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ミラーレスカメラの進化:一眼レフの終わりの始まり

2022-07-28 12:26:49 | 日記(徒然なるままに)
ニコンが一眼レフ機の新規開発を凍結しているとニュースになった。なんとキャノンも2年ほど前に一眼レフの新規開発を停止しているらしい。
世の報道は、高級カメラの象徴である一眼レフにもスマホカメラの影響が出てきたとか何とか騒いでいる。

が、であるその背景をちょこっと調べただけで、報道は(背景に関して)誤りであることが明白であった。
ニコンにしてもキャノンにしても一眼レフで勝負をしている訳では無く、高機能カメラで勝負をしているのである。実はカメラを構成する部品の進化は目覚ましいものがあり、キャノンが一眼レフ開発凍結発表の頃には、ミラーレスカメラの機能が一眼レフを凌駕するようになっていたのである。

これまでは一眼レフ>ミラーレス一眼だったのが、ミラーレス一眼>一眼レフになっているのである。カメラの性能を左右するCMOSの品質が大幅に上がり(裏面積層型)、連射速度が倍増している。一眼レフではレフの駆動が物理的なので、この連射速度に追いつけないのである。今は裏面積層型のおかげで電子シャッターによる像の歪みもほとんどなくなり、メカシャッターの優位性が一部の特殊な撮影環境以外では無くなっているのである。さらにミラーレス一眼にはプリキャプチャ/プロキャプチャといった機能も付いてくる。少なくともスポーツの撮影に関しては、とっくにミラーレス一眼一択になっているのだ。

メカシャッターを使わないのであれば、一眼レフにする必要はない。ディスプレイの表示機能も格段に向上し、レフ板を介した実像よりも解像度に優れ、表示遅れも今は殆ど無い。
以上より、高級高性能カメラを開発するためにはミラーレス一眼をベースにする必要が有り、一眼レフでは勝負にならないと言った状況の様である。

裏面積層型CMOSはまだまだ高級品であり、高級ミラーレス一眼にしか採用されていないが、これまでの歴史を振り返ると、10年以内に初級ミラーレス一眼にも下りてきそうに思う。逆にこのCMOSがスマホに搭載されたら、それはそれでまた世界が変わってしまうように思う。恐ろしい時代になったものである。


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