「あかね色」のことなど

4時過ぎのテレビから聞こえた語で「あかね色…」があった。この前後は全く分からない。この語だけが耳に残った。

また「昔話」になるのだが、この「あかね」関係ですぐ思い出されたのは、万葉集に残されている女性詩人の一人「額田王(ぬかたのおおきみ)」が詠んだ次の歌だ。
『あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る』(あかねさす むらさきのゆき しめのゆき のもりはみずや きみがそでふる)。
「うすむらさきの草の野を歩きながら、私に袖を振る姿を、この地を見ているガードマンが気にしているじゃないですか」といった気持ちを表しているのだろう。

彼女は大海人皇子(おおあまのおうじ)と結婚し、子どもをもうけていたが、その後、兄の中大兄皇子(なかのおおえのおおじ)と恋人関係にあったという。
それらのことはともかくとして、「あかねさす…」の歌は好きな歌の一つだ。私が思う「あかね色」が浮かび上がってくるのだ。

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