標高299メートル、15分で登れる山。
安中市と富岡市の境に位置する『崇台山』低山ながら展望の良さと手軽に登れることで地元民から愛され訪れる人が絶えないらしい。
毎日登る会なんてのもあるようだ。
恥ずかしながら私は崇台山を知ったのはつい最近のことだ。
山登りに夢中だった頃は地元の低山なんて目もくれず、高い山、有名な山、困難なルートを求めていた。
若さゆえの傲慢さ、奢りがあったのだろう。
山にランクなんてない、登る人の心だと思うのは年を取ったからだろう。
なんで崇台山に登ることになったかというと、高校山岳部の仲間、Y子さんが山に行きたい!登ろうよ!と熱心に語るのだ。
卒業してから皆、山からは遠ざかっていて、私だけが続けていた。なので、いちおうベテラン扱い

登り15分から良いか…と崇台山を提案した。
頂上でお弁当を食べるのが目的、なので集合は11時半。
いくつかある登山口から『学習の森』を選び、現地集合。
辺鄙な場所だが立派な施設、地元の歴史や資料の展示。
バンガローも併設されている。

ここで簡単な地図のコピーをいただいて出発。
ポカポカ陽気で上着もいらない、リュックに入れてきたダウンジャケットや手袋、マフラー、ニットキャップも邪魔になる。
榛名山が遮るもの無く綺麗に見える。


手作りの標識があちこちに設置されている。


民家が途切れる田んぼ道の突き当りにお花畑らしきものが見えた。


お花畑とは地元の方かこの土地の所有者だか、管理者らしきオジサンがいて、訪れる人にアレコレと世話を焼いている。
写真が貼ってあり、大河ドラマ『青天を衝け』のロケでこの辺りが使われたそうだ。
たしかにそれらしい、昔と変わらんだろう長閑な風景。
ここから山道に入る。

歩いて15分の割には登りでのある登山道。
普段は全く運動してないというが、N子さんは高校総体選手、Y子さんは群馬県代表国体選手だった。
安定した足の運びは私よりもはるかに安定している。

篠竹に覆われた道を登り切ると展望が開け山頂だ。
広場のような山頂、桜の木が多く春にはお花見登山に良いらしい。
今は葉が落ちて360度の展望を楽しめる。
近くのゴルフ場の紅葉が鮮やか。

ここで初日の出を見るのも良いかもしれない。

ベンチに座ってお弁当とオヤツを広げる。
数年ぶりに出してきたEPIのガスストーブ、充分使えることを証明

やはり道具を買うときはケチっちゃいけない。
しっかりしたものを買えば長く使える。

それにしても暖かい。
上着を脱いでTシャツで充分だ。
赤城山。

浅間山。

妙義山。

牛伏山の向こうに関東平野。

登ってきた単独のお姉さんがアレコレと詳しく教えてくれる。服装や体型から察してかなりガッツリ登ってそうな人だ。
下山ルートを尋ねるとデジカメの画像まで見せて丁寧に教えてくれた。
下り始め、二股の分岐にA4の用紙をパウチした標識があった。
お寺方面と書かれた方向へ進路をとる。
急な下りを過ぎると軽トラくらいしか通れないだろう農道にでた。
勢いよくずんずん下るが、お姉さんに教えられた鉄塔も標識もない。さらにずんずん下る…
なんか変だな???
スマホアプリで現在地検索。
ありゃりゃ!ぜんぜん違う方向だよ!
しかもずいぶん通り越してる

Uターンして登り返し

勢いよく下ってきた分だけ登り返しがキツイ

間違えた地点でパウチの標識を確認。
木に結び付けられただけで、方向が曲がっていた。
分岐点なんだからパウチじゃなくてちゃんとした標識が欲しいよね

この登り返しでだいぶカロリー消費したかも

正しいルートを下るとお姉さんが教えてくれた新しい標識。

鉄塔を過ぎ、ずんずん下る。

登りよりもキツく感じた下山路、道を間違えて登り返しがこたえたのね。
こちらの道からも登っていく人が数人いた。
本当に登る人が絶えない人気の山なのだね。
でも登るならこの時期かな?
春の桜は人が多すぎるだろう、夏は暑くて登る気にはならない。
登山道は学習の森の裏側に繋がっていた。
グルっとひと回り、良い山でした。
また登ろう
