友禅染、大島紬、そして新道展

(株)和光が開催した「和匠苑」がパークホテルであり、江戸時代から受け継がれている日本の伝統美の典型ともいうべき友禅染と大島紬をみた。京都・加賀に伝わる友禅染と奄美大島に伝わる伝統文化。たくさんの工程、たくさんの技術、何百年と受け継がれる名人の技が表現されているのだが、日本の着物も習慣の右下がりであり、価格も一般庶民の「守備範囲」ではなくなっている、ことなどからこれらの伝統文化が今後どうなるか、心配だと、説明してくれた人たちが嘆いていたことが印象的である。

私たちは客観的な立場で、第三者的立場でいうが、これらを担ってきた人たちはそんな容易ではない。「しだいにユニクロに負けていきます」と寂しそうに言っていた。

市民ギャラリーで開催されている新道展も、ウチの学校の田中まゆみさんがこの会のリーダーでもあってほとんど毎年いっているが、美を求めこれを表す人たちの息吹というか気迫というか熱意というか、伝わる。どちらかといえば、直接のモチーフは「人間」であった方が身近だ。作家はすべて「人間」を描いていると言われるだろうが。

夜、テレビは高倉健のドキュメントをやっていた。生き方が演技にモロに出るのだ、と何度もいう高倉健さん。このドキュメントのスジは先日観た「あなたへ」だったが、もう一度見直してみようという気になっている。

芸術・表現・美術、に接することができた一日だった。

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