人類の歴史にある闘いとロマンなど

一昨日、「人間の歴史は戦争の歴史か。同じ仲間の動物をこれほど殺し合うのは人間だけ!」を記した。
ホモ・サピエンスという私たちは、その始まりはアフリカで暮らしていた。そして、ホモ・サピエンスとは異なる人類の祖先にあたるグループのネアンデルタール人もアフリカにいた。私たちの祖先とネアンデルタール系の人たちとは、交雑する機会があったらしい。それは今から5.2万年~5.8万年前と見積もられている。今の私たちにもこの「交雑」のシルシがかすかにあるのだと学者たちは言っている。
しかしホモ・サピエンスはこのネアンデルタール人を滅ぼした。これがホモ・サピエンスの最初のいくさと言えるかもしれない。そしてホモ・サピエンスは、この時期(6万~5万年前)に、アフリカを出て、ユーラシアに広がっていった。この一部が、ユーラシア大陸の東に海を隔ててある日本列島にたどり着くのが、4万年ほど前だとされている。

この筋は、中公文庫にある篠田謙一氏の「人類の起源」によるのだが、大体こういう日本人の始まりが記されているのではないか。

私は、人類の最初の大移動、アフリカ大陸を出て、ユーラシア大陸の南側を横切って日本列島にたどり着く2万年近い期間を想像して、ただ感歎と驚きの気持ちを禁じ得ないのだ。

人類の歴史のあちこちにのこされる闘いとロマンのドラマを、まとめることができれば紹介していこうと思っている。
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