年。サブブランドのRedmiはミドルレンジを今年から4年に延ばした。エントリーは3年を継続。
Motorola:Edgeは今年から5年。昨年edge40シリーズを5年と発表していたが撤回されている。総じて3年と短い。
Xperia:3年。EUから撤退しない限り今後5年に延ばす可能性は高いですね。
他の中小メーカーは良く分からない。

大体まとめると、ハイエンドは5年~7年、ミドルレンジは3年~5年、エントリーは3年というのが最近の流れのようだ。ハイエンドは5年もあれば次を購入するだろうから問題ないと思われる。ミドルレンジはメーカーによって短いのも有るので、中古を購入する場合には5年のモデルを選ぶのが吉であろう。エントリーはほぼ3年なので、使い捨て前提と考えられる。GalaxyとOPPOが若干長いのでお勧めではあるが。エントリーは今後EUでは販売しないのかなあ?



スマホカメラとSoC

2024-02-28 17:12:45 | 総論
以前、スマホカメラについて述べたことがあるが、実は認識不足な所があったので、その点をここで披露する。

前に「カメラの性能を決める要素は大きく3つ挙げられる。(1)撮像素子、(2)制御ソフトウエア、(3)レンズである。」と記載した。まあ当たらずとも遠からずなのではあるが、実は(2)についてはSoCの性能も大きく影響を与えているので、本来は(4)SoCを加える必要があることを知った。

スマホのカメラはコンピューティングフォトグラフィと言われるくらい、制御ソフトにより実データを望ましい写真に近づける様に処理している。大きくはソフトな訳であるが、理想的にソフトを作動させるためにはそれを可能とするSoCが必要で、逆にSoCに合わせてソフトを調整する必要が生じる。まあ、簡単に調整できるような物なら問題ないが、昨今の高度な処理には最高のSoCが必要となる。コンピューティングフォトグラフィに必要となる画像処理もSoCで行われる訳であるが、SoCの画像処理能力が低いと画像処理ソフトの足を引っ張ってしまうのである。

最近の機種で言えば、oppoのreno10Proがあげられる。こいつのセンサはフラッグシップと同等の高級品を使っているのだが、連写性能や暗所性能がフラッグシップに届かないと言われている。これは使用されているSoCが型落ちのミドルハイSnapdragon778Gだからである。

また、Xiaomi13TとXiaomi13T Proの兄弟機比較でも差は明らかである。Pro付はかなりいい線いっているらしいが、無印は一歩劣るようである。これはセンサが同じでも使用SoCがPro付はハイエンド、無印はミドルハイなのが理由だと思われる。

SoCの癖による違いはXiaomi11T ProとXiaomi11Tの比較が面白い。こいつらは兄弟機で同じセンサを使っているが、全く別の写り具合を示す。Xiaomi11T ProはQualcomのSnapdragon888、Xiaomi11TはMediatekのDimensity1200ultraを使っている。ベンチマークでは1割程度差があるが、何れも当時のフラッグシップSoCである。SoCのメーカーにより差が出るのが分かると思う。

また、カメラ性能が高いスマホと言えばAppleのiPhone、SamsungのGalaxyのSシリーズ、GoogleのPixel、oppoのfindシリーズなどがあるが、この中でPixelだけはカメラ性能は負けていないが総合的ベンチマークは低い。これはPixelにSamsung製SoCのカスタマイズ品が使われており、これがAIとカメラ性能に振ったSoCでソフトも優秀なためと想像されている。

という訳で、カメラ性能にはSoCも大事だという話であった。
なお、カメラ性能が高いスマホにXperiaを挙げていないが、Xperiaはセンサやレンズは最高でもソフトが一歩劣ると評価されているらしいので、ご参考まで。


スマホの望遠カメラ撮影

2023-12-13 17:10:03 | 総論
スマホのカメラを調べていると、気になることがあった。

エントリーレベルでは一般的には広角のみ
ミドルレンジでは、一般的には広角と超広角の2眼
ミドルハイからハイレベルは、広角と超広角の2眼が多いが望遠を含めた3眼もあり
カメラ機能特化型というかハイエンドは広角と超広角と望遠の3眼か一部超望遠入りの5眼

元々望遠レンズは厚さが必要なので、平べったい板状のスマホには不適で装備されていなかったが、何時の頃か望遠レンズも装備されるようになっている。

それで3眼のスマホの広角と望遠のセンササイズを比較してみた。(カッコ内は倍率)
Oppo reno10Pro:1/1.56,1/2.74(X2)
Galaxy S22:1/1.56,1/3.94(X3)
Xiaomi13T:1/1.28,1/2.88(X2)
Xperia1iv:1/1.7,1/2.9(X5)
iPhone15Pro:1/1.3,1/3.57(X3)
Pixcel7Pro:1/1.31,1/2(X5)
iPhone15ProMax:1/1.3,1/3.19(X5)
Galaxy S22Urtra:1/1.33,1/3.52(X3),1/3.52(X10)

