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日記 … Kametarou Blog
「三国志演義」
中国製のDVD、5巻を買って、ヒマを見ては1800年ほど前の中国乱世のヒーローたちの活躍を見て感じ入っているこの連休初めだ。
三国・魏と呉と蜀の三国が中国大陸を駆け巡った時期は2世紀末から3世紀中頃までの半世紀ほどの期間だった。この期間に、三国のトップを奉戴したそれぞれの軍師たちが知恵と策略をめぐらせて戦いを繰り広げた。それを後生の文化人がよりドラマティックに描き尽くしたロマンである。
とくに一番小さい国だった蜀を動かし魏と呉をキリキリさせた英雄の諸葛孔明が事実上の主人公の役割を果たしている。
日本でも明治以来「三国志」関係の小説(一番有名なのは吉川英治のそれだろうか」が次々に登場し多くの読者を魅了している。
このあちこちに今でも使われることわざ的語句がある。私も知っている語に「三顧の礼」、「破竹の勢い」、「危急存亡の秋(「とき」と読む)」、「泣いて馬謖(ばしょく)を斬る」「死せる孔明、生ける仲達を走らす」、「髀肉(ひにく)の嘆」、などがそれであろうか。
これらの英雄たちの活躍と没落を広い大陸で縦横に動き回った無数の人たちの行動はいつ見ても面白いし、何かのヒントを得ることができるドラマだ。
明日はDVD5巻のうち第5巻を見ることにしよう。有名な「五丈原の戦い」が主であるのではないだろうか。
明治期の詩人土井晩翠(「荒城の月」の作者)がつくった長編詩の「星落秋風五丈原」の始まり20行ほどは今でも暗誦できる。
祁山(きざん)悲秋の 風更(ふ)けて
陣雲暗し 五丈原(ごじょうげん)、
零露(れいろ)の文(あや)は 繁(しげ)くして
草枯れ馬は 肥ゆれども
蜀軍の旗 光無く
鼓角(こかく)の音も 今しづか
陣雲暗し 五丈原(ごじょうげん)、
零露(れいろ)の文(あや)は 繁(しげ)くして
草枯れ馬は 肥ゆれども
蜀軍の旗 光無く
鼓角(こかく)の音も 今しづか
丞相(じょうしょう)病 あつかりき
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