全国ひきこもり家族会全国大会

この集まりが昨日と今日、「かでる」を会場に開催された。ひきこもりの人たちの家族会などが中心で総数230以上が参加した。私も二日間参加した。不登校とひきこもりは関係があるという意識があったから。

いわゆる「ひきこもり」の人たちは推計で61.3万人だとのこと(内閣府調査)。
「ひきこもり」とは、公的な定義によると次のとおり。

「他者といるよりも一人を好むこと、社会的状況で寡黙であること、社会的な接触や活動を回避すること、社会的接触に加わらないこと」「原則的に6か月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態」(厚労省など)。20代の若年ひきこもりと40代以上の中年ひきこもりが増大の傾向がある。

なぜひきこもりが生まれるか、そしてこの人たちに対してどういう対応をすることが重要なのか、などが前提として議論されたが、いうまでもなくプレッシャをかけない、この人たちとも共生できる地域社会をどうつくるか、などがテーマになっているようだ。

発言した人たちも、40代以上だったし、24歳から20年引きこもっている人もいた。また妻子のある人もいる。

ひきこもりの人たちが社会に出ることができるように、ある種の居場所をつくることが大切だ。これをプラットホームと呼んでいた。そしてひきこもりサポート事業として札幌市の「よりどころ」がありここから社会参加をする人たちが多くいるとのこと。
実態と社会的サポート事業の必要性をあらためて学ぶことができたが、この問題も不登校問題と同じく公的な支援の仕組みを何重にもつくることが必要なのではないだろうか。

前記のプラットホームにしても公的な対応がなければ進めることができない。しかし例えば札幌市もまだ1100万円だ(平成30年度)。専門職ケーディネターが3名。訪問、相談、研修など。

社会的に、多様性が叫ばれる。今回の「ひきこもり問題」についても、人の育ち方の多様性、社会政策の多様性、「共生」がキーワードになっていることを実感した。

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