越冬キャベツ

本校のある和寒町の一つのメダマ商品が「越冬キャベツ」である。雪の中に寝かせておいたキャベツを今の時期掘り出して市場に出す。このキャベツがおどろくほど美味しい。甘いのだ。
道内の他の地域からも商品化されているので、和寒町は自分の町を「元祖・越冬キャベツの里」と呼んでいる。

私たちは、生徒をつれてこのキャベツ掘りの体験をした。1月には東京シューレの子どもたちに、先日は札幌の子どもたちに体験させることができた。シバレあがる寒さの中で、1メートル以上ある雪を掘ってその下に眠るキャベツを掘り出す。あちこちから歓声が上がる。東京の子どもたちは積もっている雪を見たこともない人もあるので何事も大きな感動を呼ぶ。
掘り出したキャベツをそこでかじってみてまた大きな驚きだ。これが甘い。キャベツがこんなに甘いとは私なども知らなかった。

そもそも「越冬キャベツ」とは、昭和40年代というからもう30年以上も前のこと、キャベツの価格が下がって値段がつかず「わざわざ出荷してもバカをみる」から畑にそのまま放っておいたのだそうだ。翌年の春に、雪の下から出てきたキャベツをためしにかじってみると意外や意外「こんなにあまくと美味しいとは驚き!」と、お百姓さんたちが驚いたという。ここから「越冬キャベツ」が始まったのだという。何のことはない捨てたゴミがダイヤに変わっていたという感じだった。

今では札幌のスーパーにもそんなに並んでいない。関西方面に出荷するという。
スクーリングのおみやげとして希望者は1個200円で分けてもらった。

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