基本的にメインの広角センサは良いものを使うが、普段使いしない望遠はどうしても性能を落とさないとコストに見合わない。まあ、それは理解できるのだが、センササイズが小さすぎると望遠を備える必要性に疑問が生じる。

Galaxy S21では、その辺を振り切って同じレンズとセンサで、デジタルズームで対応していたにも拘らず、綺麗な写真との評価であった。また最近のAQUOSでもメインカメラと超広角の2眼で望遠はデジタルズームである。

デジタルズームでは倍率2倍でセンササイズは半分となるので、上記の各機種をデジタル処理時の実質サイズと望遠サイズで比較すると面白い。

Oppo reno10Pro 1/3.12:1/2.74=1.18 (2倍時)
Galaxy S22 1/4.68:1/3.94=1.18 (3倍時)
Xiaomi13T 1/2.56:1/2.88=0.89 (2倍時)
Xperia1iv 1/3.4:1/2.9=1.17 (5倍時)
iPhone15Pro 1/3.9:1/3.57=1.09 (3倍時)
Pixcel7Pro 1/6.55:1/2=3.28 (5倍時)
iPhone15ProMax 1/6.5:1/3.19=2.04 (5倍時)
Galaxy S22Urtra 1/13.3:1/3.52=3.79 (10倍時)

大体1割から2割くらい望遠カメラの方が有利であるが、Xiaomi13Tに至ってはデジタルズームの方が良くはないかい?
Pixcel7ProとiPhone15ProMaxとGalaxy S22Urtraは流石にカメラ強化タイプだから2倍以上で存在価値はあるとは思うが。。

結論として、カメラ特化のハイエンドを除き、スマホの望遠はあまり意味がない。メインカメラのデジタルズームでも大差は無いと断言できる。


モバイル用イメージセンサの新ブランド「LYTIA」

2023-06-26 12:27:14 | 総論
sonyが遂に最新式の積層式裏面照射CMOSセンサーをスマホ用に投入してきた。
モバイル用イメージセンサの新ブランド「LYTIA」である。このセンサは最新式のミラーレス一眼に投入されている高感度センサのスマホ用である。

発表されたセンサは5種類で以下の通り
『LYT900』1/0.98型(対角16.384mm)有効約5000万画素
はフラッグシップで、従来1インチセンサを使っていたスマホへの採用を狙っているようだ。

『LYT800』1/1.43型(対角11.2mm)有効約5300万画素
1インチセンサ対抗用で、これまで1インチは大きすぎて採用できなかったスマホ向けに1インチ同等以上の性能を訴求する。

『LYT700』1/1.56型(対角10.24mm)有効約5000万画素
このセンサの存在が今一分かりにくいのだが、iPhone用か?

『LYT6001/1.953型(対角8.192mm)有効約5000万画素
ミドルレンジに向けて小さくて高性能をうたうのかな?

『LYT500』1/2.93型(対角6.144mm)有効約5000万画素
自撮り用

従来センサより数倍高感度で高速処理に優れている。早速Xpeia1Ⅴに搭載され発表されており、評価も良いようである。iPhone15に搭載との噂もあり(どれかは判明していない)、そうであればカメラ性能は格段に向上することになる。

スマホのカメラソフトウエアでは、Galaxy、iPhone、oppo、pixel辺りがしのぎを削っているが、このセンサはゲームチェンジャーと成りうるので、多分全社ハイエンドはこのセンサを使用することになるであろう。現時点でもコンデジでは歯が立たないようなスマホであるが、さらに上を伺うことになるであろう。


2023年総論

2023-06-14 17:41:44 | 総論
2022年5Gのエントリーは4Gのミドルレンジ並みになってしまい、国内のキャリア端末からエントリーレベルが無くなった。所が、中華メーカー各社が4Gエントリーを次々投入してきてショボいエントリーが幅を利かすようになってしまった。おかげでお気に入りだったUMIDIGIの居場所が無くなってしまい、寂しい限りである。
敢えてUMIDIGIを選択する理由がなくなったのである。

っでミドルレンジはというとこれが尽く2021年版の焼き直しに過ぎず、発展が見られないと言った酷い状態であった。
この為、2021年のミドルレンジハイのEdge20やMi 11 Liteが眩しく見えたものです。

これでミドルレンジは崩壊してしまいました。ネタにもならない話なのですが、長期間更新しないと不味いらしいので、とりあえずアリバイ作りの投稿です。失礼