来し方、行く末に思いを続けて…
日記 … Kametarou Blog
「サッポロラーメン」からだんだん遠ざかる?
その昔、学生時代からラーメンは好きな食べものだった。今もいくつかのラーメン屋を思い出すことができる。特に私は塩ラーメンが好きだった。比較的単純な味だったからかも知れない。
しかし数年前から、いくつかのラーメン屋に行ってこれを食しても、「あぁ、うまかった」という感想をもつことはできない。麺が硬い、味がくどい、塩っぱい、こんな味ではないよ、とかの印象だ。
店によっては「昔風ラーメン」というのがある。これを注文してみる。
「オレがその昔貧乏だったころ、北大病院前あたりにあったあのラーメン屋で食べたラーメンはもっとウマかったのでは」という気持ちをいつももって店を出る。
「年をとったから微妙な味を感じ取ることができなくなったのだよ」というようなことを娘は言う。そうかも知れないし、もっとおいしいものがたくさん出てきたから、かな、などと思ったりするのだが…。
しかし「何が一番好き?」と聞かれても、また「これは食べてみたい」というものがあるか、と聞かれても答えに窮する。まして、「コクがある味」など言われても「コクがあるのとないのはどう違うの?」も答えられない。
しかしいつも思う、あまり微妙な違いを感じ取ることができるのは幸せなのか、と。
大雑把に「アレはうまい、コレはまずい」程度の感性の方が幸せなのではないか、と。
誰か、いつか「鈍感力」などというセリフを自慢する本を書いていたようだが、的を射ているのでは、などと思う昨今だ。
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