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EVについて思う。日本は軽が先導か?

2022-08-05 17:05:47 | 日記(徒然なるままに)
sakuraとeKクロスEVが発売以降好調のようである。こいつは売れると思っていたが、その通りになった。世間の皆さんもBEVの環境を良く分かっているものと思われます。

現代の自動車市場を鑑みると、軽自動車が市場の半分近くとなっている。この軽自動車ユーザーの中には、収入が少ないために我慢して軽自動車を購入している層と2台目ニーズでチョイ乗りように購入している層がある。前者は基本的に若者層が多く、後者は夫婦同居で2台目需要が中心で中高年層が多い。

2台目需要においては普段が1日30km内の走行距離で、休みの日でも精々100kmまでが日常走行である。しかも1台目の車があるので、長距離移動は1台目を利用する。この層は地方都市では日常的でかなりの軽自動車所有層の割合を占めるはずで、一戸建て所有率も比較的高く、自宅充電が容易である。この層を取り込むには価格帯としては通常の軽四輪に近ければ、訴求効果は大きい。実に小生も一戸建てで200V充電コンセントがあり、2台目は軽四輪なので正しくドンピシャである。後は価格であり、低価格指向層にはBEVはまだ高い。しかしハイトワゴン系を購入している層であれば価格差も余り無いので、選択肢に入るはずである。

テスラは普通車を2台以上保有する層をターゲットにしており、あの販売台数であるなら、正しい販売戦略だと思われる。しかしテスラ1台だけを所有している人物は限定的のはずだ。少なくとも日本では。

何故こうなるかと言うと、現在の充電設備が大きく大型BEVの普及の足を引っ張っているからである。

1)一般家庭で200Vでの充電を夜に8時間やっても充電量は20kWh程度である。これはsakuraのバッテリー容量に合致する。即ちsakuraなら一晩で充電完了するが、テスラだと機種にもよるが大型だと25%しか充電できない。空っぽにしてしまうと30時間位の充電が必要なのである。

2)外出先での急速充電の場合、日本では44kWhが一般的で充電時間は1回30分。すなわち、1回の高速充電で充電できる容量は22kW。sakuraなら満充電になるが、テスラだと25%ぐらいしか増えない。また宿泊先で充電するとしても緩速充電ならやはり25%しか充電できない。(この為テスラは250kWh級のスーパーチャージャーを設備しているが、如何せん少なすぎる上に他車は使えない)

以上のような、充電環境では、大型バッテリーを積んだBEVでも日常使いが難しくなる。テスラのスーパーチャージャークラスの充電設備が普及しないと、大型バッテリー搭載のBEVは無意味なのである。

今後のBEVの動向であるが、一部のもの好きにより大型は徐々に進むし、軽四輪が他のメーカーが黙っているはずもなく、数年のうちに乱戦模様となり、高価格軽四の一定数がBEVに変わると思う。

一番のボリュームゾーンである大衆車のBEVは充電設備の改善がない限り日本では普及しない。2022年現時点ではその様な気配は見えないので、まだまだ先になりそうである。何故なら、高容量の充電設備を新設するためには電気事業者と高圧契約を結ぶ必要がある上に給電設備も見直す必要がある。おまけに日中の電気供給量不足が叫ばれている今日この頃では大量電気食いの急速充電器をバンバン新設出来る訳がないのだ。当分はHVが主流だと思われる。



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